大人オリジナル小説
- トカゲのしっぽ(BL)
- 日時: 2019/05/24 18:18
- 名前: 須和
面倒臭がりで天邪鬼で傲慢、人からの悪意が怖くて人付き合いは元々苦手、嘘のつけない性格、人には優しくしてきた特に女性には、だからかは知らないが嫌われる事の少ない人生を歩んでる。
丁度二年前、うちの部に所属が決まった上司に何故か気に入られ猛アタックされることになるのだ。
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- Re: トカゲのしっぽ(BL) ( No.2 )
- 日時: 2019/07/29 22:39
- 名前: 須和
井崎蓮(いざきれん)さん32歳。
二つ下の彼女さんがいるらしい。見たことないが前まではここで働いてて職場恋愛ってやつらしい。
「お疲れ様でーす」
「あれ?もう帰り?」
「そうですよ」
「今日なに?遅番?」
「はい、遅番です」
「えー、そうなの?」
軽く会釈して椅子に座ってる井崎さんの後ろを通ってシフトを見る。
井崎さんは夜勤だから今から仕事なんだろう。
俺は明日も遅番だ、井崎さんも夜勤だな・・・明日も会うのかよ・・・なんて考えてるけど言わない。
ふと視界の端でペンを回して遊んでた井崎さんの方から視線を感じる。チラッと視線を寄越せばビンゴ。
「なんですか?」
それ以上視線を寄越さずシフトを置いてノートを開く。井崎さんの右側から左側へ後ろを通って移動するが椅子のタイヤの動きと聞こえてくる声の向き的にもコッチを見てるのがわかる。
「いや?今度シフト合うのいつ?」
シフト見てる時に言え、と思うがそれよりも井崎さんの顔がニヤけてんのは何だよ、癇に障るな。だが、気づかれないように・・・
「え?俺と井崎さんですか?」
「おん」
「んー・・・まあ暫くは俺昼勤なんで、井崎さんが昼出勤なら会うんじゃないですかね?」
2度目シフト見る気は起きず、口頭で曖昧に適当ながらも応える。
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