大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【二次・オリ】花に溺れる。【R18】
- 日時: 2021/11/08 12:01
- 名前: Re:rate
はい、Re:rate(リレイト)と申します。レイトと呼んで下さい。
つい先程まで別館の方で執筆をしていたのですが、流石にスレ削除が怖いので此方にお邪魔させて頂く事と致しました。
タイトル通り、基本好きなモノばかり書いていきます。BLでもGLでも何でも。
ヤンデレ、異常性癖、嫉妬、独占欲、オメガバース、娼婦や男娼その他諸々。
ボカロの卑猥だったり恋などの曲も、キャラクターのパロディで自己解釈小説にしてみたりなども。
文章力や語彙力など皆無ですが、拝読及びコメントなど頂けると光栄の限り。是非宜しくお願い致します。
では、これより始まりと致します。
御時間に余裕の御座います方は、宜しければ立ち寄り、御付き合い下さいませ。
〜ジャンル別作品一覧〜
【カゲプロ】
クロハ×コノハ『夢と幻像』…>>1-7
セト×シンタロー『もっと近くで…』…>>8-11
【アニメ】
「Free!」
真琴×遥『番の相手、一生の幸』…>>13-18
- Re: 【二次・オリ】愛の舐め合い。【R18】 ( No.17 )
- 日時: 2016/02/17 20:03
- 名前: Re:rate
続き。
授業終わりの放課後。妙に足元がおぼつかない。
身体が熱く、脈動が速い。息すらも上手く出来ない。
「…んだ…これ…ッ…」
これが、あの医師の言っていた発情期か。
背筋がぞくぞくとして、息が苦しい。
訪れたのが昨日病院へ行った後だった事が、不幸中の幸いとなった。
そしてこの場所に人は誰も居ない。
俺は安心して廊下の壁に凭れ座り、薬を手に取る。
だが意識が朦朧としてとてもじゃないが飲める状態ではない。
「……るッ…はる!……はる!?」
突如自分の名を呼ぶ声が聴こえ瞼を開けると、其処には真琴が居た。
背中と足にしか何かが触れている感覚がない。俺は、真琴に抱き抱えられていた。
「…は……ッ…まこ、と…」
その相手を呼ぶ声ですらも裏返り、卑猥な声となって俺の口から出てくる。
最悪だ。昨日から何なんだ、本当に。
一番気付かれたくなかった相手に一番最初に気付かれるなんて、俺が今まで必死に考えていた事が全て台無しじゃないか。
「…ッ………」
真琴は辛そうに顔を歪め唇をギリギリと噛み血が滲んで、唇の間から少しだけみえる八重歯を赤く染めていた。
真琴がそのまま俺を抱いて走り、保健室のドアを開ける。
此処にも人は誰も居ないようだ。
「し…暫くしたら戻るからはるは薬飲んで待ってて」
焦りを隠せない様子で俺に告げる相手。
沢山迷惑をかけてしまったのに、何故か嫌そうな様子には見えない。
そのままベッドへと運ばれ、そっと下ろされる。
「ッ…で、も……」
「良いから!!俺ももうもたないッ…はるを傷付けたくないんだよ…!!」
その言葉を残し、一方的に踵を返してドアを開けて乱暴に閉める。
俺は薬を飲み、横になった。
本当に合わせる顔がなくなってしまった。
どうしよう、こんな時にどう対処すれば良いのだろう。
そんな疑問だけが頭を埋め尽くす。
それなのに、先程のようにまた意識が遠のく。
考えなくてはならない事が沢山あるのに、身体が着いてこない。
考えられないのなら、とそのまま身を任せ、枕に顔を埋めて眠りについた。
そして
次に目を覚ました時には、見慣れた天井が眼中に広がっていた。
- Re: 【二次・オリ】愛の舐め合い。【R18】 ( No.18 )
- 日時: 2016/02/17 20:06
- 名前: Re:rate
最終話。
「…気が付いた?ごめん、鍵勝手に借りて」
身体を起こすと、真琴が横に座って微笑んでいた。
家まで運んでくれたらしく、先程まで横になっていた身体には毛布がかかっていた為、体温は奪われていない。
