大人二次小説(BLGL・二次15禁)

豪鬼前提の不鬼多め(イナイレ)
日時: 2019/07/06 12:42
名前: らむね

イナズマイレブンの鬼道有人受けで小説載せたいと思います!
R指定少し入るのでコチラに作りました。
高校生入ったぐらいの背景設定で行きたいと思います。円堂と豪炎寺が同じクラス、鬼道と豪炎寺と不動は三人とも同じ学校だが、クラスが違う。同じサッカー部という設定で。
鬼道・豪炎寺・不動の三人の三角関係をお楽しみください。

※荒らしはやめてください。
※感想やコメントやイベントは募集してます。
※主が頭良くないので三人とも頭の良さ感じないかもしれませんが頑張るので優しい目で見てください。
※キャラじゃないと思われるかもしれませんが自己満小説ですので、主のイメージのキャラと思ってください。
※円堂は女子好きでまだ夏未と付き合ってない設定です。というか夏未は別の学校設定です。

鬼道は豪炎寺が好きだが関係が壊れるのを恐れ告白は出来ない。
豪炎寺は鬼道を好きだが、鬼道が円堂を好きだと思っている。
不動は鬼道が豪炎寺を好きだと知っているが取られたくないので鬼道とのセフレ関係を辞める気はない。豪炎寺が鬼道を好きなことは知らない。

1組に円堂・豪炎寺
3組に鬼道
5組に不動

・【不動と鬼道の始まり】
>>1,>>2,>>3,>>4(完)」
・【恋愛事情】
>>5,>>6,>>7,>>8(完)」
・【雨と恋煩い】
>>9」(未完)

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Re: 豪鬼前提の不鬼多め(イナイレ) ( No.6 )
日時: 2019/05/28 02:51
名前: らむね


思わず唾を飲み込む。

「そりゃあ…居ねえけどさ」
「フッ」

間を流れる沈黙は円堂の返事で消えることとなったが俺にはとても長く感じた。
円堂が膨れっ面になり小声で答えると鬼道が鼻で笑った。
胸を撫で下ろして安堵のため息を小さく吐いたのは俺の方だった。

鬼道が鼻で笑ったことにより、それに怒りよりも羞恥の強い顔で席から立ち上がった円堂は鬼道に問いただす。

「なっ!なんだよ!鬼道は居るのかよ?!」
「恋人か?生憎、サッカーが恋人というクチでな」
「なんだよ、鬼道も居ねえんじゃん!」

少しだけ困ったように眉が動き、円堂があまり近づき過ぎないように両手を前に出して顔を引いた鬼道は冷静に答える。
それにまた安堵する。
円堂はエネルギーを使い果たしたかのように元の席にドッカリと大袈裟に座り直す。

いつの間にか円堂の周りにいたはずのクラスメイトが辺りに散らばり居なくなっていたのに俺は漸く気づく。
まあ、鬼道はモテるからな。その点、ゴーグルをまだ付けていることには内心喜んでいる、アレがあれば大分近寄ってくる生徒は制限されるからな。鬼道に恋人が居ないと知れると女子から格好の餌食とされそうだからという理由でも俺は安堵して弁当箱を開く。

「豪炎寺は、どうなんだ」
「ん?なにがだ?」
「話を聞いていなかったのか?」

箸を持った時、鬼道から声がかかった。一瞬何のことを聞かれているのか分からず聞き返すと、一緒に居たのに会話を聞いていなかったことについて問われ、記憶を遡る。

ああ、恋人の話か。

「俺も、鬼道と同じだ」
「いないのか?」
「ああ」
「…そうか」

玉子焼きを口に含んでドヤ顔で頷けば鬼道がホッとしたのように息をついて肩の力を抜いた。
なんだ?と少し疑問に思うが、円堂の声に気を逸らされる。

「っちぇー、なんだよ二人とも童貞かよ」
「「なっ!?」」
「え、円堂ッ!」
「うっわあ!わわっ!ジョーダン!冗談だって、落ち着けよ鬼道!」

ボソッと言った円堂の言葉は鬼道にも聞こえたようで同じように肩を上げると、鬼道は先ほどの円堂のように席から立ち円堂の胸ぐらを掴む。先ほどの円堂と違う所は羞恥というより屈辱と言った感情を鬼道は抱いているように見えるということだ。
鬼道の鬼の様な形相に円堂は苦笑いして両手の平を鬼道に見せるように肩の方まで上げて降参ポーズをとる。
円堂と鬼道の顔が鼻が触れそうな程の距離にある事を理解しているかは分からないが、横から見ると丸分かりだ。
近過ぎる二人の距離に俺は円堂に言われた言葉もすっかり消し飛んでいた。

