大人オリジナル小説
- 狂人ノ舞 〜神復活〜
- 日時: 2013/09/14 19:01
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2
―プロローグ―
1972年8月11日0時15分34秒、日本のとある山間部にある集落にて、あの御方が目覚めようとしていた。今、閉ざされていた異界の扉がゆっくりと開く―
どうも、名無しです。「十五日間」の小説を作った者と同一人物です。
そこまで人気はありませんが、また新作を書こうと思います。
この小説はホラーゲーム「SIREN」を参考にして作ったものです。登場人物などは全て書き換えております。(パクりのつもりは有りません)
- Re: 狂人ノ舞 〜神復活〜 ( No.4 )
- 日時: 2013/09/14 20:22
- 名前: 名無し ◆3xC21ApAi2
第一話/8月5日/菱目・八重教会/15時26分59秒
―降り頻る雨。頭上に広がる真っ白な空。
八重教会の内部にある縁側に一人腰を下ろし、茶が入った湯のみを持ちながらじっと外を見つめている西谷尼乃が居た。
彼女は数日後に行われる、[[神復活の儀式]]について、一人悩んでいた。
―本当に儀式を行っても良いのか?天美様をこれ以上苦しめるなんて私にはやはり出来ない。村の人達も求道師様も、儀式の御成功を心から御待ちして居る。でも私は……
明神天美を助けてやれない自分を責め続ける尼乃。
尼乃が覚醒……本性が現れるまでの日々はそう思い続けてきた。四年前に崖から転落して以来、尼乃の記憶はほとんど失われてしまっていた。
幸いにも崖の下は砂浜だったので、命の危険にまでは陥らなかった。だが、転落する際に頭を打ちつけた為、記憶喪失になってしまう。
失われた記憶の中でどうしても思い出せないものは、「自分の役目」ただ一つ。必死に思い出そうとも脳が言う事を聴かない。
尼乃は湯のみに入った茶を飲み終わり、そっと湯のみをお盆の上に置くと、一言呟いた。
「天美様は、私がお守り致します。」
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