大人二次小説(BLGL・二次15禁)

アルドノア・ゼロ【腐】書きませんか
日時: 2015/02/22 09:36
名前: 花海帆

アルドノア・ゼロにハマりすぎて最近そのことしか頭になくて大変な花海帆です。はじめまして。

思ったのですが!アルドノア・ゼロの腐向けが!!なぜない!なぜpixivやTwitterにしかない!と思いまして。
作ってみました。

えーと、私も書きたいのですが、自給自足ではあまり萌えないゆえ…
どうか書いていただけたらな、と…
勝手に書いて書き逃げでも全然OKです!長くなっても構いません!エロはもちろん、ほのぼのでも全然OK!あ、私はエロのほうが((

Page:1 2



Re: アルドノア・ゼロ【腐】書きませんか ( No.3 )
日時: 2015/02/22 15:16
名前: 花海帆

先ほどバニラシェイク飲んでたら思いついたんで書きます。




黒バスの赤黒ちゃんと伊奈スレが出会ったら、もしくは座談会をしたらって妄想
会話しかない会話文





ス「スレイン・トロイヤードですっ!えっと、宜しくお願いします!」

い「界塚 伊奈帆。よろしく。」

く「黒子 テツヤです。」

あ「赤司 征十郎だ。」

い「スレインと僕は軍人やってる。そっちは?」

あ「俺たちは普通の男子高校生だよ。ね、黒子。」

く「赤司くんには普通という言葉が全く似合いません、当てはまりません。」

あ「ところで君たちはどっちが下なんだ?伊奈帆さん?」

い「伊奈帆でいいですよ。僕が上です。僕が下なんてありえない。」

く「スレインさんも大変な恋人を持ちましたね。」

ス「そういう黒子さんも、目に隈できてますよ。」

く「スレインさんもですよ。もしかして腰が痛かったりしますか?」

ス「とても痛いですね。黒子さんもですか。」

く「昨日は赤司君が僕の大呂を考えてくれなくて、3回もヤりましたから。」

ス「まだ3回ならいいほうじゃないですか。僕なんて7回ですよ。10時にベッドに入ったはずなのに、寝たのは3時でした。」

く「色々苦労してますね。」

い「スレインがかわいいから悪いんだよ。」

ス「だからと言って玩具まで使う必要ないじゃないですか。僕はもうやですよ。」

あ「黒子のほうがかわいいな。」

い「あ”ぁん”?」

ス「ちょっ、伊奈帆さん、抑えて!!」

あ「だから黒子のほうがかわいいと言っている。」

い「スレインのほうがかわいいよ。昨日の写真見る?ほんっとにかわいいから。黒子さんなんて目じゃないくらいに。」

あ「見せてもらおうか。…黒子の写真も見るか?」

くス「見せないでください!!」

い「あ、僕のケータイ…」

ス「全部削除させていただきます。」

あ「黒子のくせに俺のケータイをとるとは生意気だな。そんなにお仕置きして欲しいのかい?」

く「この場の状況を考えてください。あなたちょっと非常識ですよ。」

い「そうですよ。」

ス「あなたも見せようとしてたでしょう!?」

あ「界塚 伊奈帆………頭が高いぞ。」

い「年下のくせに生意気。あんたなんかその気になれば塵にだってできる。」

あ「出来るものならやってみろ。」

い「眉が0.5ミリ下がった。疑ってるね。」

ス「意味のないところで義眼を使わないでください!脳神経に異常が出てしまいます!」

あ「義眼?」

く「義眼?」

い「ああ、さっきも言ったように僕たち軍人なんだけど。スレインに撃たれて義眼になったんだ。」

ス「そっ、それはもう言わないという約束で………ッ!」

い「だってムカついたんだ。いいでしょ?これのおかげで僕たちは恋人になれたようなものなんだから。」

あ「俺たちには考えられないことだな。」

い「所詮バスケ馬鹿だもんね。」

く「それはちょっとないと思います。」

ス「はぁ……………僕、お昼ご飯買ってきます。」

い「付いて行こうか?ここからじゃバスに乗らないと行けないし。」

ス「計算してわざと満員のバスに乗って堂々と痴漢する人と一緒には行きたくありません。」

い「とか言って毎回勃ててるのに?」

