大人オリジナル小説
- 奴隷生活〜苦しいだなんて思わない〜
- 日時: 2012/10/26 19:19
- 名前: アーモンド王妃
奴隷って何だと思う?
捕らえられた人?
自由を奪われた人?
あるいは――人でありながら人としての権利を剥奪された人?
きっと、これらの表現が正解なんだろうね。
でも、実際はそうじゃない――そうじゃないんだ。
自分から望んで奴隷になった人だって、少なからずいるはずだ。
例えば、ここに一人―――――――――
持永りおん、14歳。
亜里沙様の奴隷として楽しい毎日を過ごしています。
- Re: 奴隷生活〜苦しいだなんて思わない〜 ( No.1 )
- 日時: 2012/10/26 18:49
- 名前: アーモンド王妃
「りおん、荷物を持ちなさい」
――はい、ただいま参ります。
「りおん、財布を出しなさい」
――わかりました。
「りおん、これを吸いなさい」
――おおせのままに、亜里沙様。亜里沙様のお望みならば煙草くらい何てことはございません。
これが私の日常。
どう?充実していると思わない?
こんな恵まれた『仕事』は他にありえないでしょう?
私の『仕事』。
それは天下の堂上財閥を率いる堂上総帥の愛娘――亜里沙様の奴隷となる事。
今年で中学二年生になられた亜里沙様の玩具として、私は総帥に抜擢された。何でも、同年代の玩具が欲しくてたまらなかったのだという。
総帥が私を見初めたのは、玩具としての条件がそろっていたから。
まず、孤児というところが最大のポイント。
何をしても、とやかく言う親がいないのだ。
そしてもう一つの条件は私がお金が欲しくてたまらないということ。
一か月間亜里沙様の奴隷となる事で、1千万円が贈呈される。
一年間で1億円をゆうに超える、高給だ。
亜里沙様は私と遊ぶのが楽しくてたまらないご様子だ。
このまま、飽きずに私を奴隷としてお傍に置いて欲しい。
切にそう願う私は、あなたから見れば哀れな人間ですか?
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