大人オリジナル小説
- 211.1.206.96
- 日時: 2014/02/01 23:47
- 名前: 偽akuma ◆CUSCskUtes
こんにちは。『哲学をする中学生』岩部 めいだ。
私は日頃哲学をする。
が、私は哲学の本当の意味を知らない。
私が『哲学』というものに始めて触れたのは、小学校五年生のときだ。学校の先生に、普段
思っている疑問をぶつけてみた。
で、返ってきた返事が『哲学ですな』と、『先生にもわからない』の二言。
がっかりした。が、同時に、新しい謎『哲学』に触れた。一応、先生には感謝している。
さて、このお話は、私が、得意の哲学のせいで、巻き込まれた
ごたごたの話。
文句あるなら、かかってこいや!
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- Re: 中・学・生 ( No.6 )
- 日時: 2013/12/17 21:59
- 名前: 偽akuma ◆CUSCskUtes
1 転校生
『(「)晴天(せいてん)』とは、この日のためにある!
と、言ってもいいほどのいい天気の日。
私の門出(かどで)を祝うような天気の日。
そう広くない商店街の手前にある、小さな中学校。
私はこの小さいが進学校の{私立 暁(あかつき)中学校}に転校する。
転校理由は良くある父親の転勤…
では無く、両親共に交通事故で、あっさりあの世へ逝ってしまったので、仕方なく母方の祖父・祖母にひきとられたから。
校門をくぐったら、そのまま職員室へ行く。
一応、学校内の地図をもらっているので、迷うことは無い。
一通り挨拶(あいさつ)を済(す)ませ、担任の先生と一緒に、教室へ行く。
先に先生が教室に入る。
ちなみに先生の名は、楠木 巴(くすのき ともえ)。
ここからは、私の推測なのだが、軽くデータにまとめておいた。
先生には、学校説明のときに一度会っているので、データはそのとき作ったものだ。
年齢 二十八歳
性格 明るくて、良く言えば生徒とすぐに打ち解けられる。悪く言えば、生徒を糸も簡単に転がしている。
恋愛 ここ五年は無い。彼氏募集中。
趣味 読書&人間観察。
まぁこんなところか…
「はい皆さん。今日は転校生が来る日です。静かにホームルームを始めましょう。」
ガヤガヤガヤガヤ。
「みなさーん?静かにしましょう。」
先生はまだ笑顔だ。
しかし、まだガヤガヤガヤガヤ。
「静かにしろって…」
先生が、ワナワナと震えてきた。
「いってんでしょうがぁぁぁ――!」
ドッカーン!
先生爆弾(ばくだん)が、投下(とうか)された。
教室はシーンと静まる。
先生はまた笑顔に戻った。
いや、やや引きつっている笑顔だ。
「はい、岩部さん自己紹介して。」
それでも私には満面の笑みを見せてくれる。
「早く、早く、早く!」
しかし、このお調子者の男子に向ける顔は般若(はんにゃ)の顔だ。
「こら!静…」
「静かにしてくれないか、先生からの命令が実行できない。」
先生が注意する前に、私が口を挟んだ。
「私名は岩部めいだ。特技は推理。
まぁ。探偵の真似事だ。三年間よろしく。」
教室がシーンとした。
無理も無い。いきなり変な転校生が現れ、へんな自己紹介をし、自分たちを注意したのだから。
「じ、じゃあ、岩部さんの席は、神林(かんばやし) 輝(てる)行(ゆき)君の隣(となり)ね。」
奥から二列目、神林 輝行の席の隣か。
金髪の髪に、耳のピアス、もちろんこの学校には制服がある(ちなみに男子はつめ襟の学生服。女子は、ジャンバースカートと冬はジャケットだ。)にもかかわらず、私服だ。そして、クラスメイトが遠巻きにしているところを見ると、柄が悪いのだろう。ぞくに言うヤンキーだ。
「こんにちは。岩部めいだ。よろしく良ければ貴方も自己紹介をしてくれ。」
一応敬意を払おう。
「うるっせー!あ、そうだ、推理してみろよ。」
推理…わたしの得意分野だ。
「別にいい。推理してみよう。
まず、君の性格だ。先生をはじめ、クラスメイトは君を遠巻きにしている。つまり君は不良だ。金髪の髪にピアス、まあ、目や口調を見るとシンナーなどの薬物には手をつけていない。やるとしても他の不良とつるむか、酒やタバコだろう。
神林という名前は聞いたことがある。大きな個人病院の名前だ。おおよそ個人病院の坊ちゃんが後継ぎに嫌気がさして不良になったというところか?
あまいな。弱虫め。」
私の言葉に、教室が凍った。
「んだと!」
「発情期の牛ですか?牧場へ行け。」
もっと挑発すれば、彼はもっと暴れる。
「おりゃ――!」
ふふ。思った通り。
それにしても、間抜けな雄叫びだな。
さて、殺るか…
彼の攻撃をかわして、腕をつかみ、ひねって、振り下ろす!
ドスン!
一丁あがり。
「あ、合気道。」
そのとおり。
「言い忘れてましたが、私は合気道初段です。」
皆の顔が青ざめる。
が、すぐに笑顔になり、話しかけてくる。
「すごいね!」
「最強やん!岩本(・・)って。」
「岩本じゃない!岩部だから。」
「今度、教えてよ合気道。」
まったく。のん気なやつらだ。
キーンコーンカーンコーン…
ほら、チャイムが鳴った。
「皆。今日の一時間目は、学活よ。岩部さんと、仲良くなりましょうね。」
な、何ですとぉ〜!
それから一時間ほど、私は、新しいクラスメイトに囲まれていた。
お子ちゃまにはわからないだろうから、読み仮名
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