大人オリジナル小説
- bl)瓶詰め
- 日時: 2019/03/02 18:42
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M
短編を不定期で投下したいスレ。
基本bl。
***
執筆中
>>1 ~
(養護教諭×淫乱生徒)
- Re: bl,r-18)瓶詰め ( No.3 )
- 日時: 2018/12/27 21:12
- 名前: 百田 ◆yaY4zarJ.M
酷い頭痛で目が覚めた。まるで頭を内側から殴られているような痛み。どくどくと体の血の流れがわかる。
「ぅ、あ-......」
「...!、おはよ、せんせい」
ちかちかと目眩のする覚束ない視界が真っ先に捉えたのはベッドの上で膝を抱えて窓の外を見つめる青年。ふわりと笑顔を此方に向けるけれど一瞬だけ見えた、僕に気付く少し前の彼は屋上から飛び降りる前の少女のような顔をしていた。実際にそんな光景は見たことがないけれど、飛び降りてしまいそうだった。
「おはよう、ございます...雨ですね」
「うん。10分位前から降り出したの」
何か話さねばという謎の使命感から挨拶の後に出た話題は他愛も無いものだった。元々気の利く話がパッとできるほどコミュニケーション能力は高く無い。それにただ単純に彼の目線の先の外がしとしとと音を立てていることに自分が驚いた。寝る前、デスク上の時計からするにほんの30分程前だろうか、その時は日差しが差し込むいい天気だったのに今は雲が空一面に広がりどんよりとした空気に一変している。
「え、と...?」
「頭痛薬。せんせい今、顔酷いし頭に手当ててる。多分偏頭痛持ちだと思うんだけど、」
僕がぼ-っと空を見ているうちに突然ベッドを降りた彼はポケットからカプセルの薬を取り出すとおもむろにこちらに差し出してきた。違った?と微笑をたたえながら小首をかしげる彼は中々に洞察力があるらしく、僕は確かに偏頭痛持ちで目覚めの原因となった頭痛もこの雨のせいだ。
市販の頭痛薬だろうし、僕は特に薬にアレルギーは無い。ありがたくもらっておこう。
「ありがとう。君も偏頭痛持ちなんですか...?」
薬を持っているということはそういう事なのだろうが痛そうな素振りがないのが気になったため薬を受け取り尋ねてみる。それ程に即効性のあるものなのだろうか。
「あ-...一応は。でも俺はね、もう痛いの慣れちゃったからへ-きだよ」