大人オリジナル小説

いじめ、解決するよ。
日時: 2013/10/01 17:19
名前: ost

はじめまして! ostと申します。おーえすてぃーなりおすとなりどうとでも呼んで構いません。
今回はタイトル通りいじめに正面から向き合い、解決する物語です。
更新はゆっくりですが、暖かく見守っていて下さい。

プロローグ >>002
1話 初対面@天然 >>003
2話 初対面@印象 >>004

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Re: いじめ、解決するよ。 ( No.2 )
日時: 2013/11/24 21:26
名前: ost

プロローグ
 

 塗装落ちが一切無い、新築の4階建ての校舎。平坦な屋根に真ん中上に設置されている時計、横に長く縦に短い建物は学校という子供が集う学舎の特徴の一つであろう。
 その校舎の前に俺は立っていた。理由は何てことはない、ここで同じように"お勉強"をするためである。初めて、と前置きがくっついてくるが。
 初めて、というのは俺が今日この学園に転校してきたからである。親の人事異動により勤務先が変更したらしく、今までの住居から仕事場に通うことが難しくなったためにすむ場所が変わった。そのおまけとして学校も違くなっただけのことである。

――面倒くさ……
 正直この転校には気乗りはしなかった。折角築いたコミュニティがゼロになるだとか、馴染めなかったらどうしようとかいう類いの不安はないのだが、強制される自己紹介や待ち受けているであろう質問がうっとうしいのだ。以前にも学校が変わったことがあったのだが、その時は一日中これでもかという位に問われたため、気が滅入ってしまう。ああ、想像しただけでも嫌だ、ガクンと肩が下がる。

――ってうだうだしてても仕方ねえ、か。
 そうだ、校舎の前で突っ立っていても現実から逃れることなどできないのだ。覚悟を決めねば。ふぅ、と息を吐き出し、胸の不快感を呼気に乗せる。そして足りない分の空気を鼻から補い、新鮮さを取り入れる。すーはーすーはー、繰り返すこと数回。満足するまで行う。

「よし、行くか」
 気がすむまで深呼吸し終えると、目の前に映る大きな建物を見据えた。現実を受け入れるぞ、と士気を高め、人々を迎える扉の取っ手に手を掛けた。


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