大人オリジナル小説
- 存在意義
- 日時: 2014/03/18 19:52
- 名前: アザミ
アザミと言います、初めまして。
拙い文章ですがとりあえず書かせてもらっていいですか。
とはいっても更新は凄く遅いと思います。
『フハッなんだコイツ下手過ぎるw』
くらいの気持ちでみていただければと。
- Re: 存在意義 ( No.1 )
- 日時: 2014/03/18 20:09
- 名前: アザミ
「優莉は、ネガティブだね!」
無邪気な友達のふとした言葉。その子が言うに、私は少しばかりネガティブで一つの言葉に対して深く考えすぎる…らしい。
そんなことは言われても私は自分自身をみることがキライなのでよくわからなかったが。
……なんていうのは嘘なのかもしれない。
「えっそうかな?めっちゃポジティブだよ!」
ニコリと…上手く笑えていただろうか。今となってはそんなことわかりやしないし、その子はもうそんな会話すら忘れているだろう。
「優莉とうち心友じゃん」
別の友達がそう言った。否、友達と言っていいのかは私にはわからないけれど。
その時の会話は…どうだっただろうか。おぼろげだけれども。
「うわー大変だねぇ」
「また呼び出し?一体どんなトラブルね…」
「さぁ。私は一生…あぁ言うのとは縁がないだろうし」
「わっかんないよー?」
「いやいや。だってトラブる友達がいないから」
確か、そんな話の流れだった。授業中に呼びだされる男女の4人をみながらのんびりと交わした、そんな会話。
「えー、心友だったっけー?」
私も彼女も笑っていた。私のそんな言葉を彼女がどう捉えたかは少しなら想像がつく。冗談…だとそう思ったのだろう。だから彼女は笑ったのだろう?そうじゃなければ、私と心友でなくとも彼女にはどうでもいいことだったのかな。
彼女がどう捉えたかは自由だが、真意は…本音だ。紛れもない、心の声だった。心友…彼女が覚えているのか知らないし覚えていたのだとしたらそれはまた驚きだけれど、彼女と少しメールをした時に…言われたのだ。『うちと心友になって』と。
その時の彼女に何があってあんなメールを送って来たのか、その真意はいまだに私は聞けないでいる。
まぁだって覚えているとも思わなかったのだから。
『いいよ、こんな私で良ければ』
返事したメールだって私ははっきりと覚えているけれどそれでもそんなメールだけで心友と名乗って良いとは私は思えなかった。
現に…彼女がいつも話すのは4人グループであり、その中に私はいないのだから。
もしかしたら彼女と私は心友とは名ばかりの、ただのクラスメイトなのかもしれない。
心友、と言えば今日。
「優莉の心友ってダレ?」
そんな類の質問をぶつけられた。何気ない会話の中の、たった一言だったのかもしれない、相手にとっては。それでも私にはそれは大きな質問であった。
「…いない」
「え?」
「心友とか特定の仲がいい友達って私、いないんだよね」
フッとちゃんと笑えていたのか…なんて私はいつも考えているような気もすることをその時も考えた。
「そうなんだ…」
どう反応したらいいのか困ったのだろうか。ごめん…と心の中で謝りつつ私は考えたのだ。
心友…ってなんだよ。
私にはそんなものいませんけど?