大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【DRAMAtical Murder】長編・短編小説
- 日時: 2014/12/10 20:37
- 名前: 瀬良 ◆eqTAfYUygg
初めまして、瀬良(せら)と申します。
ここではNitro+CHiRAL様のBLゲーム、DRAMAtical Murder(ドラマティカルマーダー)の小説を書いていきます。
短編がほとんどですが、時間が許される限り長編も書いていきたいです。
大抵がR-18です。
なお、小説の良し悪しは個人差があると思いますので、他人が不愉快になるような発言はしないで下さい。
更新は、作者の都合と気まぐれで更新するため遅めです。
リクエストについては…なんともです…はい…
それでもよろしければ、つまらない作品ですがどうぞ。
分かる方には分かる話
re:codeは完全クリアしました
ミズキルートご馳走様です
好きなキャラですが、みんな大好きです。選べないくらいみんな俺嫁です
でも、最近はまっているCPはミン蒼です。だんだんノイ蒼へと移行中ですが…ウイトリ蒼も大好物です。
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- Re: 【DRAMAtical Murder】長編・短編小説 ( No.1 )
- 日時: 2014/12/14 22:53
- 名前: 瀬良 ◆eqTAfYUygg
【好みのタイプ】紅蒼
ー蒼葉sideー
「……なあ、紅雀」
俺は布団に包まりながら、着替えている紅雀の背中へ声を掛けた。
「ん? なんだ?」
ベッドから少し離れたところで髪を結ぶ紅雀は、鏡に映る俺を見て返事をした。
枕に顔をうずめ、くぐもった声で問いかける。
「お前さ……どんな、タイプが、好み……なわけ?」
「…………は?」
体温が急上昇していくのが分かる。
恥ずかしい。それでも聞かずにはいられない質問だった。
俺はそのまま紅雀からの答えを待つ。
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「…………何か言えよ!!」
「…………ああ、すまねぇ……」
沈黙に耐えることができず、体を起こして叫ぶ。
紅雀は俺を見たまま、驚愕の表情で固まっていた。
ああ、ダメだ。やっぱり恥ずかしい。
再び枕に顔をうずめる。
ギシリとベッドの端に何かが乗り、体が少しだけ揺らぐ。
クシャクシャと頭を撫でられる。
「いきなりどうしたんだ蒼葉?」
「……お前、すげーモテモテだったじゃん」
オーバルタワー崩壊の後、俺と紅雀は交際するようになった。
それ以来、紅雀は女遊びをきっぱりとやめた。
だけど……俺は男だ。同性愛は認められないことが多い。
婆ちゃんにだってまだこの関係は言っていない。だから……その……夜の行為は紅雀の家でしかできない。
……いつまでコソコソすればいいか分からない。
いつか紅雀は、このことに耐え切れなくなって、俺との別れ話を出すかもしれない。
その時はちゃんと受け止めるつもりだけど……できればその日を望まない。
だから俺は……少しでも紅雀の好きなものに近付きたい。
「まあ……否定はしねぇけど……それと俺の好きなタイプに、なんの関係があるんだ?」
「……別に。さっさと教えろよ」
「んー……改めて考えると難しいな……」
少し間があってから、紅雀が言葉を続ける。
「お人好しなところがあって」
お人好しで?
「素直じゃなくて」
素直じゃなくて?
「そうだなぁ……」
『それは、蒼葉のことではないのか?』
突然聞こえてきた蓮の声に、俺はまた体を起こす。
え? 何? 誰のこと?
ぽかんとしている俺の目の前で、紅雀がニヤリと笑った。
「おいおい蓮。言うんじゃねぇよ」
『すまない』
「……ど、どういうこと…………?」
「だから、俺の好きなタイプは、蒼葉ってことだよ」
「……へ!?」
言われたことをようやく理解した俺は、自分でも顔が熱くなるのが分かる。
優しく微笑みながら、紅雀はゆっくりとした動作で俺の頭を撫でる。
「タイプとか、俺にはもうどうでもいい。関係ねぇ。だって、お前という……心の底から惚れちまった存在ができたからな」
「……っ!!」
相変わらずこいつは恥ずかしいこと……!!
「死ぬ最後まで、お前を思い続けるさ。だから、安心しろ」
俺のことを気遣っての言葉だろう。
とても安心したのと同時に、紅雀がとても愛おしいと思った。
「……言ってろカーバ」
ゆっくりと、紅雀の顔が近付いてくる。
俺はそれを受け止めるように、目を閉じた。
柔らかい紅雀の唇が、俺の唇へと触れ、深く合わさる。
そうだっだ。こいつの気持ちを聞いて俺の気持ちを伝えたあの日から、余計なことを考えなくても良かったんだ。
今は……紅雀と一緒に、前へ進むと決めたんだ。
「蒼葉……」
真剣な表情をした紅雀が俺を見る。
その瞳が、とても安心する。
「ずっと愛してるぜ」
俺もだよ。
でも俺は、素直じゃないから絶対言わない。言ってやるもんか。
終
あ、やっべぇ…キャラ崩壊…
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