大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【文スト】BL 太中、中太etc (投稿始めました!!)
日時: 2020/12/31 01:57
名前: さむわん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=12927

どーもです!

此方は文豪ストレイドッグス、太中や中太の二次創作小説になってます!

更新ペースめちゃ遅め。許して。



R18が毎回のようにぴょこぴょこ顔出すかもです。

リクエストなんて来るんでしょうか解りませんが、常時受け付けております。



誤字脱字がありましたら、コメントで教えて頂けると嬉しいです。



まだまだ拙い小説にはなりますが、どうぞ宜しくお願い致します!
仲良くして下さると嬉しいです!





目次

1 嫌いの裏側 >>1   (太中 16歳)
 
 好きすぎて嫌いな相手は、16歳の相棒でした。



2 溜め息と想い >>3-4  R18シーン >>5-7  (中太、太中 R18有り)

 四年ぶりの再開!!想いを確かめ合って……何方が『女役』か、決めてやろうじゃねえか!!



3 神が生まれた日(聖誕祭用小説) >>12-13  R18シーン >>14-15  
(太中 現在 & 芥敦 現在)※製作中

今日は俺が、手前のプレゼントだ。

Page:1 2 3 4



溜め息と想い ( No.4 )
日時: 2020/12/03 00:20
名前: さむわん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

太宰side

ーー2分前。

未だかなァ中也。相変わらずブラックだよねェ、何でこんな時間まで構成員を残しておくかな。おっそい。ま、解ってて8時に此処、来たのだけれど。
うふふふふ。中也の家久し振りだなァ。私と違って家事は出来るから、あの性格の癖して意外と綺麗なのだよね。扉を開けたら私がドーーン!何て幸福者なんだろう、私の此の美貌を眼前で見られる中也は!
中也ったらどんな反応するか解りきっているけど、予想通りにきちんと返してくれるのが彼の良い処だよねェ、うんうん。
あの頬が上気した顔で、私に一生懸命に罵詈雑言を吐いてくるのだよ。私だけの為に用意したあの言葉で、私だけの為にあの小さい口を開くの。嗚呼、ぞくぞくして堪らないね!!

私が此処に来たのは……伝える為。中也に、想いを。
何で組織を抜けたか聞かれるよね、答えなくちゃ。
何で中也に言わなかったのかって責められるよね、謝らなくちゃ。
大丈夫。今迄沢山言葉を探して来た。2年間地下で暮らしていた時からずっと、言葉を考えてた。
だから、きっと解って貰える。きちんと今迄の関係を絶ってーーさよならを言わなくちゃ。
私の片想いなんて、叶う筈ないのだから。

…駄目駄目!!此れが最後の日なんだから、明るくしようじゃあないか!!辛気臭いのは、私も中也も好きじゃない。其んなことを思っていると、扉がガチャリと開けられた。赤い髪が、見える。

「やァ中也!!元気無いね御疲れかい??確かに疲れるのも無理無いね、だってもう此んな時間なんだもの!!遅い!!私も君を待って居るだけで疲れたよ!!3時間!!3時間も待ったのだよ!!此処で!!立って!!ねえ聞いてる!?!?」

涙が溢れそうだった。色んな思いが込み上げて来て、吐き気がする。
中也の顔には「は?」の文字。目が見開かれて、出てきたのは予想通り悪口だった。

「何で居んだよ出てけ此の迷惑噴霧器があああああァァァァ!!」

嗚呼!!中也だ!!4年振りでも全然変わってない。背が低い、格好付けた帽子被ってる、口の悪い、私の好きな中也だ。変わってない。
私が居なくても、何も変わらない。
安心したのに、心の何処かで悲しかった。

「何しに来た!!」

中也が私を睨んで叫ぶ。背の高さの関係上、如何しても上目遣いになってしまう処が堪らなく愛しい。
でも、中也の言葉で思い出す。そうだ、始めなくてはいけない。私は大きく息を吸って、吐いた。

「君にーー想いを伝えに。」

またもや目を見開く中也。今度こそ「は?」が声に出た。御免ね。少し、格好付けさせて。

「此んな夜遅くに済まないね。でも、如何してか解らないけれど、今日じゃなきゃ駄目な気がして。………好きだ、中也。出会った時から、ずっと。」

流石に中也の脳もキャパオーバーになったかな。う、あ、は?しか云えなくなっている。

「ねえ、振ってよ中也」

「…」

「何時もみたいに、気持ち悪いって云ってよ。じゃないと私、また中也に会いたくなる。振って。もう、相棒じゃなくなってしまった私は敵なのだよ?好きじゃないでしょう?私のこと。諦められるくらいに、さ。」

真面目な振りして云う。心の底では、振って欲しくなんてないよ。そりゃあ。でも中也は敵になった奴に、況してや私なんかに好かれたくなんてない筈だから。
中也は俯いていて、顔が見られない。嗚呼、もっと嫌われたかな。ゲイだって、思われたかも。でも、違うのくらい解ってくれるよね?
私は、男だから好きになったんじゃないんだよ。中原中也って『人間』に、如何しようもなく惹かれてしまったんだ。

