大人オリジナル小説

ーいじめという恐怖ー
日時: 2012/08/30 16:38
名前: 曇り空 ◆RCpQKCQVZQ

「いじめ」それは、される人の心を深く傷つけるもの。

「いじめ」それは、やる人に快感を与えるもの。

じゃあそれ以外の人__傍観者にとって「いじめ」とは何だろう。

ただのショーなのか。

いつ自分に回ってくるかという恐怖なのだろうか。

それとも___

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

初めまして。曇り空といいます。
荒し禁止です。
これからよろしくお願いします。

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Re: ーいじめという恐怖ー ( No.5 )
日時: 2012/08/30 22:01
名前: 曇り空 ◆RCpQKCQVZQ

第1話 ー優也sideー

一日の始まりは悪口から始まる

ガララララ
「わーこいつ今日も来たぜ」
「キッモー キャハハハ」
「ていうかさ、この世から消えてくれればいいのに」
「それ私も思ったー」

こういう悪口を僕は聞こえないふりして自分の席に向かう。
“死ね” “消えろ” “クズ “などという言葉が机に書かれてるのは毎日のこと。
よくこんなもの飽きずにかけるなーと思いながら悪口を消しゴムで消す。

引き出しを開けるとゴミなどが入っていた。
僕は引き出しを持って、ゴミ箱にゴミを流し込む。
そのあと手洗い場で引き出しを洗い、タオルで拭いてもとに戻す。
それを面白くなさそーに皆が見て友達と喋り出す。

これがいつしか日常になっていた。
最初の頃は泣いたけど、でもいつしか慣れてきたので泣かなくなった。

「おーい、席につけー。HR始めるぞー」
先生の前では皆いい子ぶる。
僕はそれが恐ろしくてしょうがない。
「今日は転校生を紹介する。入れ」
そこに現れたのは、黒くて綺麗なストレートロングの髪型に黒のパッちりとした目。どちらかと言えば着物が似合いそうなスタイル抜群の女子が入ってきた。
僕をいじめる亜洲島さん達はその女子を睨んでる。
どうやら自分より明らかに綺麗な人が入ってきたから気に入らないのだろう。
「初めまして、鳴海 渚です。
よろしくお願いします」
よく通る声でそう言った彼女は僕の隣の席に座った。

「え?鳴海いいのか?まだ沢山空いてる席があるぞ?」
「ここがいいです」
僕の隣の席は一番後ろの窓から二番目にある。僕は窓から一番目だが。

「よろしくね♪君は誰?」
「え、あ、ぼ、僕ですか?」
「別に君“は”、かしこまらなくていいから。」
えらい、“は”を強調してた事が不思議だったけど、
それより僕に暖かい目で見てくれる人がいたんだと思うと、とてつもなく嬉しかった。

「僕は棟野 優也。よ、よろしく」
「よろしくね♪君、私の事渚でいいから、
君のこと優也でいいかしら」
「う、うん」
「ありがと!」
『所でさ、すっと気になってたんだけど』
渚が急に小声になって喋り出した。
『優也、いじめられてる?』
『な、なんで?』
『だって教科書、えらい新品じゃない。
今は8月。もうそろそろボロくなってもいいんじゃないかなって思ってね』
『よ、よく分かったね』
『誰にいじめられてるの?』
『ぜ、全員。先生は知らない。』
『リーダーは?』
『あ、亜洲島 朋子さん。
金持ちとかなんとかで皆を脅して僕をいじめてるって聞いたことある。』
その時渚は顔をしかめた。
『え?あんくらいで金持ちとかw
超ダッサ。』
その時亜洲島さんが顔をしかめてこっちを見ているとこが見え、僕は何とか話を終わらせた。

『優也、約束。絶対朋子に仕返ししてやるから。待ってな』

そういって渚はニヤリと笑って黒板のほうを向いた。
僕にはただ嫌な予感しかしなかった。

ー第1話終わりー

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