大人二次小説(BLGL・二次15禁)

D灰(bl短編集
日時: 2018/08/23 07:39
名前: 白楼雪




  神田メイン。

  神×ラビ 神×アレ ラビ×神 アレ×神 時々ラビ×アレ アレ×ラビ

  サブキャス コムイ クロス元帥



  流行り廃りなんて、愛があれば関係ない。←命言

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Re: D灰(bl短編集 ( No.5 )
日時: 2018/08/28 07:08
名前: 白楼雪




 *****


月明かりだけが足元を照らす廊下。
そこに響く二人分の靴音は、幾つもある部屋のうちの一つの前で漸く音を止めた。
「此処なら、誰にも邪魔されないさ」
ラビは部屋の扉に手をかけ満面の笑みを浮かべる。
確かにこの部屋なら何者にも邪魔をされず、人目を気にせず過ごせるだろうがーーー。
「だからって、何で俺の部屋なんだ!」
眉間に皺を寄せ神田はふるふると怒りを顕に怒鳴り散らす。
「だって俺の部屋じゃユウが嫌がるし、中庭もダメだって言うから」
「当たり前だろう!お前の部屋じゃいつブックマンが入ってきても可笑しくねぇし、本ばかりで座る場所もねぇ。中庭何てのは論外だ!」
ラビのさも当然と言わんばかりの発言に、神田は『この馬鹿ウサギ、マジでいっぺん殺すと』内心殺意が芽吹く。
「まぁまぁ、こんなとこで大声出したら、それこそ人に見られるさ」
苛立つ神田の背を軽く押し、ラビは神田の私室へと誘う。
「…ったく、仕方ねぇ」
悪態をつきつつも、ラビが自身の部屋を訪ねる事に何の抵抗も抱かなくなったのは、それだけこの兎男に心を許している証拠だろうか。
慣れた動作でラビはベッドに腰を下ろす。
「ユウ、おいで」
ラビが差し出した手は、この冷めきった部屋で唯一神田を温めてくれるものだろう。
別にラビに触れたいとか、乱されたいという気持ちではない。
ただその温もりを、久しく感じていなかった感覚を、確かめてみたいとそう思っただけだ。

Re: D灰(bl短編集 ( No.6 )
日時: 2018/08/30 21:25
名前: 白楼雪

自身の胸に崩れるよう寄り添う神田を、ラビは優しく抱きしめた。
神田の温もりを確かめるよう、彼の背を緩やかに撫でる。
その温もりが鼓動が、目の前の神田の存在を証明しているように思えてラビは小さな笑みを浮かべた。
「何を笑ってやがる…」
静かな室内に微かに聞こえたラビの笑う声に、神田は疑問を混ぜたこ言葉を呟く。
「いや、ユウの事を考えていただけさ」
「…そう、か」
温かな声で神田を思っていたと告げると、素っ気ない、だがどこか羞恥の香りがする言葉を返されラビは神田の口元に自身の口を寄せ呟いた。
「ユウ、キスしたい…。して良い?」
触れそうな距離のせいで、互いの表情がぼやけて見える。
神田の頬が薄紅色かもわからないが、鼓動も熱も先程より強く感じるのはきっとラビだけではないのだろう。
「そんなこと、わざわざ確認するなよ…」
また一際熱があがった気がする。
弱々しくも肯定する声を飲み込むように、ラビは熱を帯びたその唇を自身の唇と重ね、甘い感覚を共有した。
「…っ、ふ…んん…、っぁ…」
唇をラビの舌先が割り、微かな抵抗を見せる歯列をぬるりと撫でる。
しかし、神田の首筋をラビの右手優しく撫でると、そちらに意識がいったのだろう。小さな声が漏れ、その隙をつくようラビの舌が神田の口腔内に侵入していく。
「…っ、ぅ…ぁ…」
促すよう吸い液を互いの舌で絡めると、神田の方からもそれに答えるようラビの腰を抱き、口付けを求めてきた。