す「うわぁぁぁぁあ!!それ以上言うな!!」

く「じゃあ僕がついていきます。スレインさんともお話ししたいですし。」

あ「なら俺は待っておこう。」

く「……素直な君は不気味です。」

ス「あ、伊奈帆さん。ケータイ返しておきますね。画像は全て消させていただきましたので。」

く「赤司くんのケータイは僕が持っていきます。」


*攻め陣の人たち*

い「………赤司さん。実はね、まだスレインの動画が残ってるんだ。」

あ「なに?」

い「動画だけロックをかけておいた。見る?」

あ「見ると言われたら見なければならないだろう。」

い「わかった。あ、僕のスレイン見て欲情しないでよ?」

あ「黒子がいるのにするわけないだろ。」

『あっ、ぁあ!いなほ、さっ……んぁっ!だめ、だめぇ…!もっ、でちゃ…』

あ「家らしからぬ音がするが、どこでヤっているんだ?」

い「デューカリオン……僕たちの基地みたいなとこの部屋で。扉が薄いから、すぐに声がばれるんですよ。」

『スレイン、声抑えないとばれるよ?』

『んっ……そん、なぁ………ふぁん!ぁぁあ、むりぃ…おさえ、られな…あっ!やだぁ……!』

『ほら、足音聞こえる。たぶんカームだね。』

あ「カームとは誰だ?」

い「僕の友達だよ。普通に健全な男子高校生。
……スレイン見て勃ててのみたときは殺そうかと思ったけど。」

『ふぁぁあっ!やめ、ぁあ…ッ!おく、やだぁっ…!!』

い「これで終わり。本当は潮吹いてるけど、そこまではやっぱり見せられない。」

あ「やはり黒子のほうがかわいいな。」

い「あ”ぁ?」



*受け陣の人たち*

ス「腰が、痛い、です……」

く「同じですね。こんな状態でバスに乗るとか、無謀な挑戦をしました。」

ス「そういや、僕と黒子さんって声似てますよね。」

く「そういやそうですね。(あたりまえだろ)」

ス「すごい、こんな偶然あるんですね!」

く「はぁ……(こんなことで喜べるとかどれだけ酷扱いだったの)」

ス「はぁ…揚陸城にいたときはこんなこと考えられなかったなぁ。」

く「何かあったんですか?」

ス「話すのも恥ずかしいことなのですが…火星では、奴隷以下の扱いだったもので。よく殴られたり、無理やりされたりしたんですよ。」

く「そうなんですか。(かわいそうな人だった)」

ス「あ、お昼はどこへ買いに行きますか?」

く「マジバに決まってます。」

ス「まじば、ですか…?わからないので、道案内をしていただけると嬉しいです。」




ス「買ってきましたよ!」

い「おかえり。」

あ「またマジバかい?」

く「当たり前じゃないですか」








変なとこだけど終わりです!
いや、いいですね。あってほしいですね。こんな感じの。

Re: アルドノア・ゼロ【腐】書きませんか ( No.4 )
日時: 2015/03/02 16:40
名前: 花海帆



また捕虜になったら、という妄想。



「マグバレッジ艦長。折り入ってお願いがあります。」

早く、この突き上げるような激情をなんとかしたい。体が求めてやまない。

「なんですか、界塚 伊奈帆。」

「捕虜の彼を僕にください。」

一番適任な、金糸の髪の子。
共闘している時からこの気持ちはくすぶっていた。

「僕ならば、手段は問わないとして、情報をより多く聞き出せます。」

本当のことだけど、本当は違う。そんなことのために彼が欲しいんじゃない。




「僕ならば、手段は問わないとして、情報をより多く聞き出せます。」

そういった彼の目は欲情に燃えていた。でも、私には手を出さない。ということは、まだ理性は残っているということか。

戦時中に人肌が恋しくなったり、ストレスから興奮したりなどのことは、ありえなくはない。
実際にそうなった人を見たことがある。けれど、彼は異常だった。

彼も考えて私に彼をくださいと言ったのだろう。
女子には頼めない、彼女もいない、友達も手放したくない…
そんな状況の、尋問がまだの捕虜は絶好の獲物なのだ。

「……いいでしょう。あなたに、彼の尋問権限すべてを譲りましょう。」

