大人二次小説(BLGL・二次15禁)

すくーるへいと!(微エロ、ときどき超エロ)3/1更新!
日時: 2015/03/01 16:28
名前: 視力0.1

スクールは学校、ヘイトは憎む、憎悪などの意味です。

なんてタイトルの説明はどうでもいいですね。
視力0.1です。知ってる方はなかなか居ないと思いますf(^_^;)
今回はオリジナルでいきます!
基本的に週一回の更新になるかもしれません(笑)
更新時にはタイトルに『○月○日更新!』と書いておきます!
ではでは、楽しみにしていてください!
あー……でも期待に添えないかもしれません……



〜お客様〜

市野瑠菜様

海唯様

覗き魔様

黒猫様

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Re: すくーるへいと!(微エロ、ときどき超エロ) ( No.8 )
日時: 2015/02/25 18:18
名前: 視力0.1

1、すくーるへいたー?

「あのなぁ……別に俺は心配してくれなくても生きてるっつの。」
「う〜……でも今日だって一日中学校サボったじゃん!」
騒がしく悠莉と言い合いしながら、廊下を歩く。
「それに!屋上用のはしごは登っちゃダメって先生が言ってたんだよ!?ほんっとにもー……」
「いいんだよ俺は。特別だから。」

そう、俺は特別。
まあ自分で言っているほど特別なのではないかもしれないが。
「俺は『スクールヘイト』なの。余計な口出しはいらない。」
「あー!またそうやって言い訳する!」
「うっせ。てかもうお前帰れ。五月蝿い。」
悠莉の方を向いて、鬱陶しげに手を振って見せる。
「なっ…なっ……!もう知らないっ!明日は学校ちゃんと来なよ!?」
「へーへー分かんましたー。」
「絶対わかってない!」
そーっすねー、じゃまた明日ー。」
適当に手を振って、悠莉が見えなくなるまで、その背を見つめた。



『スクールヘイト』
それは、異常で、異質で、極めて特異。
簡単に言えば『学校嫌い』
特に理由はなく、産まれたときから無差別に『誰か』が持っている。
妊娠時の両親の精神などの影響とかそんなめんどくさいものは、一切関係なし。
日本では十人に一人はスクールヘイト、つまり決して多い人数ではない。
だから、特別。
だから、異常。

特別でいて、ハブられる異常。
なのに悠莉は、小学校の時からずっと俺の心配ばかりしている。
授業をサボれば、俺の分の授業のノートを取り、プリントも回収し、笑顔で俺に渡す。
何度も「要らない」と言ったが、むりやり鞄に押し込んでくる。
「どーせ…勉強なんかしねぇのによ……」

そう、スクールヘイトは勉強もしない。
いくらスクールヘイトの奴が勉強をしたいと思っても、勉強への拒否感が無意識に生まれ、数式すらまともに見られない。

それほど、スクールヘイトはおかしな症状だ。
学校への嫌悪、軽蔑、そして憎悪。
嫌な思い出は特にない。
そんな俺らのことを日本政府はこう呼ぶ。




『スクールヘイター』




〜See You Next time〜


Re: すくーるへいと!(微エロ、ときどき超エロ)2/25更新! ( No.9 )
日時: 2015/02/26 15:23
名前: 黒猫

こんにちは!黒猫といいますです。
面白そうですね。
僕は『文才』の「ぶ」の字もないから。。。
見習いたいですね!w

良かったら弟子n(((殴

とにかく頑張って下さい!

Re: すくーるへいと!(微エロ、ときどき超エロ)2/25更新! ( No.10 )
日時: 2015/02/27 20:51
名前: 視力0.1

1、すくーるへいたー?

「たーだいまっと……」
「おー!俊輔!おかえり〜。」
俺をデカイ声で迎え入れてくれたのは、いつも通り雄輝だった。
「今日もバイトお疲れさん。何もなかったか?」
「んー、いつもと変わんないよ?」
ここは俺と雄輝が二人だけで住んでる、本当に本当に小さなアパート。
「雄輝さー、学校来んのも嫌か?」
「いーやーだっ!僕は行かないよ?」
「あのなぁ……」
「駿介はまだいーじゃん!授業のノート取ってくれる優しーい子がいるんでしょ?僕には、そんな人……いないし………」
徐々に弱々しくなる雄輝の声に比例して、雄輝の体も小さく縮こまった。
「そんなの関係ねぇよ、それにその優しい子にもお前のこと紹介したら、絶対ノートとか取ってくれるぜ?」
「っそういうことじゃないよ!僕は学校が嫌いなんだ!俊輔だってスクールヘイトのくせに学校なんかっ……!学校、なんかぁ……!!」
感情が爆発したかのように雄輝は泣き崩れた。
俺はどうしたら良いか分からず、例にしたがって慌てふためいてしまう。
「ゆ、雄輝…ごめん……俺が、悪かった、その……泣かないでくれよ……」
すると雄輝は、「うん」と小さく言って、涙を手で拭った。


