大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 憂鬱A
- 日時: 2016/10/23 00:27
- 名前: *アップリケ*
第二弾です。
以下の内容が含まれます。
・二次創作です。
・百合です。
・色々と妄想です。
苦手な方はBackして下さいね!
- Re: 憂鬱A ( No.5 )
- 日時: 2016/10/23 13:16
- 名前: 作者
5,
「あんたいい加減にしなさいよ?あんまりここに来るなら追い出したっていいんだからね?」
「それは無いわ。あたいは霊夢に会いにきてるんだから。神社に用は無いわ」
「あっそう…少しでも神社に危害を加えるようなら追い出すからね」
「じゃあ霊夢に手を出すのは良いのね?」
「だっ…ばっかじゃ無いの」
「良いじゃ無い。戦った仲でしょう?」
「それはあくまで妖怪退治の一環であって、あんたはただ私を足止めしただけでしょ。ったく、あんたの所為で何回ピチュッたと思ってんの」
「それだけあたいが強かったってだけでしょ♪」
「ぐぬぬ…」
「…でもそれはもう終わった話。あたいは貴女に何と言われようとも、ここに遊びに来るからね」
「結局遊びに来てるだけじゃ無い!」
「何よ。神社に用が無いんだから、お賽銭なんて入れるわけ無いでしょ」
「だったらもう来んな!私は神社の巫女さんなのよ!?しかも妖怪退治を仕事として、みんなを助けてあげてるのに。何でこうも妖怪とか変な奴しか来ないのよー!」
「…何それ」
「へ?」
「まるであたいが妖怪みたいな口ぶりね。確かにはたから見たら人間っぽく無いかもしれないけど、
今の話だとただあたいが一方的にここに来てるだけみたいな、
友達だなんて…思い込みだったのかもね」
「そんな事は一言も…」
「まあ良いや。どうせ友達なんか簡単に作れやしない。またね霊夢」
「ちょっ…何なのよ…」
- Re: 憂鬱A ( No.6 )
- 日時: 2016/10/29 20:46
- 名前: 作者
6,
「ねぇれいむ…おねがい!」
いまにも泣きそうな顔で魔理沙は霊夢を見る。
(確かにあの時の魔理沙は何処か可笑しかったし、今回のは後遺症として考えるのが妥当かしら。でもまた何で…?)
でもそんな事を考える余地もなく、霊夢は魔理沙に押し倒される。
「きゃっ!」
「ほんとはこんなのいけないってわかってる。だけどじぶんでもなにがなんだかわからないの!れいむが!」
れいむがこいしいから…ひとはだが…おとが。
おやがいないのがこんなにさみしいことだなんておもわなかったのよ!
さみしいの…。
…自分より大きいくせに、でも背は小さくて。
だらしない格好してるからそういう風に見られるのよ。
…目のやり場に困るんだけど。
何でこんなにふわふわしてるの。同じように妖怪退治してるとは思えない…
「ま…魔理沙」
「何?」
「…見えてる」
「んー?霊夢って意外と変態なのね。こんなとこ目を付けるなんて」
「ちがっ…んm…」
「ひゃぁあ」
胸に当たる。サラシとじゃこんなにさわ…げふん。感じが変わるのかぁ。
本当どこまでも生意気なやつ。
「れいむ、もっとくっついていい?」
「好きにすれば」
何を思ったのか、前回と同様にサラシを外して、ムニムニしてきた。
人間というのは、欲を欲しがる生物で、極端に追い詰められると如何かしてしまうらしい。まさにそんな感じ。
「れいむぅ…」
もうそんな年じゃ無いのに。よくやるもんよ…
「ぷはっ」
「ちょっ顔真っ青じゃない!」
「えへへ…だって、きもちぃんだもん」
「れいむがいちばんわたしのことしってるのよ。おやでもだれでもない。しんゆうであるあなたがいちばんなの」
モラトリアム。
母がいるかいないかなんてどうでもいいと思っていた時期が私にもありました。
でもやっぱり
愛っていいものよね
- Re: 憂鬱A ( No.7 )
- 日時: 2016/10/23 23:47
- 名前: 作者
7,
しばらくすると雨が降ってきた。土砂降りだった。
「そういやこの前も雨降ってたわね…」
「んむ…」
まるで酒が決まっているみたいだった。顔は火照って、目はとろ〜んとしてて…まあ同じ様なものか。
ガリっ
「きゃっ」
魔理沙が爪を立てていた。深く入ったのか、血が出ていた。
どうしたのだろうか。何か思い出したのだろうか。
「ねぇれいむ。わたしね、おもうんだ。ひとのたいおんとか、においとかあじって、もしかしたらおなじなのかも。だからね」
「なっ…!」
腕から出ている血を、魔理沙はペロペロとなめていた。
「何して…吸血鬼じゃああるまいし…」
「…おいしぃよ?れいむのあじ、ホッとする」
さらに深くエグる。
「痛っ」
「…ふふっあかくてあかくてきれいないろ。あかはれいむのいろだしね。もっとれいむのいろに…れいむにそまりたいわ」
可笑しい。こんなどっかの誰かさんみたいに狂ったことがあるだろうか。
どうすればいい?
こんなになってしまった親友をどうやって助けてあげればいい?
私にはわからない。
「…あははは!」
自分で傷をつける。真っ白なエプロンはたちまち真っ赤になった。
「そんな事をして本当にすべてから解放されると思ってんの!?自分で自分を傷つけて何が楽しいのよ!終わった過去は治せないのに!」
霞んだ視界と寄れた体。服はぐちゃぐちゃになって、髪の毛もボサボサ。
わかってる。こんなことしたって何も変わらないことぐらい。
でもわかるでしょ。それだけ追い詰められてたってこと。
親の温もりを知らないまま生きてきたけど、もうウンザリ。
れいむが嫌なら仕方がない。
- Re: 憂鬱A ( No.8 )
- 日時: 2016/10/24 19:30
- 名前: 作者
8,
「しかたないなぁ…」
呆れた顔で魔理沙は言う。
「じゃぁそのかわり、」
大変だ。どうしてこうなった。
狂気で溢れたその瞳は、とても綺麗に見えた。紅が混じった様な金色の眼。
そんな目でじっと私を見つめる。
こいつは…自分で可笑しいとは思わないのだろうか。
フランと遊んだかして、何か影響を受けたのだろうか。
これほど…
何か在るのだろうか。
人に過ちを犯す程、
素直に言えない
偽りの本心とも言うべきモノが
ー解らない
全部分かってたと思った。
ずっと一緒に居たのに
わからないことも有ったんだ。
ーごめんなさい。