ならば、これは得策だ。
捕虜の少年1人が犯されるだけで、地球連合軍にまた神の子が戻ってくる。ならば、使えるものは使わなくてはならない。

彼は、ありがとうございますと言って去っていった。

「盗み聞きは良くないですよ、耶賀瀬先生。」

ため息をついて言うと、ロッカーの陰からこっそりでてきた。

「…尋問権限すべてを譲るなど、それは捕虜の今持っている生権限すべてを譲るようなものです。どうしてそんなことを?」

「あなたもわかっていたでしょう。彼の異常さを。彼は人を求めていた。だから、一番不都合がない捕虜を差し出した。それのなにがいけないのです?」

「いけないもなにも、それは人として間違っています!」

「使えるものはすべて使わなくては、生きていけないのですよ。私たちは。

…普段ならば、どこかの風俗店などにほりこみます。でも、今はそれができる状態ではない。
でも、女性には手を出せない。付き合っている女性もいない。となれば、捕虜と考え付くのは当たり前のことです。」

そう、当たり前。
私もそうしていただろう。きっと。

「女のような柔らかさはないですが、成長途中の少年ならばまだ柔らかい。性処理には充分に使える。それに、見たところ……捕虜は初めてではないでしょう。」

「それはっ…そう、ですが……」

治療を行った時に見た、身体中にある鬱血の跡や青あざ。それは、彼の今までの暮らしを容易に想像できる材料となった。

「それに、彼ならばいい情報を搾り取ってくれるでしょう。」

「捕虜のっ、捕虜の少年のメンタルケアはどうするんですか⁉︎」

「あなたに任せます、耶賀瀬先生。」

あなたが適任だ。

「で、一つ気になっているのですが。彼は、初めてなのですか?」

「え?尋問がですか?」

「違います。セックスです。」

そう言った瞬間、耶賀瀬先生の顔が引きつった。

「……わかりません。僕が見る限りではないと思います…。」

「うまくできるのでしょうか?」

パソコンを開く。そこには、設置されたベッドの上でうずくまっている捕虜、スレイン・トロイヤードがいた。

「カメラのことは界塚 伊奈帆には伝えていません。いざとなれば止めに行けばいい。」

「あなたも随分、悪趣味ですね…」










続きます。

Re: アルドノア・ゼロ【腐】書きませんか ( No.5 )
日時: 2015/03/02 16:49
名前: 花海帆

「スレイン・トロイヤード。起きろ。」

ああ、体が火照る。みただけでこんなになるんだ、触ったらどうなるのかな。

「これから尋問を開始する。」

「……僕は、あなたたちに有益となる情報を与えられません…。何も、知らないのです。」

声は、意外と低い。少し僕と似ている声。
これが喘ぎに変わったら、叫びに変わったら?
ゾクゾクする。

「それはどうかわからない。それに、セラムさんの暗殺計画だってあるし。」

ただのこじつけ。
尋問と言う名の性暴力を、僕はこれから振おうとしている。

「僕は姫様とただ会いたかっただけです!!」

「どうかな。」

「信じてください!」

「信じる材料がない。だって僕は火星のことは何一つ知らないもの。
まあ、どうしても信じて欲しいって言うのなら……僕がこれから行う尋問に、最後まで付き合ったら信じてあげる。」

「ほ、本当ですか⁉︎」

彼の顔が輝く。
どうしてそこまで執着できるんだか。

「特別な尋問だから、僕の言うことを守って。
ひとつは、声をあまり荒げないこと。まあ、我慢できないと思うけど。
もうひとつは、抵抗しないために手錠をかけさせてもらう。わかった?」

「信用してもらえるならばなんでもします。」

「言ったね?」

手錠をかける。僕はその手をベッドヘッドにベルトでくくりつけ、ためらいなく彼の服を破った。

「んなっ⁉︎」

彼が抗議の声を上げようとする。けれど、さっきの約束を思い出したみたいで、すぐに口をつぐんだ。
抵抗しないのを確認して、下も脱がす。
彼の肌はすべすべしていて、男らしくなかった。でもそれが、逆に僕の心を煽る。

