大人オリジナル小説
- 学校裏サイト
- 日時: 2012/11/12 22:33
- 名前: きなこ
みんな、学校裏サイトって知ってる?
あなたの学校の裏サイト。
教師、大人の知らない子供によって設立されたサイト―――。
内容は様々。
クラスメイトと会話をしたり
しりとりをしたり。
先生の陰口を言ったり
中にはクラスメイトの陰口を言ったりする。
ニックネームは自由に決められるから誰が誰の
悪口を言ってもわからない。
それをいいこと今じゃ私の学校の裏サイトは
荒れ果てていた―。
- Re: 学校裏サイト ( No.2 )
- 日時: 2012/11/13 07:29
- 名前: きなこ
第二話
それから私はたんたんと授業をこなし
あっと言う間に学校の終わりを告げるチャイムが鳴り響く
さっそく帰って裏学校サイトを開いてみようと
思っていたとき
私の名前が呼ばれる
蘭々「智恵美、今日一緒に帰らない?」
井上蘭々―――。
背はわりと高めで黒髪の美しい髪を背中くらいまで
のばしていてその整った容姿故、クラスでもわりと人気があるほう(主に男子から)
智恵美「うん、いいよ。」
最近、こうして蘭々と下校するというスタイルは
当たり前と化していた。
蘭々「・・・ねぇ、智恵美。さっき莉子と学校裏サイトのこと
話してたよね?」
智恵美「え?・・・うん」
蘭々「それで・・・智恵美は裏サイト見るの?」
蘭々の様子が可笑しい。
いつもとは明らかに違うのだ
いつもの優しい表情はどこかに消えてしまったかのように
その表情は不安の色に染まっていた
智恵美「見るよ、URL教えてもらっちゃったし」
蘭々「やめたほうがいいよ!」
智恵美「・・・どうして?」
蘭々「もしも自分の悪口が書き込まれてたらどうするの!?そのクラス別の裏サイトだったらクラスの誰かが自分の悪口を言ってるって
事なんだよ?」
確かに蘭々の言っていることは正しい
ハンドルネームなのだから「りんご」や「ぽち」など
現実の名前とはかけ離れているものを選択すれば
誰が書き込んでいるのかわからないのだから。
でも・・・
智恵美「ごめん、それでも気になるから。悪口が書いてあったら
見ないようにすればいいんだし」
そう言い切るとまた何か言われると思い
私は蘭々を振り切るようにその場を後にする