雄輝は俺よりもスクールヘイトの症状が強い。
『学校』という単語を聞くだけでも、嫌悪と憎悪で体がぞわぞわして、気持ち悪いのだという。
同じスクールヘイトの身でも、分からない症状があるのだから不思議だ。
それゆえに俺と雄輝は同居しているのだ。
しかし、雄輝は俺と違って家族を嫌っているわけではない。
スクールヘイトの人間は、家族も嫌いになりがちな傾向があるらしいが、雄輝はそうではない。
兄や母親を大切にしているようだ。
特に自分のために懸命に働いてくれていた母親に対しては、尊敬の念を深く抱いているようだ。それもあってか、雄輝は学校よりもよくバイトに行く。

一方俺のような両親も嫌っているようなやつは、スクールヘイトと兼ねて、『ペアレンツヘイト』と呼ばれる。
『ペアレンツ』は英語で『両親』という意味をもつらしい。

なんにせよ、俺はスクールヘイターでペアレンツヘイター。
雄輝は、過剰なほどのスクールヘイター。

こんな俺らって、結構気があうことが多いんだぜ?



〜See You Next time〜

Re: すくーるへいと!(微エロ、ときどき超エロ)2/27更新! ( No.11 )
日時: 2015/03/01 16:27
名前: 視力0.1

2、学校嫌いの拠点へようこそ

「ほんっっっっとに大丈夫、だよね……?何も起こらないよね………?」
すでに半泣きの雄輝が、俺の背中にしがみついて震えている。
「大丈夫だっつの。屋上で一日過ごすだけだし。」
昨日の夕方、泣き崩れた雄輝は、結局俺と共に学校に来た。
悠莉にこの事はまだ話してないけど……まあいっか☆

「雄輝ー、落ちんなよ、ここのはしご揺れっから。」
「えぇぇ!?先に言ってよ!ってひいぃ…っ!」
雄輝が叫ぶとはしごが揺れて、ギシギシと嫌な音をたてる。
それがまた怖いのか、雄輝は登るスピードが格段と遅くなった。
「おいおい…大丈夫かよ……」
「だ、だ、だいじょぶ、だいじょう______」
言いかけた刹那、雄輝の体はまたふらつく。
「や、やっぱ大丈夫じゃない!」
「わかった、わかったから落ち着いて登れ、な?」
やっとの思いではしごを登りきった雄輝は、今日の体力をすべて使い果たしたように、疲れている。
「お前……よくそれで工事現場のバイトとか出来るな。」
俺がからかうように笑って言うと、雄輝は顔を真っ赤にさせて反論した。
「ぼ、僕みたいなバイトの人は、は高いところには登らせちゃダメっていう決まりがあるの!」
「へー、そっかそっかー。」
「うぅ……意地悪……」
雄輝がまた半泣きの顔になったから、
「あー、嘘だって、な?冗談だしさ。」
なんて言って、慰めてやった。

「ここから見る空が、俺ん中じゃいっちばんキレーなんだぜ?」
校舎の空調機械の横にあお向けで寝転ぶ。
「それ、どこでも一緒じゃ……」
まさにその通りなのだが、
「ここが一番キレーだっつのー!」
俺のプライドもあるから、理不尽な理由で雄輝の理論をぶっとばした。
「あはは……そっかぁ……でも、ここに来るのもいいかもね。」
俺の横に同じようにあお向けで寝転んだ雄輝は、ぽつりと呟いた。
「だろ?ガッコーなんかサボって、ここで居るのがいいんだよ、俺達は。」
「たしかにそうかもっ!」
ハブられる者同士の、不思議な境遇。

そしてまた、ハブられない境遇に居るがゆえ、自分に嘘を吐く者が居るということは、



別のお話。




〜See You Next time〜

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