「チッ」

行き成りだった。
中也が舌打ちをしたかと思うと、視界が中也から遠ざかり、背中に痛みを感じた。突き飛ばされたんだ、と、数秒経ってから気が付いた。
すると。


中也は私の服の、脇の下辺りを左右掴んで、額を私の胸の中に埋めた。
抱き付いた、といった方が、早いかもしれない。

「…中也?何して「じゃあ何でだよ」

私が云い終える前に、中也が遮って言葉を発する。

「俺のこと好きっつったな?じゃあ何であんとき云わずに消えた」

「…!」

「何で俺に云わずに行き成り消えたんだよ」

「其れは」

「手前の相棒は俺だけなんだよ。手前のこと一番知ってるのは…知ってなくちゃいけねえのは俺なんだよ…!なのに手前は!織田に初めて会った時からだ。織田のことばっか見て、追いかけて、挙げ句の果てには織田の言葉で消えやがった。手前が消えた後の俺のこと、手前は考えたことあんのか!?手前が消えたら…相棒だった俺の立場は如何なるんだよ!手前の相棒は、俺でなきゃ務まんねえだろ…!手前はずっと…!!俺の傍に居て…!!相棒以上で…!!」

「中也……泣いてるの?」

「るせェ…!」

私の服を握る力が強くなる。何かを堪えるように、時々裏返る声。震える肩。
明らかに、泣いていた。
其んなこと思ってたの?中也。織田作に妬いていたの?相棒は、私が良いと思って呉れていたの?私が居なくなって、中也も辛かったの?中也も私のこと…好きだったの?
……全然知らないよ、そんなこと。
気づけなかった。気づいてあげられなかった。申し訳無いなあ。本当に、もう……人間失格だね、私。
止めてよ、此方まで泣けて来ちゃうじゃないか。其れじゃあ格好が付かないよ。…好きな人を泣かせてるんだから、もう格好なんか付いてないか。

「…御免」

素直に、謝る。すると中也が固まって、ゆっくりと顔を上げる。

「は…?」

「御免、中也。」

「…」

信じられない、と云った顔だった。全く、私が何時でも素直に謝らないとでも?
赤く張らした目で私を見る中也が可愛くて、思わず撫でる。中也は反抗せず、其の儘また顔を埋めた。
ふふふ、犬みたい。

「私、自惚れて居たのだよ。きっと私なら、中也への気持ちなんてさっぱり忘れて、上手くやって行けるって思ってた。だから、人を救う仕事がしたくて、消えた。…でも駄目だった。気を抜くと、何時も頭の中に浮かぶのは君の顔だし、あの高層建築物を見る度に思い出してしまうのは君だけだった。矢張り、一番好きな人のことって、そう簡単には忘れられないのだね」

「……俺も、だ」

中也が埋めた儘云う。

「手前のこと……す、き、だ、って気が付いたのは、つい最近だ。手前が消えて清々するかと思ってたのに、苦しくなっていくばっかりだった。手前なんか居なくたってなんも変わらねえと思ってたのにな。……で?未だ話は終わってねえぞ。何で俺に云わずに消えた?」

好き、と云うのに羞恥があるらしく、片言になる。
そっか。未だ答えて無かった。中也にとっては其れが、一番悲しかった筈だから。

「君に云ったらきっと、出て行けなくなるだろうと思って、云わないで行った。『組織抜ける』なんて云ってから行くのも、其れは其れで残酷でしょう?私…きっと泣いてしまうから。だから云わないで、消えた。けれど、何時か今日みたいにきちんと話そうと思って居たのだよ。私の計画では、話して、謝って、振ってもらって、さよならって積もりだったのに。なんか…逆効果だよ。敵なのに、相思相愛を確認し合って如何するのさ。物凄く嬉しかったけど。」

中也は、黙ってじっと、私の話を聞いていた。そして、顔を上げて、真っ直ぐ立って、
笑った。

「良いじゃねえか、敵でも。相棒になれねえ…戻れねえなら、相棒じゃなく……もっと近い距離で、隣に居りゃ良いじゃねえか。相棒を、互いを嫌い合ってた俺達でも出来たんだ。……今の俺達ならもっと先、行けるだろ?」

「成る程ね……相棒ーー、ずっと傍に居て、足りないところを補える、互いを信頼している関係。相棒でもなく、さらに其の先…此れを何て呼ぶんだろうね?」

「そうだな…恋人、じゃねえか?」

「……本当に、良いの?」

「ハハッ、何を今更。だがな、他に女作る真似でもしてみろ太宰、其ん時ァぶっ殺すぞ」

「誰が此んな可愛い彼女を置いて女性と戯れるのさ。其んな余裕私には無いよ?解らせてあげようか……?今からでも」

「なんッ…!?彼女!?俺!?俺が下!?」

「おっ、良いぞ中也、ヤる気満々だねえ♪」

「な、違ッ〜!!糞がああァァ!!!」










ぎゃあああああ最後めっちゃ走り書き★

此れで一応此のお話は完結!として読めるようにしてありますが、次回はこの続きとしてR18ぶっ込みます。苦手な方が此処で止められても大丈夫です。

それでわ!!お休みなさいませ!!

