大人オリジナル小説
- 時間と亡霊
- 日時: 2013/08/29 15:29
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw
ここでは「教師と生徒」と言う小説を書いている牟川です。まだ新人ですがここで2作目を投稿することにしました。よろしくお願いします。
尚、シリアス・ダークの板の「イギリスからの使者」もよろしくお願いします。
この作品はストーリー上、一部に社会問題的な表現があるためここで投稿する事にしました。
- Re: 時間と亡霊の陸軍 ( No.1 )
- 日時: 2013/08/29 15:30
- 名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw
第1話 長い別れ
1、
(2035年8月5日)
「ああ、何十年ぶりかな、橋竹学園高等部の校舎を見るのは」
南海島にある橋竹学園の校門でで老人の男性と中年の男性が高等部の校舎を眺めていた。老人は懐かしそうな顔でいたが,中年の男性は何か不思議に思ったのかキョトンとした顔で老人の横に立っている。
「そうですか、でもこの校舎は8年前に建てられたばかりですが実は鬼女が本校にも出現して校舎が吹き飛ばされたのです」
「・・・・」
突然現れて殺戮や破壊を繰り返す人間のような体を持つ女たち所謂「鬼女」と言う生命体に高等部の校舎を破壊され高等部の校舎は新しく8年前に建てられてたのだが,老人が懐かしいと言ったので中年の男は少しに気になったのであった。
「あ、申し訳ない変な事を言って。それよりも私ごときをこの学園の清掃員として雇ってくれて嬉しいあまりだよ、まあ、教頭である君に言うのもあれだが」
「いえ、何を言いますか。私はあなたを尊敬していますよ、ですから橋竹学園の高等部教頭の私はあなたを歓迎します」
教頭はかなり嬉しそうな顔でその老人と世間話などをを続けた。そこへ下校する生徒の数人が校門へ向かって歩いてきたのだが,老人はその生徒らを知っているようであった。
「おや,知ってる顔ぶれだなあれは」
「あ,教頭先生さようなら。と、ついでに、オッサンずいぶん老けてますね」
「こら大乃、大人をからかうな失礼だろう」
そのうちの男子生徒の1人が教頭と老人へ挨拶をした。教頭はその男子生徒を叱ったが、老人はその男子生徒を見て,
「相変わらずだな・・・」
と誰にも聞こえない声で呟いたのだった。
END?