大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- とりあえず、主人公が右固定でBLを書く。
- 日時: 2015/05/28 18:32
- 名前: 白蓮
どうも、白蓮です。
オリジナルや原作有の主人公総受けBL小説を書いていきます。
特殊な設定が多めです。
*リクエストお待ちしてます。何でも書きますので。
*誤字報告お願いします。
- Re: とりあえず、主人公が右固定でBLを書く。 ( No.1 )
- 日時: 2015/05/28 16:31
- 名前: 白蓮
スレ黒子。バレネタ
「ったく! 黒子の奴っ…どこ行きやがった!」
「火神、落ち着けって…」
「落ち着いてられっか!! …ますか!!」
火神は苛々していた。
黒子がどこかに行ってしまったのだ。
影が薄い黒子は、放浪癖が付いてしまっている。
いつも不意を突いて、目を離した隙に居なくなっているのだ。
「黒子がどこに居るか、想像着かないか? 火神…」
「……」
木吉の言葉に、火神は頭を抱えた。
…歩くのも遅いアイツのことだ、きっとまだ近くに居るんだろう。
「ちょっと、行って来る! …ます!」
火神は全速力で走り始める。
後ろから呼び止める声が聞こえたが、無視して。
とにかく黒子を見付けたいようで、火神は当ても無く、黒子の捜索へ向かった。
- Re: とりあえず、主人公が右固定でBLを書く。 ( No.2 )
- 日時: 2015/05/28 16:46
- 名前: 白蓮
スレ黒子 続き
「…あ」
火神の目に着いたのは、ストバス。
「……何か、居そうだよな…」
火神は眉を潜め、張られているフェンスから中の様子を見ることにした。
「……あ!」
水色の髪で低身長。SEIRINと書かれたジャージ。
火神の予想通り、黒子が居た。
「……」
火神はもっと眉を潜めた。
黒子を見付けた今、問題はその黒子の事態だ。
…チンピラらしき3人組に、絡まれている。
「…」
どうやら、『お前みたいな奴がこのコートを1人で使うなんざ100年早ぇんだよ』みたいな感じで試合を挑まれてるらしい。
火神は行こうと思ったが、黒子と3人組を見て、思った。
…黒子が、それに対して…バスケで勝負するか、大人しく降参するか。
それが気になったのだ。
「…分かりました。では、勝負しましょう」
微かに、でも確かに。
その言葉は、火神の耳に届いた。
「…?!」
火神は驚いた。
てっきり、大人しく降参するかと思っていたからだ。
黒子より遥かにガタイのいい男達。
それを見て、黒子は退かないのか。
火神がそう思っている内に、試合が始まった。
- Re: とりあえず、主人公が右固定でBLを書く。 ( No.3 )
- 日時: 2015/05/28 18:35
- 名前: 白蓮
スレ黒子 続き
ダン、ダン、ダン
ボールを衝く音がする。
先攻は黒子。
酷く鋭い目で、相手を寄せ付けないオーラを出している。
「……?!?!」
その瞬間だった。
黒子が……
目にも止まらぬ速さで、相手を抜いたのは。
「なっ……コイツっ!」
黒子は綺麗にシュートフォームに入ると、ワンハンドでボールをシュートする。
ボールは綺麗な弧を描き、ゴールに吸い込まれるように入っていった。
黒子は男達を見ると、こう言った。
「……あれ、アンタ達……予想外…」
不気味な笑みを浮かべて。
…目から、稲妻の様な光を出して。
「ヒッ! こ、コイツっよく見れば…!!」
「幻の6人目<シックスマン>?!」
「おっおい! 逃げるぞ!!」
男達はストバスから、兎の如く飛び出して行った。
「……幻の6人目<シックスマン>…か…」
黒子は嫌悪に顔を歪めると、スポーツバッグを持ってストバスから出て行った。
……火神の心臓は、バクバクと音を発てていた。
終
- Re: とりあえず、主人公が右固定でBLを書く。 ( No.4 )
- 日時: 2015/05/28 19:40
- 名前: 白蓮
松銀 松陽生存 銀時side
「あ、万事屋の旦那じゃないですかィ」
「あれ、総一郎君。何してんの?」
こんな夜中に、君みたいな子が出歩いてたら危ないじゃん。
そんなことを思いながら、総一郎君と話す。
「パトロールでさァ。客が来たもんで、土方さんが行けねぇって言ってたもんでねィ」
「…客? 屯所に客なんて珍しいねぇ?」
笑いながら、「自首しに来たの?」と、問い掛ける。
「……そうですねィ。でも…爽やかで礼儀正しい、犯罪を犯すような奴じゃなかったんでさァ…」
「……へぇ…」
俺は少し、その人が気になった。
…ちょっと、見てみたいかもなー。
「一緒に屯所、来ますかィ?」
「……行こうかな」
*
「ただいま戻りましたー」
「よう総悟…って、何で万事屋が居るんだ」
土方は俺を見ると、眉を潜める。
ひっどいなー多串君。
「客を見たいらしいんで、連れて来たんでさァ」
「ハッ、そうかよ」
土方君は、珍しく煙草を吸っていない。
…あ、客が来てるからか。
「そういや客さんは、どこに行ったんですかィ?」
「あ? 便所だ便所」
「へぇ」
どうすればいいか分からなかった俺は、総悟君が座ったその隣に座る。
「どういう人なの? 土方君」
「あ? ……あぁ、栗色の長髪で、すっげぇ綺麗な顔立ちをしてたな」
「…へぇ」
「旦那? どうしたんですかィ?」
栗色の長髪。綺麗な顔立ち。
……まさか。そんな訳が無いだろ。
「…銀時、って名前を出してたな。お前のことだろ?」
「………ぎ……ん…、とき……?」
俺の、名前…?
何で? 俺の名前…?
「あぁ、名前は確か…松よ「すみません、ありがとうございまし……」
土方君の言葉を遮って襖が開く。
入って来た人物は、お礼を言いながら俺の方を見た。
そして、固まった。
俺も、固まった。
「………せん、せ……?」
「……銀時? 銀時なのですか?」
「せん、せい? 先生、なの?」
「そうですよ! あぁ、銀時…我が子よ、会いたかった!」
「……っ、先生…父上ぇ……」
先生。先生だ。
父上。父上だ。
先生はギュッと、俺を抱き締めた。
俺も抱き締め返す。
……この温もり、凄く懐かしい。
「銀時! 銀時…!」
「ち、ちちうえ、せんせっ、ぅうっ」
自然と涙が出てきてしまった。
二度と出ることの無いと思っていた、涙が。
「うぅっ、先生っ……! ひぐっうぇえっ…父上っ! ぢぢう”え”ぇっ!!」
「銀時っ……ごめんね……済まなかった……これからはずっと一緒ですよ…!」
「う”ん、先生、父上、父上ぇ…!」
咽びが止まらない。
ずっと、ずっと会いたかった。
もう、死んじゃったと思ってたのに。
まだ、居てくれたんだ。
「ずっと会いたかった……っ、父上ぇ…」
「えぇ、私もですよ。会いたかった、銀時」
「っ……!!」
言葉の暖かさに、止まりかけていた涙がまた溢れる。
抱き締める力を強くする。
もう離れないように。
「……万事屋…」
「…旦那…」
「……銀時君…」
そんな2人を、新撰組はずっと、見守るように眺めていた。
終