慣らしもせずに、僕はためらいなく彼の後孔に自分の性器を突っ込んだ。

「ひっ、ぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

彼から悲鳴が漏れる。
それが、僕の加虐心を揺さぶる。

「いたっ、ぁあ!…ンあっ……」

「なに?感じてるの?」

そう言うと、彼の声にさらに艶が増した。むくむくと、僕の中で得体の知れない感情が膨らんでいく。

「ふぁっ……ひンっ…ああ!!」

慣れているんだろうか、性行為に。
いきなりつっこまれて感じるような処女はいない。

きゅうう、と中を締め付けてくる。とある一点を突くと、彼は悲鳴に近い喘ぎをあげた。

「ひぁぁぁぁあっっ!!やぁっ…!おく…つかな、でっ…!」

彼の顔がとろけはじめる。
涙と、よだれと、羞恥心からくる顔の熱さで。
彼の中はとても気持ちい。

「だすよ、スレイン。」

そんな声も、とうに聞こえていなさそうだった。
ためらいなく彼の中に欲を放つ。

「ふ、ぁぁ……」

気が抜けたように、力んでいた彼の力が抜ける。

……これで終わりだと思ったの?

抜こうとして、ギリギリまで抜いた自身を再び彼の中に押し込める。

「ぁあ、ひぁあ!やめ…ぁあぁあ!やだ、でちゃ……」

イくときにそう言ってしまうのは、きっとそう調教されたから。

「ふぇっ…あっ…んぁぁぁあっ!」

彼は吐精して、自分の腹を汚した。
それでも彼の体を揺さぶり続ける。

「やっ、やだぁ!い、いま…イった、ばっかで…ンっ、ふぁっ……!やめっ…」

「やだ、やめない。」

激しく腰を打ち付ける。
彼の腰は揺れていて、余計に気持ちよかった。

「ふぁっ…あ、ああっ!」

彼は、何かをこらえている。
何をこらえている?

「ねぇ、何をこらえてるの?」

そう聞くと、彼は首を振るだけだった。なら。
もっと激しくしてやる。

「ひぁぁぁぁあっっ!!やだ、やだぁっ…!やめて、ぁぁあ!」

今、こいつにこんな声をあげさせているのは僕だと思うと、どうしようもなく興奮した。

「んあっ、ひっ、ぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

彼は、悲鳴とも似た声をあげて、潮を吹いた。さっきから、これをこらえていたのか。
新底気持ちいいという顔で僕を見る。首を少し傾げているその首筋に吸いつきたい衝動にかられる。

ああ、僕はこいつに酔ってしまった。




「うわぁぁぁぁあ!!痛い!これ絶対痛い!!」

痛い痛い。伊奈帆くんもなんで急に突っ込むなんて相手のこと考えないことするかなぁ⁉︎

「うるさいですよ、耶賀瀬先生。」

「止めに行きましょう!今すぐ!!彼が壊れてしまう!」

「壊れてしまっても人としては動きます。なら界塚 伊奈帆の性処理に使えばいい。」

えげつないな…
女性として見れなくなるかもしれない。

その時、ノックがなる。

「すいません、ナオ君のことで聞きたいことがあるんですけど…」

界塚准尉だった。
これは、ちょっと、これを見られては…

「どうぞ。」

入れるの⁉︎

「ありがとうございま……なんですか、それ。」

静かに界塚さんがパソコンを指差す。そして、こちらへ歩いてきて、パソコンを覗いた。

「ナオ君……」

あああ、見られてしまったこれはまずい。

「大人になって!!!」

「…は?」

「これはアレですか、同意のもとでヤってるんですか⁉︎それとも無理やり⁉︎拘束+無理やりとかやばい!
実は見た時から伊奈スレいいなって思ってたんですよ!それをこんな理想な感じの形でリアルで見れたりとか!きゃー!!幸せだわ!」

