大人オリジナル小説
- / 十文字学院特進異能力科 .
- 日時: 2018/06/28 07:53
- 名前: 七瀬
とあるpjの小説置き場です…!
Rないかもしれませんが宜しくお願いします;
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- Re: / 十文字学院特進異能力科 . ( No.2 )
- 日時: 2018/08/13 14:18
- 名前: 七瀬
「__________ッらむねさ__」
部室のドアを力の限りに開け放つ。そこにあったのは、
園芸用の消毒薬と、薄い青緑色の液体が入ったコップ、______それを持つ「彼女」。
「______っ!!?」
驚いたような様子を見せる彼女だったが、口の中に入った液体が邪魔をして喋れないらしい__その口を『塞ぐ』。
「っ…………んん………!!?」
口移しのような形で液体を自分の口内に含むと、演劇部にある唯一の洗面台へと駆け寄ってそれを吐き出す。口を濯ぐと唖然とした顔で此方を見ている彼女が見えて、 「口、早く濯いでください」 と怒りを込めた命令口調で口に出す。彼女は不満そうな顔をしながらも此方まで歩いてきてゆっくりとした動作で口を濯いだ______もう飲み込んでたとかないよな……?
ハンカチを取り出して口元を拭いている彼女に何と声を掛ければいいのか迷ってしまい黙り込む。暫し沈思黙考していると彼女の方から 「………なんでいるんですか」 と目を逸らしつつ話を切り出してきた。いつもよりトーンを抑えた声で俯きがちに話す彼女を見て答える。
「………らむねさんが部活を休みにする時は決まって碌なことが起こらないんですよ、…貴女の手によってですけど。
そっちこそ何をしていたのかお訊きしても?」
彼女は咋に気まずそうな顔をして、きっかり3秒固まってから 「いいたくはないのですけど、……ぞくにいう『ふくどくじさつ』、……………ですかね」 と口にした(結構支離滅裂だ。別にいまの言わなくても逃げられたと思う)。
なんでそんなこと、と本気で思った。この人は確かに陰を持っているだろう、しかし今こんな行動を起こす理由が分からなかった。しかしやすやすと訊けるような話題でもなくまたも黙り込んでしまう。
「くうと、」
澄んだ声が響いて勢いよく顔を上げてしまう。それを恥じて咳払いをし「…何ですか」とため息混じりに声を絞り出す。
「らむね、やっぱり…くうとのことがすき、なんです、よね」
「………、………………は?」
いや何の話?
唖然としてしまい体感時間1時間程の沈黙が流れた___何度か胸中で言葉を反芻し(ようとし)たが噛み砕けなかった。
「えっといや、あの、何の話です?……か?」
「だから、くうと……にかげつまえくらいに、えいがのさつえいのあと、らむねにいったじゃないですか。………すきだ、って」
「あ、はい……言いました、…ね」
「すきです、らむねも…ずっと、それこそであったときからずーっと、くうとのことがすきです」
は?
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