大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- ミカグラ好き駄弁ろう!
- 日時: 2015/07/31 00:36
- 名前: 星納
- 参照: http://jfbhfdo.lyze.jp/meroeta/
マイホームは『カゲプロリク下さい!』です
ミカグラでhshsしましょう(((
どのジャンルでも大丈夫です!
リクをくれたら喜びます(^^ゞ
ただいまのリクエスト↓
なし
制作中↓
星白(星鎖×おとね)
シグエル >>1 >>4 >>6 >>8 >>11
- Re: ミカグラr18小説 ( No.1 )
- 日時: 2015/04/28 01:09
- 名前: 星納
- 参照: http://jfbhfdo.lyze.jp/meroeta/
お客様が来ることを祈って……!
* * *
庭のはしっこで、私は頭を抱えていた。
『僕だよ! エルエルエルエルエルエルナちゅわぁ〜ん!!』
「あああうるさーい!!」
「りゅいッ……!?」
シグレの呪いつきの端末を近くにいたビミィにぶん投げた。
今朝から、休日だからとシグレからの連絡が絶えない。
もう昼になるが、一向になりやまない声に嫌気がさした。
殴ってやろうとシグレを探したが、シグレのファンが休日を共にしようと押し掛けていて部室から出られないようだ。
ざまぁ、で片付けたかったのだが、メールは一向に止まらない。
いい加減、どうにかしたかった。
ビミィの顔に埋まった端末を操作して、電話をかける。
『やあエルナちゃん! やっと電話に出て――』
「うるさーいッ!! もう構ってこないで! シグレは私の休日を邪魔したいの!?」
『邪魔だなんて! 僕はただ、エルナちゃんの傍にいたいだけなのに!』
「部屋から出てこい殴ってやる!」
と、いきなり電話が切れた。
「あ、あれ……?」
悪い予感がして、端末をひっつかんだ。
「み、耳が……りゅい……」
「エー……ルー……ナー……ちゃー……んー……」
「しまった来た!」
振り向くと、廊下の向こうから猛スピードで走ってくるシグレが。
私は端末を振りかぶり、シグレに向かって投げた。
かなりの威力で吹っ飛んでいく端末がシグレと重なり、ものすごい音で爆発(?)が起きた。
「今のうちに……っ!」
「エ、エルナ、どこに行くりゅい!?」
こちらも全速力でシグレとは反対側に逃げることにした。
* * *
「ま、迷った……」
ビミィと端末を置いてきてしまったので、すっかり道に迷ってしまった。
がむしゃらに走ったので、どこをどう通ったのか覚えていない。
さすがにもう走ってはいないが、長い階段をひたすら上っている。
「あ、扉だ」
その扉を開けようとした時、遥か下の方から声がした。
「くんくん、エルナちゃんの匂い……! エルナちゃーん! 今行くからねー!!」
「エルナー! そこにいるりゅいかー!? 危ないから降りてくるりゅいー!」
「げっ」
手すりから下を覗くと、いつの間に追い付いたのかビミィを肩に乗せたシグレが。
私が覗いていることに気付いたのか、手をこちらに振って、土煙をあげながら階段を上ってきた。
「やっば……!」
私も慌てて扉を開ける。
「あれっ」
最初はそこがどこかわからなかった。
それから、辺りを見渡してここが時計塔だとわかった。
前に、赤間くんが登っていた場所だ。
「逃げ場がない……!?」
とりあえず身を隠そうと、屋根をよじ登り、反対側に回る。
が、シグレに追い付かれた。
「そのマフラーは、エルナちゃん!」
「エルナ、こっちに来るりゅい!」
マフラーが風になびいてたのかっ!
あっさりとバレ、焦る。
シグレもなんかこっちに来てるし!
――そう焦ったのが、命取りだった。
汗で手が滑り、バランスが崩れる。
「しまっ――」
屋根を滑り落ちていき、爪を立てるも意味がない。
少しでも止まれば、なんとかジャンプしてみせるのに……!
その時、影がさした。
「エルナちゃん!!」
真剣な顔で私に手を伸ばすシグレ。
ペンを伸ばしていて、塔に刺すつもりのようだった。
「シグレ……ッ!!」
だが、伸ばした手は空を切り、私は落ちていく。
私の意識は暗転した。
- Re: ミカグラr18小説 ( No.2 )
- 日時: 2015/04/28 01:18
- 名前: 橘 ◆j8LwjqF.GU
初めまして、橘です。
ミカグラですか、いいですね。
星納さんの小説の続きがとても気になります!
