大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 紫の花が散る頃に (おそ松さん おそ一
- 日時: 2020/06/08 19:06
- 名前: 抹茶
兄さんが笑ってくれるだけで、僕の世界は明るかった
兄さんが優しくしてくれるだけで、僕の悩みなんて吹っ飛んでいった
それだけで良かった筈なのに
身内、兄弟、男同士
世間から冷たい目を向けられる要素だらけな事に気付かないフリをして。
僕は、決して恋してはいけない人に恋い焦がれてしまった
〜attention〜
・おそ一です
・一松が花吐き病を患います
・ただひたすら修羅場、病みです
・流血、喀血表現などがあります
・最後には幸せに、としたいと思いますがそれまでが辛いです
・映画ネタ含みます
それでも良い方はゆっくりしていってください
- Re: 紫の花が散る頃に (おそ松さん おそ一 ( No.9 )
- 日時: 2020/07/02 21:11
- 名前: 抹茶
今晩は、27さん
あわわ、自分のファンだなんて…!!
応援して下さると頑張れます、早めに載せれるように頑張りますので見て行ってくださいね〜
…文才はまとめてワンコインぐらいで譲れるぐらいですぅぅ…
- Re: 紫の花が散る頃に (おそ松さん おそ一 ( No.10 )
- 日時: 2020/07/02 21:39
- 名前: 抹茶
一松side
あれから十四松は、何かと僕とおそ松兄さんを一緒に居させてくれた
お使いの時も、遊びに行く時も、銭湯の時も、飲みに行く時も、なるべく俺が側に居られるように手を回していてくれた
「…あのさ、十四松」
「なーに?一松にーさん」
「その……ありがとう、僕とおそ松兄さんを一緒にさせてくれて」
「んーん、一松兄さんが幸せなら俺はそれでいーよ?頑張ってね、応援してる!」
「ん…ありがと」
十四松は嬉しそうに笑いながら僕を見つめる
その笑顔が眩しくて、僕もこんな風に笑えたら、おそ松兄さんの気を引けるのか、なんて
くだらない事を思うぐらい、恋い焦がれていた。
ーーーこの恋は報われない
それで良い。いや、良くはないけど、兄さんを想って吐き続ける花に殺されるなら、それも良いかもしれない
サイコパスじみた事を考える自分に苦笑しながら、一時のなんて事のない会話を楽しんだ
ーーー
「…ふう」
やっぱり一人は落ち着く。兄さん達(クソ松は除く)や十四松、トッティと過ごす時間も悪くはないけど、この病気を患った以上、知られる訳にはいかないから、一人の方が気を張らなくて良くて、いくらか楽だった
報われないのに、叶うはずがないのに、それでも兄さんとの未来を描いてしまう自分の浅はかさと惨めさを、一人の時は痛いほど思い知って。
兄さんは女好きだから
胸も無い、可愛らしい声も出ない、スカートだって履けない
キリキリと、胸の奥が痛んで仕方なくて
思わず自分の胸を掻き毟り、涙を静かに流して
ーー叶うはずない恋に焦がれ、また花を吐く
全てが悪循環だった
「う…っく、ふゥ…」
暫く感情のまま涙を流し続けていると、誰かが近づいてくる足音が聞こえた
流した涙はすぐに止まってくれるはずも無く
目元は赤い、周りには吐いた花でいっぱい。まるで棺桶の中みたいだった
そして隠そうとする行為も虚しく、襖は勢いよく開かれた
ー最悪だ
「お、そ松兄さん…!?」
- Re: 紫の花が散る頃に (おそ松さん おそ一 ( No.11 )
- 日時: 2020/09/03 07:22
- 名前: 抹茶
一松side
きっと、修羅場とはこういう時をいうんだと思う
「お、そ松兄さん…!?」
「…な〜にお花広げちゃってるの一松ぅ?下まで匂い来ててキッツいんだけどぉ」
匂い…?匂いまで付いていたのか、気付かなかったな…
「…それは…うん、ごめん。すぐ片付けるから兄さんは花に触れないでね」
「なんでそんな素っ気ないのぉ?分かったけど〜」
