大人オリジナル小説
- 普通って何
- 日時: 2012/05/18 21:04
- 名前: 企業秘密
普通って何?
どうしたら普通にできるの?
これは「普通」にすることが難しい少女の物語です
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- Re: 普通って何 ( No.12 )
- 日時: 2012/07/08 20:30
- 名前: 企業秘密
話しかわって高校生。
7月初めに部員ゼロの卓球部に羽瑠は入部した。(顧問が担任)
気が付いたら夏休みになっていた。
でも「補習」があるため事実上10日しか休みがない。
で補習中の話。
で午前中が補習で昼からが部活。
まず午前中の補習の話。
英語のとき授業のたびに小テストがあった。
ちなみにこの学校の補修というのはなぜか(部活がある場合は部活優先でいい」となっているので
教室には十数名しか来てなかった。
で、小テストのとき答えあわせで近くの席の人と交換しないといけないのだが誰も羽瑠とは交換してくれなかった。
どうすればいいのか分からなかった。
最終的にはかなり席の離れた男子にたのんだりしたのだがその男子も交換済みで交換してくれなかった。
先生は
「羽瑠さんが自分で近くの席の子に言わないと。」
というのだがそれができれば苦労しない。
交換してって言うのが怖くて怖くて真夏日なのに1人で震えていたこともあった。
ちなみにこのことに気付いていたのは柔道部の女の子だけだった。でもその子もあんまり交換してくれなかった。(たまにはしてくれたが)
そして昼休み。
羽瑠はこの頃から「教室で弁当を食べる」ことができなくなっていた。
午前中で終わりなので部活がない人や部活ごとに弁当を食べる人たちは早々と教室をあとにするので残るのは数名。
羽瑠以外はみんな固まって食べていた。
1人でポツンと食べている羽瑠に誰も声をかけようとはしなかった。
「みんなの中に一人ぼっち」に耐えるのがだんだんつらくなってきたので弁当を外で食べることにした。
この学校は田舎なのに土地面積が狭く、なおかつ生徒数が多いので狭い敷地の中に建物がたくさんあるのでなかなか食べられるような場所がなかった。
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