大人オリジナル小説

昼と宵は共に散る
日時: 2024/04/27 23:58
名前: 白露

No.1
目がクラクラするほど主張が強いイルミネーションの光 世はクリスマス一色
なのに私は1人でホテル街を歩く
待ち合わせに来ない恋人 セットした長い黒髪は無駄になった 私はフラれた
半年続いた恋人関係をわざわざクリスマスの夜に終止符を打たれたのだ でも思えば最近少し冷たかった 
LINEには「好きな人ができた」とその言葉だけで私が何を送っても既読にならない ブロックされたなこりゃ
ホテル街は飢えた男とカップルだらけ
私はその飢えた男の目に止まったらしい
「お姉さん、今1人?俺らと遊ばない?」
金髪に柄シャツいかにもチンピラ 複数人か…
4P…? 疲れるな…
普通は「やめてください。」とか言って拒絶するだろうが私は今とても自暴自棄になっていて、
「あぁ遊んでもいいかな」なんて思ってる
「いいですね!あそ…」
そこまで言いかけた時に
「やめてあげてください。女の子を複数人でなんて卑怯ですよ。」
ん…声が低い 新しい男?
どんだけ可愛いの私 モテすぎだろ

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Re: 昼と宵は共に散る ( No.3 )
日時: 2024/04/28 00:00
名前: 白露

No.3
お礼しなきゃだし!
ここから近いんです。と言われ、ホテル街を抜ける。確かに近く10分もしないうちに一軒の居酒屋に着いた。中の明かりが外に漏れ眩しい。
男が暖簾をくぐり
「明(あきら)さん 今日真希来れなくなったから代わりの子連れてきたわ」
と親しげに話すとカウンター席に座った。
店内はあまり人の気配はしなく、1人、2人いるかなくらいの空き具合だった。
私も続いて座る。明さん?だったか綺麗な人だな
「ビール飲もうかな」
とウキウキしながらメニューを見る男。
「君は何飲む?ビール?」
「あ、いえ、私はお酒飲めないのでえーっと、ウーロン茶でお願います。」
びっくりした顔をして
「君未成年なの!?大人っぽいから全然気づかなかった。」
とびっくりしながらもビールとウーロン茶を注文する。
「高校生?」
「はい。高2ですね。」
「へー若いね」
と目を細め、懐かしいように遠くを見た。

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