大人二次小説(BLGL・二次15禁)

サンゾロづめ
日時: 2018/12/17 00:20
名前: みちずくん

これはある未来の海賊王になる男と、その仲間たちの物語。

ガッシャーン!!!

大きな音だ。
「なに?キッチンから音がしたけど、、、」
「侵入者かしら?」
「、、さらっとこえー事いうなよ、、」
「俺見てくるぞ!!!」
「俺も〜」
チョッパーとルフィは走ってキッチンへと行ってしまった。
「ち、ちょっと!!、、、しょうがないわね、、、」
「んナミすわーん、俺見てきますからここで待っててねん!」
「はいはい。さっさと行ってちょうだい。」
「はーい!」
続いてサンジもキッチンへと向かっていく。

「「「なんじゃこりゃー!!!」」」
キッチンへと行った3人が見たものは、緑色の猫だった。

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Re: 思いのカケラ サンゾロ ( No.3 )
日時: 2018/12/16 23:39
名前: みちずくん

ある月の綺麗な夜だった。ゾロネコがいつものようにサンジの愚痴を聞いてやっていると、急に恋愛の話になった。
「んでさ、最近好きな奴がいてよ、、、」
(好きな奴、、?ナミかロビンか、、?)
少し悲しげにしつつも話を聞いてやった。
「その子ものすごくツンデレでな。可愛くて可愛くて。」
話されているうちに俺はものすごく惨めな気持ちになってしまった。
俺が好きな奴が、好きな奴の話をしているのは辛い。
苦しい。
ゾロネコは悲しさのあまり涙を流す。
「で、、うおっ!?お前、泣いてるのか?」
低いけど、包み込むような優しい声に俺はさらに悲しくなった。
そんな声俺にも出した事ないのに。
せめて、ネコだから許されるだろう、とコックの唇をそっと舐めた。
「ええ!?」
コックは困惑しながら俺を見ている。
その時だった。

ボフンッ

煙とともに、俺は元の姿へと戻った。
「、、え?マリモ、、?」
「ッ!!」ダッ
「っお、おい!まてよ!、、」

やっちまった、、、

Re: 思いのカケラ サンゾロ ( No.4 )
日時: 2018/12/16 23:54
名前: みちずくん

「クソッ、、、クソックソッ!!、、、」
見張り台でゾロは涙を流す。
見られた、、好きな奴がいるあのコックに、、俺の好きな奴に、、
コック、信じられねえようなカオしてたな、、
「はは、、、」
情けなくて涙が溢れて止まらない。
軽蔑されるな、、、俺がコックを好きだってバレて。
好きな奴がもらうはずのファーストキスまで奪っちまった。
「ごめんな、、、」
空を見上げると、綺麗な月と人の影、、、
ん、、?人の、、、影、、、?
「やっぱここにいたか、ゾロ。いや、仔猫ちゃん。」
「ッ!なんでここにいるんだ、、、笑いに来たのか?」
急いで涙を拭いてコックを睨む。
俺の名前を呼ぶ声はあの声と同じだった。
低いけど、包み込むような優しい声。
俺が欲しかった声だ。
「いや?あのネコちゃんがお前だって知って、言いたい事があったから探してた。」
「、、なんだよ。お前の好きな奴が振り向くように協力しろとでも言うのか?」
「え、いや、、もう両思いっぽいっていうか、、、カップル成立っていうか、、、」
「じれってえな。はやくいえよ。」
「お前が好きなんだ、ゾロ。」ボソ
「、、、、、え?」

Re: 思いのカケラ サンゾロ ( No.5 )
日時: 2018/12/17 00:07
名前: みちずくん

「だから、お前が好きなんだよ!ゾロ!」
「あ、、う、嘘だ、、、」
「嘘じゃねえよ。なんで嘘つかなきゃならね〜んだよ。」
「だって、好き、な奴いる、って言って、、」グスッ
「だから、その好きな奴がお前なの!!」
「あ、、、え、、、」
数秒後真っ赤になったゾロに
「今度はネコの姿でじゃあなくて、ちゃんと人間の姿でキスしてくれよな。」
と囁いてやった。
「お前、、!知ってたのか!?」
「知ってたも何も、ゾロネコちゃんに唇を舐められたあと、すぐにゾロに戻ったからな。」
それを聞いてゾロの顔はさらに赤くなる。
「で?ゾロちゃんは俺のこと好きなの?」
「、、、ん。好きだ。」
見たことないほど柔らかい顔で笑うゾロを見て、心底襲いたくなった。
しかし我慢して、そっとゾロを抱きしめた。
二人で少し笑ってから、深い口づけを交わした。

Re: 思いのカケラ サンゾロ ( No.6 )
日時: 2018/12/17 00:19
名前: みちずくん

後日談

すっかり戻ったゾロを見てみんなホッとした。
そして、人目のつかないようなところで甘えるゾロと、甘えられたサンジを見ていたロビンはこう言った。
「良かった。うまくいったみたい。ゾロが猫になった原因は、恋煩いからのものらしいけど。もう悩み事は無くなったみたいね。末永くお幸せに。」

ロビンがそっと閉じた本には、こんな事が書かれていた。

猫恋煩い
イーストブルー出身の人がよくかかる病。
その名の通り、見た目が猫になってしまう。
原因は重い恋の感情を押し殺してしまう事。
そのまま恋が叶わなかったり、原因が分からなかったりした者の姿は猫のままとなってしまう。
唯一助かる方法は“好きになった人を愛し、愛される事”


END

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