「はる…Ωだったんだよね…昨日休んだのも、結果聞きに行くんだったんでしょ…?」
「気付いてたのか…」
察しが良く、昔から色々な所に気付く真琴。何時も周りに優しくて、人気者でもあった。
そんな真琴が、俺が隠そうとしている事に気付かない筈はなかったのだ。
全て俺の落ち度でしかなかった。俺が必死になればなる程、真琴の目には不自然に映ってしまう。
そんな簡単な事に、何故今まで気付かなかったのだろうか。
「だって…はる、少し前からすごく甘い香りが…なんというか…ぃ、厭らしい香りがずっとしてた…渚とか玲は気付いてなくても、俺はずっとそれを感じてたから…」
αはβよりもずっと、Ωのフェロモンに敏感らしい。Ω自身が感じてしまう少し前から、αはそれに気付くのだとか。
「今は…匂うか……?」
「…まだ少し残ってるけど、これくらいなら大丈夫」
そう言ってまた笑う真琴の額にはあせが浮かび、顔も赤い。どう見ても大丈夫そうには見えない。なにより爪が食い込んでいるのか、血の滲む握りしめた手がそれを物語っている。
「………痩せ我慢するな…」
俺は起き上がり、真琴の首へと手を回す。
「俺は…気付いたら何時も、真琴の事ばかり考えてた。だから、気を遣わせたくなくて…Ωだって事も気付かれたくなかった…
真琴はその内、俺なんかの全く知らない世界を見て…どんどん俺から離れていく…それが怖かった…」
真琴が目を見開いている。
その表情は、やはり苦しそうだった。
「だから…俺…発情期だからとかじゃなくて…その、本当に真琴が好きみたいなんだ…」
そう言って、接吻をしようとする。
ずっと欲しかった。
発情期なんかよりずっと前から
真琴だけが欲しかった。
「ッ…だ、駄目だよ…止まらなく、なる…」
先程よりも更に顔を赤らめて拒絶の言葉を告げる真琴。
吐息が荒く、目を逸らして困惑したような表情を浮かべている。
「俺は大丈夫だ…何をするのも、真琴となら怖くない…ちゃんと覚悟はあるから…」
薬が切れかけている。真琴もやはりそれを感じている事が分かる。
それでも俺は、目を合わせてぎこちない笑顔を浮かべる。
俺はずっとこうしたかった。
真琴をずっと繋ぎ止めておきたかった。
もう一度真琴と、笑い合いたかった。
「…有難う、はる……ッじゃあ…
……………俺と、番になってくれますか…?」
「あぁ…此方こそ…」
そう言って俺は、項を差し出した。
今なら分かる。
この世界に、たった一人の運命の人。
それは、
今目の前に居る真琴だったのだ。
真琴が好きで
離したくなくて
ずっと傍に居て欲しくて
だから
それが叶うのなら
このΩという性別だって
案外悪くもないのだろう
- Re: 【二次・オリ】愛の舐め合い。【R18】 ( No.19 )
- 日時: 2016/02/21 01:54
- 名前: Re:rate
どうしよ、スレタイトル最新の小説のタイトル使おうかな…??
- Re: 【二次・オリ】愛の舐め合い。【R18】 ( No.20 )
- 日時: 2016/02/22 23:43
- 名前: Re:rate
あー…タイトル後付けで!w←
愛されたいから愛す…他に理由なんてない。
他人に振り向いて貰う為には、自らが愛嬌を振り撒いていくしかない。
そうして作られた愛は、最早それとは違う偽りのモノ。
それでも、それと引き換えにお金を貰う。一時の快楽に身を任せ、愛とは名ばかりの歪んだそれを受け入れる。
どんなモノであっても、それは変わらない。
否、変われないのだ。
何、一度堕ちてしまえば簡単だ。
戻る事など許されない。
それが"男娼"という腐りきった人間の仕事なのだから。
「…ただいま」
そう言っても殆どは深夜、遅ければ朝帰りの僕だ。勿論今だってその例の中に当てはまっていて、時刻は二時半を過ぎた頃。この時間なら一言の返事も返っては来ないだろう。
その一般的考えすら、僕の同居人の前では曲がってしまうのだ。
同居人、というのは少しよそよそしいだろうか?
男娼という穢い仕事をしている僕には、
恋人と呼べる人間が居る。