Re: D灰(bl短編集 ( No.7 )
日時: 2018/09/01 14:24
名前: 白楼雪

「…っ、は…ぁ」
互いを求め喰らいあうような口付けは、神田の力なき抵抗により荒々しい呼吸と共に解放された。
だが、今のラビがこれで満たされるわけがない。
自身と神田の身体を僅かにずらし、ラビは神田をフワリとベッドへと押し倒す。
「…っ、ラビ…」
苦しさ故か、内に灯る熱からか、ラビを映す神田の瞳は艶やかで綺麗だ。
駆り立てるような潤んだ瞳からも、いつかラビの姿を映さなくなるのだろう。
そんな、解りきっている将来に背を向け、今この時この一瞬を互いの身体に刻み付けたくて、ラビは神田の首筋を指先で撫でた。
「ユウ、好きだ。愛してる」
「…、知ってる」
『ずっと』とか『永遠』なんて言葉を言えないのがもどかしいが、それでも神田のぶっきらぼうで嘘のない言葉が、それらを赦していてくれる気がした。
だからラビも何時もと変わらない、困ったような笑みを浮かべて、神田に優しい口付けを降らす事が出来るのだ。
「…っ、ん…ぁ…っ…」
触れあい啄むような口付けと共に、ラビの指先は神田のシャツの鈕を外していく。
冷えた部屋の風が熱を帯始めた神田の素肌に触れ、ぴくりと震えた。
「…ん、…寒い?」
神田の横に流れた黒髪を一房手のひらに乗せ、そこに口付けしながらラビが問う。
ラビのもう片方の指先がなぞる鎖骨からは、確かな温度を感じる。
このあと室温も気にならなくなる事を思えば、わざわざ聞くことでもないのだが、神田の羞恥が浮かぶ表情はラビのお気に入りの一つでもある。
「…っ、…ぅ…問題、ないから…いちいち、聞くな……馬鹿ウサギ…」
鎖骨に伝う感覚か、それとも自らラビを受け入れるような発言をする事への僅かな抵抗感からか、薄紅に頬を染め神田はラビから視線を逸らして呟いた。
そんな仕草一つとってもラビには堪らないものがある。
「そか、…じゃあこっちも良い?」
神田の脇から胸、腰を撫でて行き、頑なに守られていた神田の下肢を守る黒いロングパンツの金具に触れた。
此を外し脱がせ、下着を脱がせれば、神田の身を隠す布地は何一つとしてなくなる。
神田の引き締まった腹部を煽るように撫で、ラビは神田の言葉を待った。

Re: D灰(bl短編集 ( No.8 )
日時: 2018/09/04 01:59
名前: 白楼雪

「…っ、お前の…好きにしろ……」
羞恥を誤魔化すよう、神田は熱を帯びた視線を逸らす。
素っ気ない神田の言葉にラビは小さく笑みを溢し、神田の頬に触れる。
微かにぴくりと反応したのは、ラビを意識しているのだろうか。
「…ユウ、そんなん…ズルいさ…」
愛しさと熱を織り混ぜた声で囁くと、ラビは神田の唇を再度奪う。
「っ、…ん…ぅ…、んん…」
互いの舌を絡ませ、吸い上げ柔らかく撫でる口付け。それとともにラビの指先は神田の下肢を隠す黒のロングパンツを脱がし、下着の上からもわかる神田の僅かに芯を持ち始めたそれに触れていく。
恋人の触れる感覚を覚えてしまったのだろうか。布越しに触れているだけなのに、すぐに神田のそこはより硬さを増していく。
「…ゅ、ぴちゃ…、っ…ちゅ…」
互いの吸い液が溶けるように混ざりあい、神田の口元から熱く零れる。
自身の下肢に触れられ熱を帯始めたせいか先程迄の羞恥心も消え失せたのであろう、神田はラビの口付けに弱々しくも懸命に応える。
その神田の仕草がラビの心に灯を灯す。
神田の下肢を隠すその最後の布を引き摺り脱がし、熱く芯を持つ神田のそれを直接触れ、その先端を親指の先で刺激し始めた。

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