大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 実況者BL【アブ総受け】
- 日時: 2017/10/22 00:24
- 名前: 黒果
どうも初めまして、黒果と申します。
此処で小説を書かせていただきます...
題名通り、実況者であるアブさん総受け小説です。
本当にアブさんが愛おしすぎて作ってしまったスレです.....
−注意事項−
・腐向けです、苦手な方はご注意です。
・アブさん受けです、絶対総受けです。
・ヤンデレ、シリアス、流血表現ありかも。
・ほぼr18作品かも。
・更新が遅い。
・荒し厳禁。
これらが大丈夫という方は、これからよろしくお願いします.....
- Re: 実況者BL【アブ総受け】 ( No.1 )
- 日時: 2017/10/22 01:06
- 名前: 黒果
セピアブ〜
アブ視点
また今日も雨だ
窓越しからモノクロの空を見上げる
窓ガラスには視界を歪ます水滴が流れる
雨は、嫌いじゃないし好きでもない
あるときは穏やかな気持ちになり
あるときは腹立たしくなり
あるときは感傷に触れる
全てが気分次第
だから、どうととも言えない
「はぁ.......」
今日は、どちらかというと感傷的
「何かやることあったっけー..」
誰も居ない室内でポツリと呟く
別に寂しい人間なわけじゃないけど、何か落ち着かないから
雨の日だからか、シバチャは退屈しのぎに眠っている
構ってくれる相手は俺には居なくなったみたいだ
暇すぎて死にそう
寝るのも良いけど、時間の無駄遣いだ
時間はお金じゃ買えないんだぞ?
時間は有意義に使わなきゃ
『ピンポーン』
突如玄関からチャイムが鳴った
また宅配便だろうか
俺は足早に玄関へと向かう
「はーい」
俺が人と話せるのは、この荷物を取る瞬間だけだな
そう思いながら玄関の扉を開けた
「あ、おはようございますアブさん」
目が合うなりにこやかに挨拶をしてきた男
見覚えのある笑顔に目を見開き、
ああなんだ、と目を瞑った
「お久しぶりですね、セピアさん」
- Re: 実況者BL【アブ総受け】 ( No.2 )
- 日時: 2017/10/22 01:46
- 名前: 黒果
「今日はまたどうしたんですか?私に何か用事でも...」
「いえいえ、今日は遊びに来ちゃいました」
遊びに.......?
俺とこの人は、チームTAKOSのメンバーの一員だ
チームTAKOSはゲームを実況するためメンバー一人の家に行くことがある
だから、メンバー全員が押し掛けるのは理解できるが......
「珍しいですね、貴方一人だなんて」
「他二人も誘ったんですが、予定が入ってるみたいで.....」
少し困ったように笑うセピアさん
流石最年長
一番年上なだけあって落ち着きのある振る舞いだ
「まぁ、濡れちゃいますしどうぞ入って下さい」
雨はまだ止まない
彼は濡れた傘を振るい、外に置いた
「もー、来るなら来るって連絡くださいよ!」
「あはは、すみません......」
俺はセピアさんの隣を歩いて、リビングへと案内した
「じゃあ、飲み物取ってくるんで、座っててください」
「はーい」
セピアさんを適当な場所に座らせ、飲み物を取りにキッチンへ向かう
取り敢えずコーヒーでいっか
そう思い手際よくカップにコーヒーを淹れた
「ていうか、俺んち来てもすることなんてないですよ?」
俺は自分で淹れたコーヒーを一飲みして言った
チームTAKOS全員揃ってないからゲーム実況も出来ないし
二人っきりじゃ出来ることなんてない
「まあまあ、今日はゆっくりしましょ」
コーヒーを啜り、息を吐いた
- Re: 実況者BL【アブ総受け】 ( No.3 )
- 日時: 2017/10/26 23:14
- 名前: 黒果
にしても、本当にやることがないよな
暇とかさっきまで言ってたけど、どちらにしよ暇だ
せっかくセピアさんが来てくれたっていうのに、何ももてなしがないのは申し訳ない
彼もきっと退屈だろう
「....すみません、退屈ですよね..外にでも出掛けますか?」
俺は今、雨が降っているという事を忘れ、セピアさんを誘う
なんというか、この空間で二人きりって慣れてないからかな...
騒々しい空間に慣れすぎて、今の状況に緊張してしまう
「そんな退屈だなんて....俺は結構楽しいですよ?」
優しく笑い俺を見る
やっぱり大人だよなぁ...他二人もこういうところを見習ってほしいよなぁ...
「はは、俺と話してるだけでしょ?もっと違うことした方が楽しいですよ」
俺も笑って見せた
セピアさんだけに気を遣わせる訳にはいかないし
「やっぱり何処かに行った方が........」
数秒目を瞑ってセピアさんを見た
目を開くと彼は俺の目の前に居た
手首を掴まれる感覚
体重が掛かり、後ろに押される
「しつこいですよ」
声が近い
聞き慣れた低い声が、一層低く聞こえた
それと同時、雨音も強くなる
「..........あ....ぇ...っと......」
一瞬機能停止した脳が、動き出す頃には押し倒された後
何も考えてなく、考えられなくなって
やっと声を絞り出したと思っても、言葉には出来ていなかった
...俺、どうなってる........?
いきなり何..?何があったの...?この人俺に何した......?
何この体勢........すっごい恥ずかしいんだけど......
「......ッど、どいて...ください......」
セピアさんに見つめられ、気まずくなって目を逸らした
というか怖くなって、が一番合ってるだろう
「.......アブさん...こうゆうの慣れてないんですか?」
「...へ......?」
「だって相手はアブさんですし.....てっきりこうゆうのは慣れてるかと.....」
今更照れるように頬を掻く
そんな彼を前にして背筋に寒気が走った
何でこんな状況を俺が慣れてると思ったんだよこの人
いくら俺が男までもを惑わすイケメンだからって....慣れてるわけないじゃん...
「....って、ゆうかいつまでそこに居るの!いい加減どいて下さい!!」
「.........何で....?」
「.......えぇ...........?」
- Re: 実況者BL【アブ総受け】 ( No.4 )
- 日時: 2017/11/12 00:20
- 名前: 黒果
何故に?と首を傾げる
何故に?と俺もセピアさんにつられ首を傾げた
「何でですか?俺はこっちの方が楽しいですけど」
優しい笑みを俺に向けて言う
楽しい......?
こんな状況で楽しいと言うのか
ただ純粋に、この状況を楽しんでいるのか
それとも、この状況で混乱している俺を見るのが楽しいと言うのか
「..俺は楽しくないです....どうしたんですか?セピアさん..今日可笑しいですよ」
失礼かもしれない、俺は声を震わせた
じっと見つめる目が気まずくなって目を逸らす
しばらくの沈黙が続く
気まずい雰囲気をだんだん恐怖のオーラが包んでゆく
俺、まずいこと言っちゃったかな
でもだって、セピアさんの様子が可笑しいことは明白だろう
いつもと何かが違う
「...可笑しい...?どうゆうこと?」
「..セピアさんいつもと違う....冗談言ったって、すぐに終わっちゃうし」
セピアさんは冗談を言ったら、ちゃんと笑う
だから、違う
「......アブさんは俺のことよく見てるですねー......」
不意に、セピアさんの小さな声が聞こえた
見ている、俺がセピアさんを?
何を馬鹿なことを言ってるのだろう