大人オリジナル小説

おもちゃ
日時: 2014/08/21 20:32
名前: フリーク・カイノ

私は、神崎美穂。
桜丘学院の天才クラスに通う高校1年生。
おもちゃと言われて「10年」が過ぎました。
この桜丘学院はエレベーター方式なので
大学に行くまでは「おもちゃ」扱いなのです。

「おもちゃ?」「ふざけるな」なんて思っているのでしょう?
「おもちゃ」の意味は、ターゲット。
「何のターゲット?」それは いじめ の ターゲット。
頭のいい私にとって凡人クラスの子や問題児で特別クラスの子など
知ったこっちゃないわけで。

頭のいい私にとって頭の悪いものはイコール 餓鬼 って思っています。
大体、頭がいい スタイルがいい ぐらいで いじめることもないだろ。

というわけで、これは私が大学に行くまでのお話なのです。

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Re: おもちゃ ( No.1 )
日時: 2014/08/21 20:48
名前: フリーク・カイノ

今日もあくびをしながらくだらない授業を聞きに行くために
私は重い参考書とノートが入ったバッグを抱えて歩きます。
もちろん、凡人や問題児たちに声をかけられたりちょっかいをだされても
黙るのが私の、スタイルです。

悪口を言われたってへっちゃら。
「悪口を言えば、自分にまた帰ってくるからねえ」と祖母が言っていたので
私の悪口をつぶやく人達はきっとその痛みが帰ってくることでしょう。
「おはよう」
その先に寝癖をつけてたっていたのは私と唯一1人のクラスメイト
「桜井 茉里」です。

彼女はモデルの「まりぃ」でもあり、いつも親衛隊をぞろぞろと引き連れて
やってきますが、私は怒りの鉄拳を親衛隊に食らわせ学校に着いたら
出て行ってもらいます。
親衛隊の人は「チッ」とか「ふざけんな!」とか言ってゴミかけてきますが
平気です。

度が過ぎたら、訴えればいいだけですし。
あ、また上靴がない。
やれやれ、またあの子達の仕業でしょう。
「神崎さん、上靴買わないのぉ?」
メイクでケバくなったギャルの問題児 春川ミオさんに
言われることではありません。
後で生徒指導の先生に言い伝えておきましょう。

「とにかく、今日もいいことはなさそうだ」
「そうよね。親衛隊ウザイ」
茉里さんとするおしゃべりは楽しいです。
あんな人たちと違って、「オーラ」というものが漂ってるっていうか
漂ってないっていうか…

「あっ、ごめぇん☆手が滑っちゃったあ」
水がかかった…?ふざけないでください。
あれは絶対ミオさんが高橋 乃愛さんに頼んで水をかけろと
言われてやったんだなと確信して、また生徒指導の部屋に
移動した。

反応ないなあ、と思われた方が数倍マシです。
中学の時よりはまだマシ…ってあれ?
私の机がない…
ありえないですよね。
天才クラスには「パスワード」「IDカード」がないと入れないはず
なのですが…

茉里さんに聞いたところ、「昨日は掃除で出したじゃない」と言っていた
そうでした、私たちは昨日「ワックスがけ」をしたんですよね。
遠くにおいた机が「ざまあ」というようにずっしり重い。
「あー、重いですね」
「そうだね」

あ、また机に「●ね」とか「●●い」とか書かれてる。
また問題児とかの仕業かしら。

この話は後編に続きます。

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