大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 君と僕は主従関係 5/12更新
- 日時: 2015/05/12 13:46
- 名前: 鬮引
1、とある夜
「…はあ、はあっ……!」
俺はひたすらに走り続けた。
夜の街灯の下を、息を切らして逃げる。
早く逃げなきゃ『あいつ』が来る。みんなを殺した、『あいつ』が。
狭い曲がり角を見つけて、慌ててそこに潜り込んだ。
しゃがんで息を整えていると、もう枯れ果てたはずの涙が再び溢れた。
なあ、みんな。
俺はどうすればいい?
もう、逃げ切れる気がしないんだ。
だけど捕まったらおしまいなんだ。
終わらない葛藤をまた、脳内で繰り返していると、聞き慣れた靴音が聞こえた。
少し早足の、コツコツと鳴る革靴。
「ぁ、あ……あぁ……」
恐怖で声が出ない。
怖い、恐い、こわい、コワイ。
逃げなきゃ、だけど足が動かない。
そして月の光の真下で、その靴音はピタリと止んだ。
「やっと見つけましたよ、俊輔君。」
みんなを殺したあいつは、俺を嘲るように笑った。
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- Re: 君と僕は主従関係 ( No.5 )
- 日時: 2015/05/10 16:40
- 名前: 鬮引
noaさん、始めまして!
読んでくださってて、ありがとうございますm(__)m
が、しかし……目が腐りませんでしたか?(汗)
こんな駄文の駄作なので、心配です。
ですが話が大好きというのはありがたいです!
わたしも頑張って書くので、よろしくお願いします!
- Re: 君と僕は主従関係 ( No.6 )
- 日時: 2015/05/10 16:53
- 名前: noa
いえいえ、腐るどころか潤っておりますww
あと、駄文の駄作なんかではないです!
これからの展開が楽しみです♪
- Re: 君と僕は主従関係 ( No.7 )
- 日時: 2015/05/10 16:54
- 名前: 鬮引
2、監禁生活
「俊輔君は、どうして監禁されたか分かりますか?」
「……」
俺は答えない。否、答えたくない。
「ふふ…だんまりかな?仕方ないですね……」
柔らかな笑みのまま、あいつは俺の服をめくった。
「なにを……っ!」
俺の問いにあいつは答えず、服の中に手を入れてゆっくりと撫でた。
「これなら、どうです?」
「あっ…やめ……っ」
くすぐったくて、膝が震える。
「やめませんよ。さて、もう一度聞きましょう。なぜ貴方は監禁されたと思いますか?」
「俺、が……逃げた、から……?」
途端にあいつは、顔を歪めた。
「違う、そんなわけないでしょう?
_______貴方が、私以外を好きになるからです。」
〜See you Next time〜
- Re: 君と僕は主従関係 ( No.8 )
- 日時: 2015/05/12 13:45
- 名前: 鬮引
2、監禁生活
「俺が、あんた以外を……?」
「そうです。なのに貴方は」
あいつはそこで言葉を止めた。
と思った瞬間、頬に電流のような痛みが迸った。
「っ…!?」
「なのに貴方は……他人の姿を見る、他人の声を聞く、他人の心を知ろうとするっ…!」
続けざまに何発か頬をぶたれたあと、顎を持ち上げられた。
「それが許せないんですよ。」
狂ってやがる。
直感的にそう感じた。
「貴方は、私を見ていればいい。私だけを求めていればいい。」
なるほど。人間の『独占欲』とは、こういうことなのか。
「黙れ、この変態が。」
冷たく、低く、俺は言った。
あいつは少し眉間に皺を寄せたが、すぐに温厚な笑みに戻る。
「そうですか、なら仕方ないですね。手荒なことは避けたかったのですが……」
言いながら、あいつは部屋の片隅に置かれた、引き出しに手をかけた。
「言うことを聞かない貴方には、身体でここのルールを覚えてもらいましょう。」
引き出しから出てきたものは、黒光りしている極太の棒だった。
いや、棒というよりは、バイブというべきか。
「脅しか?そんな手には乗らない。」
俺は冷静さを失わないよう、落ち着いて言ったが、あいつは笑顔のままだ。
「いいえ、脅しなんかじゃありません。お仕置きです。」
〜See you Next time〜
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