大人オリジナル小説

普通って何
日時: 2012/05/18 21:04
名前: 企業秘密

普通って何?
どうしたら普通にできるの?

これは「普通」にすることが難しい少女の物語です

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Re: 普通って何 ( No.22 )
日時: 2012/09/11 20:48
名前: 企業秘密

あれは中学校生活最後の音楽のときだった。
卒業式の歌の練習。

そのときのクラス、クラス自体はいいクラスだと思うんだけど、羽瑠には合わないクラスだった。
クラスの女子は羽瑠を入れて14人だった(うち1人不登校)
で羽瑠だけどこのグループにも属してなかった。
というよりあまりにもグループの境界線がはっきりしすぎていてどこにも入る余地がなかったのだ。

そんな中で歌の練習。
「じゅうごーのぼ…はーだれにーも…ないーなや…があるのです。みら…。」
途中で過呼吸気味になった羽瑠。
この歌は何度も歌っているのでどう考えても精神的なものかと。
隣にいた凛は気付いていたみたい。
「羽瑠?」
「歌い終わったあと先生が来て
「田中さん大丈夫??」

そのときチャイムが鳴った。
「先生、1年間ありがとーございました!!」
と言って授業は終わったが…。
が羽瑠はその場にうずくまっていた。
「田中さん、大丈夫??6時間目受けられる?」
「だ…いじょ…ぶです」
そしてふらふらと教室へ帰ろうとした(音楽室のすぐ近く。隣の隣)
腕つかまれた。
「田中さん、ふらふらしてるよ。ほんとに大丈夫??」

「6じかんめ…じしゅ…(自習)です…ので」
ホントはとでも大丈夫じゃなかったがムリヤリ教室に帰り
ずっと机でうなだれてた。

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