無理なく頑張ってくださいね(´∀`*)
- Re: ミカグラr18小説 ( No.3 )
- 日時: 2015/04/28 01:23
- 名前: 橘 ◆j8LwjqF.GU
星納さんは他に知ってるアニメ、漫画ありますか?
小説でもありですよー。
- Re: ミカグラr18小説 ( No.4 )
- 日時: 2015/04/28 02:00
- 名前: 星納
- 参照: http://jfbhfdo.lyze.jp/meroeta/
わあ早い!?
橘さん、コメありがとうございます!
頑張りますね!
* * *
なんだか落ち着く。
暖かくて、柔らかくて。
私は微睡みの中、目を開いた。
「ん……」
見たことがない天井。
でも、慣れ親しんだ感じもする。
あれ、私どうしてたんだっけ。
「んっ」
寝ていたベッドから体を起こす。
……ベッド? いつの間に。
ああ、落ちて怪我でもしたのかな。
腰でも打ったのか、鈍痛がする。
でも、保健室にしては生活感が溢れていて。
「……あ、あれ? 私、なんで……裸なの?」
なんで? 最近は、治療するとき裸にするの?
ていうか、この手、本当に私の……?
大人びてるし……髪も伸びてる!?
もしや、何年も眠ってましたパティーン?
辺りを見渡そうとして、毛布に私以外の丸い固まりがあるのに気付く。
そーっと捲ると、そこには――
「シ、シグレ!?」
眼鏡を外し、少し髪の伸びた、大人びたシグレが……裸で寝ていた。
とりあえず殴れば夢かどうかわかるかも!
拳を構えた時、シグレがのそりと身を起こした。
「あ、おはようエルナちゃん」
「……! ……?」
優しく微笑んだシグレは、ベッドの枕元に手を伸ばす。
「あれ、眼鏡眼鏡……」
見えてないのか、検討違いの場所を探るシグレを見て、私は眼鏡をとってあげた。
「……はい」
「ああ、ありがとう」
眼鏡をかけ、ニコッと笑ったシグレを見て、少し赤くなる。
私、どうしちゃったんだろう。
いつもの猪突猛進ポジティブシンキングが出来ない……。
「エルナちゃん?」
黙ってばかりの私にシグレが首を傾げる。
「どうしたの。なんか気になることがあるなら言ってね」
「……シグレ」
「ん?」
顔を近づけ、小さい私の声を聞き取ろうとしてくれるシグレ。
「何が起こったのか、教えて」
* * *
シグレは、混乱している私に、懇切丁寧に話をしてくれた。
私達の話しを纏めると、こうなる。
今は、私にとっては四年後となる。
驚くべきことに、シグレと私は卒業後……結婚したようだ。
塔から落ちた私は、湊川先輩の花キャッチによって、大した怪我をせずにすんだ。
頭を打ったようだったが、数日で包帯はとれ、シグレを思う存分殴り、ひみちゃんらがお見舞いに来てくれていたようだ。
検査ではなんともなかったそうなのだが、恐らく、今頃になって記憶が飛んだらしい。
勿論驚いたが、それよりも気になることが……。
「じゃ、じゃあ、私、シグレと……」
「うん、昨晩はエルナちゃん可愛かったよ」
「〜〜っ!」
毛布をばさっと被り、顔を隠す。
するとシグレが毛布をそっと捲る。
「今日、休みだし、ヤっちゃう?」
「や、ヤるって……」
「うん。精神的にはハジメテになるんだね」
「で、でも……」
「ま、無理強いはしないけどさ」
肩を竦めるシグレは、声が弾んでいる。
ちょっと興味が沸いた。
「あのさ」
「うん?」
「気持ちいいもんなの?」
ふっと笑うシグレは、私の頭を撫でた。
「ヤればわかるよ」
「そっか……ヤってみたい」
『や』の文字変換がアヤシイ会話をしていたら、シグレが私を抱き寄せた。
「え、え? 今?」
「まあね。朝だけど、夜まで待てない」
シグレの瞳が妖しく耀き、野獣になるのを見た。