大人オリジナル小説
- 死ぬという意味 【みちるの章 突入!!!】
- 日時: 2012/11/05 20:09
- 名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w
―登場人物―
―佳奈の章―
月島 佳奈
(つきしまかな)
kana tsukishima
森本 美波
(もりもとみなみ)
minami morimoto
―みちるの章―
真壁 みちる
(まかべみちる)
mithilu makabe
田井中 茉莉
(たいなかまつり)
matsuri tainaka
その他、多数!!
―プロローグ―
死ぬなんて、簡単なことだと思ってた
いなくなっても、悲しむ人なんていないと思ってた
あの日の屋上
震える手
孤独な心
私のすべてが
悲鳴をあげていた
- Re: 死ぬという意味 ( No.1 )
- 日時: 2012/11/01 21:12
- 名前: らぶりーめめ★ ◆I4R7vnLM4w
“美希ちゃんっ!!!!”
“佳奈・・・・”
バッ
こうして、美希はこの世を立った。
死ぬ事。
簡単なことなのだろうか。
屋上から飛び降りようとしたり、
ナイフで刺そうとしたり。
何度も死のうとした。
でも・・・
死ねなかった。
怖くて、怖くて。
全身に鳥肌が立った。
怖い・・・という気持ちが
全身に電流のように流れた。
何度試しても・・・
美希のところにはいけなかった。
“つぐない”ができなかった。
そんな私に・・・
生きる権利はない。
なら殺してよ・・・。
そっちにつれてってよ。
美希・・・。
私がいくら思っても、美希にはとどかないんだね。
なみだが・・・
頬を伝った。
「かーなっ」
「み・・・なみちゃん・・・」
「どうしたの?」
この、森本美波ちゃんが、唯一の味方。
でも・・・
やさしい美波ちゃんに頼ってる私が・・・
美希は嫌いかもしれない。
「また・・・美希の事・・・?」
「う・・・うん・・・」
私は、怖々ながら返事をした。
「まだ引きずってんの?」
「うん・・・」
また返事をする。
美希・・・見てる?
大嫌いな私を。
美希・・・見えてる?
醜い私の姿が。
「佳奈・・・」
美波ちゃんは、優しく言ってくれる。
でも、優しく言ってくれれば優しく言ってくれるほど
罪悪感が増す。
ごめんね、美希。
ごめんね、美希・・・。
私は心の中で、静かにつぶやいた。