大人オリジナル小説

いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】
日時: 2013/01/26 21:22
名前: 如月うさ

私は…。

私は、生まれてこなかったらよかったの?

誰か、教えてよ。

ここにいる意味を…誰か…。

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このお話は、クラスの中心人物だった女の子が、ある行動に出るため、いじめられるお話です。いじめを見たことがあまりないので、文章力が足りないかもしれませんが、そこはすみません。
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人物紹介 >>01
プロローグ >>02

第一章

第一話 紗里亜の大好きな人 >>03
第二話 紗里亜と蘭の小さな争い >>04
第三話 ほんのちょっとなら… >>05
第四話 放課後が騒がしい >>06


第二章

第一話 最初のはじまり >>07
第二話 ほかのクラスにも >>10
第三話 希と紗里亜の格の違い >>18
第四話 持ち物が荒らされて >>21
おまけ >>22
第五話 希の彼氏とは? >>23

おまけ >>24

第三章

第一話 突然現れて >>25
第二話 操り人形 >>28
おまけ >>29

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Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.28 )
日時: 2013/01/26 21:21
名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc

第二話 操り人形


「まあまあ。で、何でいじめられてるんだ?『紗里亜』」

「気安く呼ばないで!私に近寄らないでよね?」

「まあ。それだけは教えてくれ」

私は、夕凪が怖かった。

何をたくらんでいるの?

優しく、人の心の隙間に漬け込んで。

私は、弱い操り人形じゃない。

そう簡単には騙されない。

でも、私は、かすかな期待を持っていた。

逃がしてもらえるチャンスととらえて、話し出した。

「私、何も悪くない。なのにいじめられた」

「ねえ、俺の前で嘘つかなくてもいいよ。俺には全部わかるさ。責めたりしないから。話せよ?」

「な、何で嘘だと言うの!…あたってるけど」

私は、自分でも分かるほどに、体が震えた。

「ほら、あたってるだろ。話せよ、な」

「青嵐 希。その子をいじめようとしたら、仕返しされたの!以上!」

「そうか。ま、紗里亜も悪いけど、同じことをしたら同じだって分からないかな?あ、それと、違う口調のほうが、お嬢様っぽくっていい」

「うるさい!お嬢様って呼ばないでよ!」

私は、お嬢様って呼ばれたくなかった。

嫌だった。

所詮、堕落したお嬢様。

「ほら、その言葉だって、『うるさいわね!お嬢様って呼ばないでくださる?』ってな感じで」

寒気がした。

藍那になってしまいそうで。

私がそういうと、夕凪は微笑んだ。

「その藍那って子も、紗里亜がやると、やめるよ。そうしたら、お嬢様になれるさ!」

「ゆうな「初音。初音って呼んで」

「嫌よ!あなたなんて、信じないわ!」

「お嬢様言葉、上手いよ」

涙ながらに逃げ出した私を、笑ったような声が包んだ。

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