大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- カゲ腐ロ書いていきます
- 日時: 2019/12/28 19:09
- 名前: 楯山リン
初めまして、楯山リンです。駄文しか上げられない可能性が高いですが、暖かく見守って下さると幸いです。
- Re: カゲ腐ロ書いていきます ( No.2 )
- 日時: 2019/12/29 19:01
- 名前: 楯山リン
いつもならこの説明で納得するのだが今日のマリーは鋭い。ニカッと唐突に笑ったかと思うと、衝撃の一言を放った。マ「カノのことでしょ?」セ「!?」あまりの驚きで思考が一時停止する。マリーが何故そのことを知っている?まさか『読める』ようになったとか?何故、どうしてが俺の脳内を支配し始めた。マ「だってセトの顔に全部書いてるよ?」セ「………!!」さっきとは違う意味で絶句した。全部表情に出ていたなんて。恥ずかしさで茹であがりそうだった。ここであることに気が付く。まさか今の会話、カノ達に聞かれた、なんてことは…無さそうだ。まだイチャついている。またあのどす黒い感情が沸き上がってきた。マ「大丈夫?」本当に心配、といった表情でマリーがこっちを見つめている。今日のマリーはなんか怖いから、早いとこ退散してもらわなくては。セ「大丈夫っすよ、そう言えば内職しなくていいんすか?」満面の笑みを貼り付けて答える。流石のマリーも諦めてくれたようだが、実に歯切れの悪い感じだった。何はともあれ、嵐は去った。リラックスして過ごすとしよう。昨日読み終えた雑誌を手にとってパラパラとページをめくる。何かに目を移さないと、またイライラしてくるから。カ「あれ、その雑誌昨日も読んでなかった?」セ「うわっ!?なんすかいきなり。」カ「え、なんかそれ傷ついたんだけど。」そういってぷぅっと頬を膨らませた。すっごく可愛い、なんなら襲いたいぐらいだ。でも今は素っ気なく返しておこう。ちょっとした復讐だ。
- Re: カゲ腐ロ書いていきます ( No.3 )
- 日時: 2019/12/30 19:29
- 名前: 楯山リン
セ「ならキドとイチャついてればいいんじゃないすか?」カ「えー、何それひどくない?それにキドは昼食作りに行っちゃってるから無理」セ「知らないっすよ、じゃあ俺部屋行くっす」カ「ねぇまってよ」そういって俺の肩を掴んできた。カ「僕セトに何かした?なんで僕にだけ素っ気ないの?最近ずっとこの調子だけどさあ」カノの顔はいつものへらへらした感じじゃなくて真剣でどこか悲しげにも見えて心臓を鷲掴みにされた気持ちだ。セ「別になんでもないっすよ」カ「ちょっと待って全然こっちは納得してないんだけど」ああムカつく、こっちの気持ちも知らないくせに。気がついたら思ったままの気持ちを口にしていた。セ「うるさいっすよ!なんなんすか、さっきから!別に俺がどうしようが俺の勝手っすよ!」カ「セト…?」カノは凄く驚いた様子だ。だがもう自分でも止められなくなっていた。セ「いつもそうっすよ、自分は欺いて隠すくせに俺が隠し事しようとするとなんで怒るんすか!?自分勝手っすよ」カノの手を振りほどく。カ「あ、ちょっ…!!」セ「しばらく話しかけるなっす」そういって部屋までダッシュする。部屋までたどり着くと鍵をしめ、へなへなとその場に倒れこんだ。だんだん足元が濡れていく。自分が何をしたか分かっている。カノを傷つけてしまった。最悪だ。もういっそ死んでしまいたい…。
- Re: カゲ腐ロ書いていきます ( No.4 )
- 日時: 2019/12/30 19:49
- 名前: 楯山リン
カノside
どうしよう、セトに嫌われてしまったらしい。そう考えても僕はただその場で呆然と立っているだけだった。どうしていつもこうなってしまうんだ。僕はセトのことが好きだ。まぁ、所謂ホモってやつに部類されるのだろう。でもセトには僕のことを好きになってもらいたい半面、ホモになってほしくないと言う気持ちもあって自分でも訳分かんないんだよね。とにかく、眼前の問題を解決しないことにはどうしようもない。さて、どうしたものか。素直に謝るに尽きる、かな。はぁ、と溜め息を一つつくとセトの部屋に向かった。カ「セト〜、居る?セ〜ト〜?」ノックをしても声をかけても一向に返事が無し。無視で通す気らしい。ノックしていた手がだらりと垂れる。
- Re: カゲ腐ロ書いていきます ( No.5 )
- 日時: 2019/12/30 20:13
- 名前: 楯山リン
カ「セト、ごめんね」どうせ入れてくれそうにないならいっそのことここで話そう。カ「いつも勝手でセトの気持ちなんて考えてなくて」カ「本当最低だよね、僕って」そこまで言うと涙が溢れてきた。カ「あ、やば…あはは、ごめんね?自分で話し始めたってのにさ…訳わかんない」泣きながら無理矢理口角を上げてセトの部屋の前に座り込んで…何やってんのさ、僕。カ「要らないと思うけどさ、もし必要になったら呼んでくれればすぐ来るから。じゃあね」そういって立ち上がる。涙も拭っておかないとね。セ「おやすみっす、カノ」思わず歩みを止めた。まだ全然夜じゃないし寝る時間にも早すぎるけどそれでも僕にとっては踊りだすほど嬉しかった。カ「うん、おやすみセト」もっと話したかったけど状況が状況だしこれぐらいにとどめておこう。いつかセトの方から話しかけてくれるまで待っていよう。その日が来たら精一杯の笑顔で答えよう。僕には何も出来ないから…