俺はサッと目を伏せ、おそ松兄さんとなるべく目を合わせないようにしながら言葉を交わした
ちらりと、おそ松兄さんの方に目線を向けるとおそ松兄さんはいつも通りの笑みを浮かべながら俺の状況を把握しようと、兄さんの目が俺を舐めるようにじっくりと見つめる
その目が俺には怒っているように見えて、ぞわりと身震いをすると俺は急いで紫色の自分が吐いた花弁を掻き集め始めた。
暫く無言が続き、おそ松兄さんが耐えられなかったのか、口を開いた。
「ねぇ、一松ってさ、な〜んでこんな所で花ばら撒いてたの?」
あまりに核心を突いた質問に俺はドキッとした
これは花吐き病っていう病気で、片想いを拗らせてしまうとなってしまい、かかると花を吐きます
両想いになると白銀の百合の花を吐いて完治します。片想いの相手は貴方です。
なんて正直には言えないので。
「ちょっと…ね。ドライフラワーでも作ってみようかと思って」
いくらなんでも苦しい言い訳だとは思うが、おそ松兄さんは納得したようだった。
「…もういいでしょ、下降りててよ」
「そんな冷たい事言わないでさぁ、俺だって来たくて来たわけじゃないんだよぉ?おやつに梨があるから一松連れて来いって、十四松が。」
来たくて来たわけじゃない
ただ一言だけなのに、それがもの凄く辛くて
勢いで聞いてしまおうかと思って、思い切っておそ松兄さんに聞いてみた
「おそ松兄さんってさ…男、同士の恋愛ってどう、思ったりする…?」
「んぇ、何?急にそんな事聞いちゃって…ん〜…普通に気持ち悪いかな、申し訳ないけど。」
気持ち、悪い
当たり前の事にショックを受ける俺に気付かずにおそ松兄さんは言葉を続けた
「だってさ、ついこの前まで友達〜とか思ってた人に性的な目で見られてたら引くっしょ。…あ、もしかしていちまっちゃんも目覚めちゃった感じぃ?ヤダー俺襲われちゃ…」
「うん、うん…!…もう、分かったから…別に、そんなんじゃないよ…ただ、気になっただけ…」
「そーお?別にいいけど」
頭がぐらぐらする…気持ち悪い…このまま立とうとしたら倒れてしまいそう…
様子がおかしい俺に気付いたのか、おそ松兄さんが急に真面目な顔で俺を心配してきた
「一松、大丈夫ぅ?めっちゃ体調悪そうなんだけど」
「…大丈夫、だから。皆に、俺の分の梨も食べて良いよって伝えといて…」
「え、おい、一松!?」
俺は掻き集めた花弁をポケットに詰め込み、逃げるようにおそ松兄さんの横をすり抜け急いで外に出た
その間も何度か咳き込み、花を散らしたが、拾っている暇はなかった
「あ、はは…うん、やっぱり辛いなぁ…兄さんの言っていることが当たり前なのに…」
僕は暫くアテもなくふらふらと歩いていた
いつのまにかエスニャンが隣に寄り添うように付いて来ていて、俺はどうしても一人にして欲しかったからエスニャンに伝言を頼んだ
十四松なら、十四松だけなら分かってくれる言葉で
「…ねぇ、エスニャン。俺、兄さんに振られちゃったの。一人になりたいから、十四松に伝言をお願いしても良い?『暫く外出してきます。探さなくて大丈夫』ってさ。十四松なら分かってくれると思うから」
エスニャンは暫く間をおいた後『にゃあん』と一鳴きして来た道をかけて行った
…何処へ行こうか
海とか、良いなぁ。夕日が沈み始めた海は、兄さんの色みたいで綺麗だから
そして、その時間に、夕日と一緒に沈もう
この恋心と共に、コレは捨てなければいけないから
夕日が沈むまではまだ一時間程ある
その間に近くの海くらいは行けるだろう
ポケットから落ちている花弁に僕は気付かないまま、またゆっくりと、海を目指して歩き始めた
- Re: 紫の花が散る頃に (おそ松さん おそ一 ( No.12 )
- 日時: 2020/12/30 13:47
- 名前: 27
暫く来ないうちに大変なことに…!!
なにやってんだよ長男〜!!
ちょっと誰か長男を叱ってくれよ!?!?
って感じです(語彙力喪失)
続き気になります!
これからも連載(?)頑張ってください!!