大人二次小説(BLGL・二次15禁)

鬼灯の冷徹 鬼白 R-18
日時: 2016/04/05 22:15
名前: 紗代

だいぶ前に、こちらで鬼白小説を書いていたものです。
コメントまで頂いていたにも拘らず長く投げ出してしまっていたのですが、せっかくなので完結させようと思い、再掲いたします。
慣れないR-18描写ですが、お楽しみいただけると嬉しいです。

追記
利用規約に則ってタイトルを修正しました

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Re: 鬼灯の冷徹 鬼白 ( No.1 )
日時: 2016/03/31 00:04
名前: 紗代




「白澤さんって、鳴くんですか?」

『一戦交えた』後、素早く身支度を整えた鬼灯が、未だ下着一枚にシーツを纏っただけの白澤を振り返り、ふと思い出したように聞いた。
ベッドに腹這ったまま耳飾りを弄っていた白澤は、視線だけ鬼灯に向けて薄く笑う。

「それって、どういう意味で?」
「いえ、獣の姿の場合、鳴き声はどんな感じになるのかと思いまして」

一見馬や牛のようですし、鳴き声も似るのでしょうかと続けた鬼灯に、白澤はついに小さく噴き出した。

「いやー、獣のときはなかないよ?僕は姿に関わらず言葉しゃべれるし。お前も一回聞いてるだろ」

ころんと寝返りを打って、白澤は鬼灯の膝下へ擦り寄る。からかうような目付きと相俟って、その姿はさながら猫だ。
シーツが肌蹴て露わになった白澤の薄い腹と、そこに刻まれた六つの眼の痕をなぞりながら、鬼灯が再び問うた。

「"獣のときは"?ならば、人型のときにはなくのですか?」

そのまま胸元まで上がってきた手を捕まえ、鬼灯の吸い込まれそうに黒い眼を真っ直ぐに見据えて、一拍おいてから白澤は答えた。

「うーん、まあ…それはお前次第かなあ?」
「私次第、ですか」

白澤の返答はどこか挑発めいたもので、鬼灯は思わず反芻するような呟きを洩らした。
眉根を寄せて逡巡するような表情、それにすら、白澤は妖しげな色の笑みを零す。
鬼灯は、呆れたように小さくため息をついた。
…何故なら、これでは、まるで。

「たった今、身支度を終えたところなのですが」
「そんなの、またすればいいだろ」
「明日どうなっても知りませんよ」
「へえ、自信満々?期待していいのかな」

嬉しそうな声を上げた白澤は軽やかに身を起こすと、白く長い腕をするりと鬼灯の首に絡めて、その尖った耳に唇を寄せた。

「カワイく鳴けたらさぁ、ご褒美くれる?」

強請るようで媚びるようで、それでいてどうしようもなく、煽りたてる声。
ついでに柔らかく耳の軟骨を咬めば、おおよそ突っぱねられることはない。
幾分か余裕をなくした、いいでしょう、という独り言のような鬼灯の言葉に、白澤はまた、妖しげに笑った。

Re: 鬼灯の冷徹 鬼白 ( No.2 )
日時: 2016/03/31 00:09
名前: 紗代





もし鬼灯に聞かれたとしたら否定されるより先にまず金棒を一振りされること請け合いだが、鬼灯と白澤の『経験』の差は歴然としている。
まず普段からして、白澤にリードされそうになるのを、鬼灯が持ち前の自尊心と機転で何とか押し返している状況だ。
つまり、余裕を保ち、甘い言葉で相手を擽りながら自分も快感を享受する術を身に付けた白澤を"鳴かせる"ことは、それなりに難易度の高いことだった。
鬼灯は考えに考えを巡らせながら、白澤に触れていた。このような触り方よりも喧嘩中に、彼を殴りつけることの方が、いっそ子供じみたような暴言を吐くことの方が、圧倒的に多い自分の手や口に、知り得る限りの、優しさを詰め込んで。

「ね、鬼灯、さっきからそれ、擽ったいんだけど」

白澤は、先程から右の首元に顔をうずめ、そこを吸ったり舌を這わせたり、時に空いた手で撫で上げたりを繰り返す鬼灯の髪を手で梳きながら言った。

「鬼灯、聞いてん、の…?」

白澤が再び言いかけた時、鬼灯の舌が首筋を伝い、顎先をなぞって、離れていった。自然と仰け反った形で露わになった首を、鬼灯の指がするりと這って、かがちのような目が白澤を見下ろす。

「…綺麗な喉ですね。いっそ、噛みちぎってやりたいくらいです」
「…なに、言ってんだよ」

喉笛に柔く立てられた牙に白澤は、一瞬目を丸くし、頬が熱くなるのを感じた。
同時にぶつけられた賛辞と嗜虐心は、その胸の内に仄かな被虐心を産みつける。
鬼灯は僅かに紅潮した白澤の頬に一瞥をくれると、今度は先ほどの少し下側、くっきりと浮いた鎖骨に唇を寄せた。

(何か、今日、ヘンかも…)

薄い肉越しに、骨まで舐められているような感覚。時折、鋭い牙が肌を掠めるのさえ、快感へ変わる。その理由に、白澤はまだ気づいていなかった。

「鬼灯、それ、なんかへんだよ…。ねぇ、普通にシよ、んぅっ…」

白澤が最後まで言い終える前に、鬼灯の牙がその唇に噛みついた。快感と痛みのちょうど狭間のような感覚が、白澤を襲い、そのまま緩急をつけるように食まれると、何故か頭の奥がジンとした。