円堂の冗談だと言う言葉と降参ポーズに許したのか胸ぐらから手を離して鬼道は何事も無かったかのように座り直す。

「全く、口を慎め」
「そんな怒んなって!豪炎寺や鬼道に恋人歴とかあったらさ、どんな感じなのか聞きたかっただけなんだよなあ」
「…どんな感じ、か」
「…なるほど、興味深いな」
「だろ?」

円堂の質問の糸口が分かると、確かに自分が恋愛をするなどと考えたことが無かった分野に顎に手の甲を当てて少し考える。
鬼道も謎を解き明かす時かのように真剣な出で立ちで円堂に改めて向き直る。

Re: 豪鬼前提の不鬼多め(イナイレ) ( No.7 )
日時: 2019/06/21 02:03
名前: らむね

「こうさ、手とか繋ぐだけでもドキドキすんだろ?」
「経験が無いからな、なんとも言えんが」
「付き合って、ちょっとしたら…ちゅ、ちゅーとかっ」
「赤くなるな、円堂っ」

円堂が自分の顔の前で両手の指を絡めて恋人繋ぎを表現しては、経験談を語れない鬼道は冷たく言い放つも円堂の話は終わらず。
斜め下を見て照れくさそうにキスの話をしては、自分から言い出したのに顔を段々と赤くする。それを見て、映るように鬼道の頬も赤くなり自覚があるのか円堂に命令口調だ。
経験が無くとも単純にキスの話をしただけで初々しい反応の彼らにどうしようもなく愛おしいと思う。

「一緒に居るだけでドキドキすんのかなあ?」
「…どうだろうな」
「でも沈黙が耐えられなかったらどうしよう!」
「円堂、それは別の感情があるんじゃないか?ドキドキと言っても好意では無いかもしれないぞ?」
「えっ?そうなの?」

「どうであれ、友達や親友、同性にやる時とは違う感覚があるということかもしれないな」

恋人というものにそれ程興味が無かった俺からすれば思春期を迎えて円堂は彼女が欲しいと言っているようなものだし、鬼道は真剣に相談しているようだからわかり易く、男女でまず意識から違うであろう問題について言った。

「どうせいって、男同士でってこと?」
「ああ」
「確かに、相手が女性だと思う面持ちだけでも効果はありそうだな」

同性の意味を聞き返す円堂に頷いてそうだと回答を与えれば鬼道も少し口角を上げて俺の意見に同意した。

「うーん、ならさ、ちょっと俺たちだけで手、繋いでみねえ?」
「「…は?」」

いつも突拍子もない円堂の発言に驚愕するが鬼道も同じのようで二人して気の抜けた声が漏れた。

Re: 豪鬼前提の不鬼多め(イナイレ) ( No.8 )
日時: 2019/06/21 02:55
名前: らむね


「だって鬼道が言ったんだろ?なんだっけ、相手を女子だと思って手繋ぐだけでも効果あるかもって」
「それは円堂が本当の恋というものをしているかどうかを検証する為に出した案なだけであって、なにも俺達でやろうなどと考えて言ったわけでは」
「もー!いいから手!繋ぐ!」
「えんどっ」
「豪炎寺も!」
「え、ああ」

円堂の言い訳にタラタラと説明文を述べる鬼道に円堂は聞く耳持たず、鬼道の右手と円堂の左手、円堂に差し出された右手に俺の左手を繋ぐ。
円堂が強引に鬼道と手を繋いだせいで鬼道は椅子から立ち上がっている。
三人で恋人繋ぎをしながら、無言で目をつぶっている円堂を見る俺と鬼道。

「ハッ!ダメだ!やっぱ女子じゃねえと無理だー!」
「円堂は好きな子でも出来たのか?」
「えっ!?いやあー、そういうわけでもー、ないんだけどさあ」
「「(嘘が下手だな)」」

俺と鬼道の手を離して机に突っ伏しる円堂に問いただすと、あからさまな反応。目を泳がし顔をかいて冷や汗を流している。
きっと鬼道も同じことを思っただろう。鬼道が問い出す。

「誰なんだ?そのお相手は」
「い、いや!居ないって!」
「今更隠すのか?」
「いやいや、言えないって!」
「何を隠す必要があるんだ?俺達に出来ることなら協力するぞ?」
「だから言えないんだって!」
「ん?どういう事だ?」

鬼道と俺の交互の質問責めに引き攣った笑みを浮かべながら両手を前に出して首を横に振る円堂。
協力するという鬼道の言葉に円堂の返事は俺も鬼道も首を傾げてキョトンとするしかない。
俺が問えば円堂は言いづらそうに唸りながらゆっくりとした口調で口を割った。

「その子、豪炎寺のこと気になってるらしいんだ」
「えっ」
「ぷっ、ククッ、なるほど…豪炎寺か、お目が高いな」
「だろ?だから極力さあ」

なぜ俺なんだと聞き返したくなったが、口元に手を当てて笑った鬼道が俺を選ぶ女子は見所があると誉めてくれたようで嬉しくて、綻びそうになる顔を我慢するのにムッとする顔なんて作れない。
そのうちに話は進み、出来れば俺の協力は要らないと円堂が遠まわしに言う。

