大人オリジナル小説

過去という名の鎖
日時: 2014/05/06 10:43
名前: 雅 ◆cx/rWkDC1s

はじめまして。
ここでは初めて投稿の雅です。
いじめ系小説は初挑戦ですので、少々戸惑いがちですが
精一杯頑張りたいと思います^^

※長期不ログインのため、ID変更




○目次○

prologue >>1

第1章
高校生 >>4
初日 >>5
友達 >>7
それぞれ >>9
見覚え >>11
うわの空 >>12
冷たい彼女 >>15

第2章
部活 >>17
弁当 >>20
変わり目 >>21
違和感 >>22




以後続きます。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



Re: 過去という名の鎖 ( No.22 )
日時: 2014/05/11 10:07
名前: 雅 ◆L5jDasJqg6




ー違和感ー


篠塚さん達と帰るようになって数日。
桜が散りはじめ、制服も移行期間になり既に暑さを感じるようになった4月から5月に入ったこの日。

6限目のHR。


「今日は来週ある体育祭の種目決めをするぞー。種目はーー…」


来週の土曜日に開催される体育祭の種目を決めるらしい。
高校の体育祭は中学校と比べて楽で、上下関係も少ないから凄くいい。
それに練習も少ないから良さそうだ。


「何しようかな〜!茜っ!どーする?」

「んー、余りまわりに迷惑かからない競技でいいかな笑」

「そっかー、…唯菜はどーする?」

「ウチはもち大玉転がし!楽しそーじゃん!!」


唯菜は大玉転がしに出るらしい。
ドデカイ大玉を男女4人でグラウンドを一周する競技。
なんでも大玉がめちゃくちゃでかくて、思うように転がせない。

唯菜曰く、選ばれた男子2人と仲良くなれるチャンスだと。
このクラスは何故かイケメン多いからなー。


「えー!楽しそう!彩華ちゃん達と出たりする?」

「いや、あの2人めんどくさがりだから楽なのしか出ない。今んとこ1人」

「じゃああたし出ていい!?」

「出てくれんの!やった!出よ出よ!」

「先生ー!あたしと唯菜で大玉転がしでまーす!」


どうやら唯菜はまだ1人だったらしく相手を待っていたらしい。
琴も出たそうで、2人で出ることになった。


それにあたしは少し嫉妬してしまう。
あたしとは口数少なくなった唯菜。
琴となるとこんなに楽しそうに話してるなんて。
あたしを挟んで会話を弾ませる2人を見ることはできず顔を俯いた。


「茜何でんのー?」


と。唯菜がふいにあたしに目を向けた。
瞬時に顔があがる。


「う、うーん、何でよう笑…絶対出なきゃいけないかな」

「て、先生言ってた」

「あーそうだよね…どうしようかな…ぁ、」


そうだ…篠塚さん達はどうするのかな。
…と思ってたのも束の間。

彼方を向く途中、黒板を視界に捉えた。
その時一瞬目を見開いた。


〔大玉転がし男女4名 男子:菊地 狭野 女子:水原 本条〕

〔技抗争男女6名 男子:桐谷 桜木 安藤 女子:篠塚 榎原 冴木〕


篠塚さん達は既に決まっていた。
それも定員は3人までで。

篠塚さん達の方を見ると、技抗争で選ばれた男子の3人と楽しそうに雑談していた。

「…っ、」

また顔を俯いてしまった。
彼処に混ざりたいなんて思っても、できない。


「琴、どうし…「水原大玉でんのかよ」


後ろを振り向くと同時に、男子2人が琴の右隣に来た。
見るからに知り合いのよう。
確か…、バスケ部の菊地君。


「えー!いいじゃん!って、光輝もでんの!」

「悪りぃかよ」

「なになに〜琴誰!彼氏?!」

「「はぁ??」」


そこに唯菜も混ざり、菊地君ともう1人、狭野君も入って4人で騒ぎはじめてしまった。

またしても同じ状況になってしまった。


チラッと黒板を見ると、
もう殆ど埋まってしまい残っているのがあとリレーと100m走だった。

走るのは大の苦手だけど、どちらかなら…リレーしかない。

あたしは前まで行き、リレーの枠に“牧野”と書いた。


リレーは他意外にも七瀬さんと野江さん、


そして…館野さんもいた。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。