「あなたは、静かにしていてください」

鬼灯はそれだけ言って、柔らかな二の腕を吸い上げそのまま腕の先の方へ順番に、口づけを落としていく。触れられたところ全てに残されていくぼんやりした熱を感じながらその様を眺めていた白澤は、手の甲まで到達した鬼灯の口が、己の人差し指と中指の二本を咥え込むのをみて狼狽した。

「鬼灯っ!やだ、それ、やだ」

ぬるりとした舌が、感度の鋭い指先や、普段あまり触れることのない指の股を這い回り、白澤を翻弄する。どれもこれも、今までに感じたことのない、性感と呼べるものですらないのに、体の隅々に熱を持たせるような、奇妙な感覚だった。
鬼灯は白澤の指を解放すると、今度は舌先で小指の付け根を擽りながら薄く笑った。

「もう音を上げるんですか?まだまだ序の口だというのに、情けない。…しかしまあ、仕方ありませんね」

ふう、と浅くため息をつくと、鬼灯は薄く色づく白澤の胸の頂を、きゅっとつまみあげた。
瞬間。

「あ、ぁあ?!!やだっ、あああああっ!!」

がくん、と音がしそうなほど、白澤の体が跳ね上がった。体中に散りばめられた不思議な熱が、その一点に集まった後、脊椎を駆け抜け、強烈な存在感を放ちながら下腹に蟠っているような。
未知の快感を一方的に与えられる恐怖に、必死に頭を振って制止しようとするが、それが相手をますます煽りたてることには気づいていないらしい。
くにくにと乳頭を嬲る指先は止めないまま、鬼灯は満足そうに目を細めた。

「百戦錬磨が聞いて呆れますね。ここだけでみっともなく乱れる姿を、他の女性方にも晒しているのですか?」
「そ、なわけ、ないっ!あっ、やぁっ、も、いい加減に…!」

敵うはずもないことを理解しながらも、白澤は鬼灯の手を掴む。
今までにも何人かの遊女が、戯れのようにそこに触れたり舐めたりすることはあったが、こそばゆさと、少しでも快感を与えようとする彼女たちへの愛しさをもたらしただけで、性感帯とし
て機能することはなかった。

(それなのに、こいつ…っ!!)

自分より確実に経験が浅いであろう鬼灯に、自分ですら知らなかった場所を暴かれたことがどうしようもなく腹立たしく、白澤は執拗に一点(正確に言えば二点)を愛撫し続ける指に、思いっきり爪を立てた。
対したダメージはなかっただろうが一応効き目はあったらしく、鬼灯は不服を隠そうともしない渋々の表情で白澤から手を離した。

「痛いじゃないですか。随分良さそうだったのに、何の不満があるんです?」
「うっせーな、散々やだっつったろーが!つかお前僕に何しやがった!」
「…長くなりますが、聞きたいですか?浅ましく中心を反応させておきながら?」

言葉と共に鬼灯の指が、布越しにはっきりと浮かぶ屹立を撫で上げる。すでに布地の色を変えるほど濡れそぼり、更なる刺激を待ち構えていたその場所は、細やかな接触にも鋭く反応し、蜜を吐いた。その様は、じわじわと追い込まれていることを、嫌でも白澤に自覚させた。例え抵抗しても、きっと崩落は間もない。
白澤は、鬼灯を挑発したことを少しだけ後悔しながら、ゆっくりと首を横に振った。
ふっ、と鼻で笑う声がすぐ耳元で聞こえて、白澤は抱き締められたことを知る。

「できるだけ、可愛く鳴いて下さいね」

耳元で聞こえた声は、聞こえなかったことにした。



Re: 鬼灯の冷徹 鬼白 ( No.3 )
日時: 2016/03/31 00:31
名前: 紗代


短め




「ふっ、――っあ、…んぅ…っ……んっぐ…んんー…―っ!」
「なかなか、可愛く鳴けるじゃないですか」

四つん這いに組み敷いた白澤を、後ろから突き上げながら鬼灯が言う。
つい先程まで鬼灯に拓かれていた白澤の胎内は何の抵抗もなく再びそれを受け入れ、一度目を上回る快感を享受していた。白澤の意思を無視して。

「はぁっ、あ…待って、待っ、て…!!んっんぅ、んっ!」

普段と違う制御不能な官能に、白澤はどうしようもなく翻弄された。漏れる声を抑えようとすれば耐え難い快楽は増していく。嬌声を噛み殺せば噛み殺すほど、高ぶっていく体。底なし沼のようにも思えるほどの快楽へ強引に沈められ、白澤は半ば取り乱す。

「あ、もっ…や、だめ、やらぁっ!!」
「そんなに嫌なら、やめましょうか」

仕方ないですねとため息をついて、鬼灯はゆっくりと腰を引く。きっちりと嵌まり込んだ中心が内壁を擦りながら抜け出し、最も太い部分だけを残して止まった。
中を埋めていたものがなくなった虚無感に、白澤は知らず識らず自ら腰を動かすが、鬼灯は何もせず、その痴態をただ見下ろしている。

「ほ、ずき…抜くの、やだ…」

その様に焦れたのか、シーツに額を押し付けたまま、蚊の鳴くような声で白澤が言った。



Re: 鬼灯の冷徹 鬼白 ( No.4 )
日時: 2016/04/04 01:22
名前: 黒龍

ナニコレ、萌える、萌えました!!
はっ!?
ここはコメしていいんでしょうか?
申し遅れました、黒龍です、腐男子です
鬼白美味しいですね、白鐸可愛い!!です!!

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