「なにもその子の前で円堂の事を話すだけが協力じゃないけどな…」
「なら交渉は俺が行こう!任せろ!女子生徒は春奈で慣れている!」
「だから鬼道もダメなんだってえー!」
「なぜだ!」
「ゴーグル取ったらダメだし、頭良いしスポーツ出来るし料理出来るし完璧じゃんかあー!」
「いや、ゴーグルは取っても取らなくても関係ないだろう」
「「いやいや、あるある」」

鬼道は自分の顔の良さを自覚していない。俺と円堂のセリフがハモってしまった。
顎を机に乗せたままの円堂に鬼道は率直に告げた。

「だが、豪炎寺の顔や俺の肩書きと円堂は根本から違うからな、告白は早くとも推していくしかないんじゃないか?円堂の良さは中身にあるんだからな」
「ああ、俺もそう思うぞ」
「鬼道、豪炎寺!ありがとなあー!」

俺の顔、という鬼道に少し引っかかるが、確かに円堂の持ち味は、その真っ直ぐで熱いところだと思ってる。鬼道の意見に頷いて同意すると円堂は単純なもので涙目の目を輝かせる。
抱きつくだろうと思えば抱きつく相手が机で阻まれた俺よりは近い鬼道に抱きついた。スキンシップに慣れてない鬼道は「よ、よせ、円堂っ!」と顔を赤くして慌てているが、それが可愛くて俺も抱きつきたくなる。
うずうずしながら見ていれば、パッと離れた円堂はスッキリ問題解決させたようで席についてガツガツと弁当を食べ始めた。

「全く、騒がしいやつめ」と鬼道が軽く服装を整えているのを見て、少し違和感を感じた。
服装を整える行為についてではない。鬼道は円堂が好きなはずで。円堂が好きなら、円堂の好きな人を聞いて傷ついているはずだ。なのにそんな素振りは一切無い。協力するという事、それが嘘をついているというよりは本心からで微塵も傷ついているように見えないことが違和感なのだ。気にしていないというか…。

鬼道は円堂が好きなんじゃないのか…?

Re: 豪鬼前提の不鬼多め(イナイレ) ( No.9 )
日時: 2019/07/06 12:39
名前: らむね


【雨と恋煩い】

豪炎寺視点
ーーーーー
放課後、雨が降っていてグラウンドには雨が溜まっていた。スポーツも勉学も両立して良いが評判の高校だ、スポーツはサッカーだけじゃない。
簡単に校舎内施設を借りる事は出来ず、折角部室で練習着に着替えたというのに本日はサッカー部は休みらしい。閉めたロッカーをまた開けて制服へ着替え直す、隣で鬼道が着替えてるのに鬼道の家柄を思い出してクスッと小さく笑うと鬼道にだけ聞こえるように小さくボヤく。

「鬼道なら、どこか借りられるんじゃないか?」
「フッ、この雨の中だ、どの施設でも理由はどうあれ空いてはいないと思うぞ」
「そうだよな…はあ…」

肩を少し揺らして鼻で笑った鬼道は正論を述べる。俺は肩を落としてため息をつく、これも雨のせいだろうか。

「だが」

話は終わったかに思えたが、鬼道の方からButの単語、話の続きが気になり鬼道を見ると口は奇麗に弧を描いていた。

「狭くてもいいなら、ウチに来るか?」
「!いいのか?」
「サッカー、したいだろう?」
「ああ!」

内心とても喜んでいるし嬉しいのに鬼道に伝わっただろうか?
鬼道の家に招待されるのは純粋に嬉しいし、サッカーが出来るスペースがあるというのも気になる。俺を試すように微笑した口元とは裏腹に視線は真剣なもので真っ直ぐ問われた質問に勿論だと頷く。
それを確認した鬼道はゴーグルを着けて鞄の紐を肩にかける、それに慌てて着替えを再開する。

「円堂なら、この雨の中でもサッカーやろうと言い出しそうだな」
「ああ」
「当の本人はどうした、また補習なんて言わないだろうな?」
「いや、補習ではない」
「だったら何だ?居眠り授業の罰で資料整理でもしてるのか?」
「いや、居眠り授業なら俺もしている」
「おい、あたかもそうすることが当然のような口振りで言うな。なにか言いづらい事なのか?」
「…少し見に行くか?」
「?ああ」

着替え終えればロッカーを閉める。自分のロッカーに背を預け腕組みして俺を待っていた鬼道に口では説明しづらいことで、実際に見に行った方が早いと踏んだ俺は疑問を抱えたまま眉間にシワを作る鬼道を連れて、放課後の鐘が鳴るなり駆け足で出て行った円堂の目的地へ向かった。

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