言っている意味がわからない。マグバレッジさんを見ると、マグバレッジさんも頭にはてなを浮かべた。

「あぁんもう!私も男だったらこの子に突っ込んでたのに!ナオ君が羨ましくてたまらないわ!!」

だめだ、この人はもう姉として機能していない。




「…これからも、こんなことがあればこの鍵を使って自由にここを出入りしてください。ただし、壊れてもらっては困るので、一週間に3日以下とすること。」

「わかりました。ありがとうございます。」

すっきりした。
あれから、何回も中に出して、彼の中を僕で満たした。
今は気を失って寝ている。

「………今度は何をしてあげようかな。」

笑みが漏れる。ああ、楽しい。


これから毎日、あの綺麗な顔や、肌を見れるんだ。わくわくするし、ぞくぞくする。

壊れない程度に、僕を楽しませて?スレイン。





おわり。

Re: アルドノア・ゼロ【腐】書きませんか ( No.6 )
日時: 2015/03/08 15:19
名前: 花海帆

幸せな夢を見る不幸な君




彼は、絵を描く。
それは、クレヨンで塗りつぶした、幼児が描くような絵であったり、水彩絵の具で描いた、綺麗な風景であったり。

「おはよう、スレイン。」

白しかないベッドでエメラルドを輝かせる、異質なものに話しかける。

「おはようございます。」

ふわふわした頭を少し傾けて、挨拶を返す。普通、なんだ。何も知らない人が見れば。

「今日の学校は、楽しかったですか?」

でも、僕たちにとって、スレインはおかしいものでしかなくなってしまった。

「……うん、楽しかったよ。」

適当に返す。本当は、学校なんて行っていないのに。
不登校なわけではない。
あの、最悪な戦争から5年。
僕はとっくに大学も卒業している。

「そうですか。よかったです。」

セラムさんが死んでしまってから、スレインの時間はどこかで止まってしまった。そして、スレインの記憶は曖昧で、無かったものをそうであろうと、あったものをなかったものにしようとしてしまうようになった。

スレインは、金髪の美少女を描いていた。

「姫……元気でしょうか。火星で、苦しくはないのでしょうか。」

そんなもの存在しない、それは死んだんだ、と言ってやりたい。

ねえ、セラムさん。
あなたは、満足ですか。
勝手にスレインを憎んで、スレインを憎みながら死んでいって、僕の大切なものをたくさん奪って死んで。
スレインを連れて行って。
満足ですか?
こんなにも僕はスレインを愛しているのに、愛おしく思っているのに、その思いは届かない。届かずにすり抜けて行ってしまう。そして、なによりも僕が欲しいものは、僕ではなくセラムさんに与えられる。
死してなお、セラムさんにしか与えられない。

「そうだね………。きっと、元気だよ。スレイン。」

『無様だ』と笑われてもいい。
けなされてもいい。罵られてもいい。

「スレイン。」

「?」

セラムさんから取り返すって決めたんだ。セラムさんという鳥籠に囚われている鳥を、逃すって。

「戻ってきてよ。」

「何を言っているんですか?」

笑われてもいい。けなされてもいい。罵られてもいい。

それでも、僕は。

「スレイン。」

名前を呼び続けるから。






















「おとうさん!」

「なに、ナオ。」

「なんでもない!」

空を見上げる。
空は、憎いほど晴れ渡っていた。

あなたたちは、そこで何を思っていますか。
あれだけ必死だった僕を、あなたは笑いますか。
あれだけ必死だった僕を受け入れなかった君は、きっと泣いているだろう。

真っ白な部屋が、真っ赤に染まっていた。君の手には、僕の左目を撃ち抜いた銃が握られていた。




「伊奈帆さん。」

彼女の薄灰のスカートが風に揺れる。それは、彼のふわふわした髪を彷彿とさせた。

「いま、行く。」

花が綺麗な公園のベンチから立ち上がる。

バスでみんなと駄弁っていたあの頃の僕に。
守りたいものを守るために、無我夢中で戦っていた、あの頃の『僕たち』に。

「…ごめんね。…ありがとう……」

大変な苦労をさせてしまった。彼を愛することで、たくさんの苦痛が見え隠れした。
ああでも、ずっと、ただがむしゃらに。

強い風が吹く。

ーーお疲れ様。

風に乗って、そう聞こえたような気がした。


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。