大人二次小説(BLGL・二次15禁)

ハイキュー童話
日時: 2016/09/16 21:23
名前: 花


初めまして、花(かずら)と申します!

このたびカキコに初参戦させていただきます。

よろしくです<(_ _)>

ここではハイキューキャラを使って裏多めの童話を書いていこうと思っています。

ちなみに誰でもお話を書き込んでいただいて結構です。

個人的に研磨、国見受けが大好物なので偏るかもです。

リクエストもお待ちしております(=>▽<=)/

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Re: ハイキュー童話 ( No.6 )
日時: 2016/09/16 22:37
名前: 花

「俺の願いなんて、あんたに分かるわけ無いだろ」

嫌みったらしくそう放つ。
かえってほしい。
もう希望をちらつかせないでくれ。
きゅ、と強く唇をかんだ。

「知ってるべ?好かれたいんだろ、初恋の人に」

彼は穏やかに笑った。
悲しそうで、なんだか。
そう、俺と同じ目だ。

「ほら、じっとしてて」

菅原はぶつぶつと何か呟くと、杖を振りかざした。

するとぱっと先端が明るくなり、きらきらとした光の粒達が俺を包み込む。  

















「で、なんで女になってるの」

淡い紫のドレスに胸元まで長くのびた黒髪。
女子としてはいいのだろうけど。

「いや、俺の趣味だから気にしなくていいべや」

いや、そうゆう問題じゃなくて。
言い返そうと口を開くと、先に菅原の桜色の唇が動く。

「魔法は十二時で溶けるから、それまでに帰るんだぞ」

うわ、以外と不便だ。
その後、菅原の用意した馬車でお城へと向かった。

Re: ハイキュー童話 ( No.7 )
日時: 2016/09/17 07:40
名前: 花

「……うわ、でっか」

気づけばお城は目の先にあった。
1、2、3…何階建てなのだろう。
数え切れないほど、でかい。
時計棟の針は、現在九時を指している。
空はだいぶ暗い。
(婚約、か)
俺には遠すぎる話だ。
俺が、と手を見つめる。

もしも今よりも金持ちで、元々女で、汚れていなかったのなら。
……あの人の目に写ることは許されていたのだろうか。
彼は誰だったのだろう。
どんな身分なのだろうか。
それすらも知らないなんて

「バカだなぁ……」

嘲るように笑うと、馬車を降りてお城の裏庭へ向かった。

Re: ハイキュー童話 ( No.8 )
日時: 2016/09/17 07:50
名前: 花


深くため息をついた。
すぐ後ろのガラス戸の中からにぎやかな音楽が漏れだしている。

「すこし、だけなら」

ちら、と中を覗くと、今まで見たことの無いような光景が広がっていた。
ガラスに写る自分がみるみる紅潮していく。
華やかな衣装の女達、黒い燕尾服をまとう男性陣。
それから豪華な食事。

「かえろ、かな」

兄の言うとおり、俺が来るような場所ではないのかもしれない。
引き返そう



した

「なにをしてる」

ぴり。
空気が振動する。
自警団だったらまずい。
殺される……!
身を縮めていると、後ろから足音が近づいてきた。

「ひっ」

肩に触れそうになった手を払いのけた。
その反動で目に写る。

あの日の人が。

Re: ハイキュー童話 ( No.9 )
日時: 2016/09/17 08:03
名前: 花

その顔立ちから確信する。
こいつは俺の初恋の人だと。

「あんたは……」

「おまえ、女か?」

俺が言いかけた言葉を遮るようにして気品もへったくれも無いような質問をとばされる。

「え、まぁ。はい」

戸惑うようにしてそう答える。
あながちはずれてはいないのだから。

「……そう、か」

そいつはがっくりと肩をおろした。
なんだ、女なんだから嬉しいんじゃないのか。

「気を、悪くするな。昔の…その、好きだった奴に少し似ていただけだ。」

好きな、人。
そっか、いたんだ。
いや、いない方がおかしいんだ。
ぴし、と俺の中で何かが砕けた。

「ねぇ」

「!?」

気づけば俺は馬乗りになっていて、そもそもの話、俺は今まで好きだったやつを押し倒していた。

「私を抱いて」

ひどくしてもかまわない。
むしろ傷を残してほしい。
こうすれば、そうすれば。


おまえを忘れることはない。

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