大人オリジナル小説

ニ ュ ー ゲ ー ム 。
日時: 2014/03/31 13:18
名前: ぱちゅ

@注意
・文才ない
・これは虐めの可笑しさを伝えるために作ったものです。
・荒らしは辞めてください。来てもスルー。

これは、絶えない遊びの始まり方と終わり方を改造したものです。

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Re: ニ ュ ー ゲ ー ム 。 ( No.4 )
日時: 2014/04/02 21:35
名前: ぱちゅ

第一章

離れていく親友に手を伸ばしても、届かないのはわかっていた。
何処で道を間違えたのかも解らない。

自問自答を繰り返して、振り返って、でも解らなくて。
友情に苦労するのは、もう慣れてしまったことだった。
でも、今回は違う。友情に苦労をするのは慣れていたはずなのに。

何でだろうね。

何故か泣いてしまうんだ。
親友に縋って我儘なのはわかってる。

でも、信じていたから、今回は大丈夫だって。

『嫌われ役は、気づいて居ないところで悪役になる』

今ならわかる、君が言った意味深長な言葉。



「_______」


小さく呟いた言葉は、空に溶けていく。

悲しく、虚しく、孤独に。

第弐話『距離が空くまでのカウントダウン』

快晴の空の下、私は今日も大きく伸びをした。
目の前に広がる海は透き通っていて、作り物のようだった。
今日は林間学校の日だ。

本日晴天なり!林間学校日和!

叫びたくなる程の良い天気。
今は自由時間で、奏と一緒に遊ぶ予定だ。

と、此処までは浮かれていた。

††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††††

「遅いな〜、奏」

さっきから一人で黙々と泳いで待っているのに、トイレに行くと言った筈の奏がいつまで立っても帰ってこない。

「うーん、探しに行ってみよう」

悩んだ末、私は海から上がって探し回る事にした。
すると、早速奏らしき人の声が聞こえて来た。
私はすぐさま近寄って大きな声で呼ぶ。

「おーい、かな………」

“奏”

言うのは慣れたのに、今は言えない。
足が震えて、上手く立てそうにない。
それを、近くの壁に片手をつけて踏ん張った。

「かなで……何で…」
「………焔、待っててって言ったじゃん。何で此処に…」
「それはこっちの台詞だよ。何で他の人といるの?私と予定、ちゃんと話し合って……」

私が苦手とし、奏も嫌いと言っていた女子軍団のはずなのに。其処に奏が居るなんて。

「あのさ、あたしらはあんたより先に奏と予定立ててたの。行くって分かった一ヶ月前からさ」
「一ヶ月……前?」

私達が立てた日は……一昨日だ。

「奏はあんたの人形じゃないの。人気者なんだよ、奏は。それをあんたが奪って自由に振り回してるんだからさあ。自覚しなよ。迷惑女」
「奏はあんただけの親友じゃないし。あたしらとも親友だから。奏、あんたに迷惑かけられて困ってて、相談してきてたんだよ。知らなかったの?」
「………親友、失格のくせにさ。そう言う時だけ自分のものみたいに言わないで」

淡々と言われて、グサッと心に何かが突き刺さった。

『嫌われ役は、気づいて居ないところで悪役になる。人間っていうのはね、そういう風に出来てるんだよ、姉ちゃん』

事故死で死んだ弟に言われた言葉が、頭の中で再生される。

「………そう、だよね。ごめんね奏。私、一人で色々するからさ、皆と遊んで」

震える声を必死で抑えて笑った仮面を被る。
作り笑いは、引きつっていたかもしれない。


涙が、ばれていたかもしれない。

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