大人オリジナル小説

銀色に燃えるキャンドル
日時: 2014/02/28 16:57
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq.

目次 >>5

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登場人物

来瞳 ‐くるみ‐
漆沢家の長女

柚香 ‐ゆずか‐
漆沢家の次女

翔太 ‐しょうた‐
漆沢家の長男

こうめ ‐こうめ‐
漆沢家の三女

優希 −ゆうき‐
漆沢家の二男

大沢瑠璃 
藍星塔花 
佐川遥
美山もも
浅野広哉
赤城遼
清水恭太
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Re: 銀色に燃えるキャンドル ( No.12 )
日時: 2014/02/28 20:42
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq.

toくるみ

今日も 六時二分

公園の時計を見て あたしは頷いた。

公園の時計は二分遅れているから 六時二分=六時

「おはよ〜」
塔花とルリと、登校中にちょうど落ち合って、一緒に学校まで向かう。

「昨日さ、わたしの家ブレーカーが落ちたのね、わたしと妹がぎゃーぎゃー叫んでたら お母さんに叱られたんだけどさ、一日にブレーカーが三回も落ちるなんて異常だよね」
ルリの話も遠く遠くに聞こえる。

「あーブレーカーか!あたしン家も落ちたことある。お父さんがなおすんだけど、ドライヤーと電子レンジとオーブントースター使ったら落ちた」

「それは使い過ぎだもんー!」
と笑い転げる。

あたしもよく聞いてないけど 二人とも笑っているから 合わせて見た。
――
「一時間目 社会か…」
あたしは社会は嫌いじゃないけれど 眠たくなってしまう。

いつもは授業中はよく手を挙げるのだけど、何となく 今日は気が進まなかった。

「…では、今日はいっぱい進んだので、ちゃんと記憶しているかどうか、先生があてて確かめます!」

「えー!」
児童のなかから声が上がる。
普段手を挙げない人が、当たっているような気がする。

中には答えられないような子もいて

今日 授業をあんまり聞いてなかったから 当たってほしくないなと思っていたのだけれど

「では…漆沢さん。」

「えっ!」
油断していたばかりに、やばい と思った

「公害病の水俣病の原因となったのは 化学工場から出された…?」
…え!わかん・・ない。

と、途惑っていると、隣から助言が来た

「メチル水銀」

「め、メチル水銀です!」

「正解です!」
隣の席である清水恭太。普段は必要以外はしゃべらないのだけれど…

「あ、ありがと――」
助かった。

「いいよ 別に。」
素っ気なく言うと、恭太は、真っ直ぐ向いた

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