溜め息と想い ( No.5 )
日時: 2020/12/01 23:32
名前: さむわん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

続きです!R18!!




前半中太の、後半太中ですね()




それでわどーぞ!!


【前半】

中也side

「痛、いったい、止めて叩かないでよ中也!!」

「ざけんじゃねえ、誰が女役になんかなるか呆け!!」

俺は必死の思いで太宰を叩く。何方かと云うと女々しいの手前だろ!!此奴に?弄られる?冗談じゃねえ。

「確かに、勝手に決め付けるのは佳く無かったね。其れじゃあ、勝負しようじゃあないか!!」

「勝負だァ?…胡散臭ッ」

此奴との勝負と聞いて、嫌な予感しかしねえのは俺だけじゃねえよな?此れ見てる手前も同じだろ?悪い予感しかしねえよな?なァ?
すると太宰は注目を集めるように人差し指を立て、自分の唇に当てた。

「そう嫌そうな顔をしないで呉れ給え。大丈夫!!誰も反則出来ない真っ向勝負だよ!中也、ストップウォッチ持ってる?無ければ時計で佳いよ。」

「時計?腕時計なら在るぜ。ストップウォッチの機能も付いてる。」

何故俺の時計?まァ、太宰が此処で時計をひょいと出して、此れを勝負に使う、と云い出したら其れは其れで怪しいから佳いか。

「良いね、勝負内容だけど…と云うか君、私とセックス出来る?大丈夫?腐っても男だよ私。嫌なら付き合うだけでそう云う事はしないでも佳いのだけど……如何する?」

うわ。此奴笑って居やがる。俺が其の気なの解ってて云わせようとしてんだな。てか此処迄話進ませといてヤんねえ奴が何処に居るんだよ。恋人は虐めるモンじゃねえだろうが!!佳いぜ上等だ、此う成ったら敢えて乗ってやろうじゃねえか。

「気にすんなよ。俺は手前とシてェから。其れが愛されてるって証拠なら、手前の気が済むまでヤってやるよ。…無論、女役は気が引けるけどな」

大して恥ずかしがる様子もなくそう云って見せたら、太宰は耳まで赤くなっていた。ハッ、余裕無くしてやんの。

「き、君さ…佳く其んな恥ずかしい事云えるね……。」

「照れてる暇有ったらさっさと勝負内容教えろよ」

「ッ……、はいはい。勝負内容ね。1回戦と2回戦で、下と上で其々両方やる。例えば1回戦で上をやったなら、2回戦は下、みたいにね。其れで、下の人がイく迄の時間を計る。其の時間が短かった方が女役!!…如何?」

成る程。其れなら反則の仕様もないか?一応他に太宰がやりそうな事、全部確かめておかねえとな。

「慣らさずに入れるのは反則か?」

「当たり前じゃない!!慣らさないで入れてみ給えよ!!初めてで!!死ぬよ!?いくら私達でも死ぬよ!?」

あ、はい。

「中に入れずにイかせるのは?」

「其れは有り。どうぞ御自由に。」

あ、そう。
此の位か。
太宰は俺の寝室の方に向かって歩いて行く。吊られて俺も寝室に入る。俺の物入れの中を勝手に漁り、潤滑液を探しながら太宰が云う。

「ね、中也は1回戦に下が良い?其れとも2回戦に下が良い?」

「おう…最初に上やりてェかも。じゃ、2回戦に下だな」

逸早く太宰の困った顔を見てやりてェ。あ、録画して弱味にしてやろうかな。まァ、其んなことしたら俺が如何なるか解んねえから、やらねえけど。

「佳いよ、じゃあ最初は私が中也に攻められちゃう訳だ。嗚呼、中也に犯されて私、如何なっちゃうんだろ、んふふふふ」

「笑うな気色悪ィ。其れより身体、洗うか?」

俺は仕事帰りだ。シャワーくらい浴びたいが、此奴は……

「駄ぁ〜目!!どうせまたぐちょぐちょになっちゃって洗う羽目になるんだから。」

云うと思った。

ーーこうして、俺達の一風変わった初夜が始まった。









太宰side

「んんっ…ひ、ふ、あっあっ!んぁ…」

必死に抑えようとする努力も虚しく、漏れていく私の声。もうすでに顕になった私自身は、涎を溢れさせ、潤滑液と混ざり合って、入り口まで濡らしている。
そして其の入り口に、中也の指が1本。くちゅりと回して、気持ち好い処を探られる。

「何処だおい?此方か?其れとも此方?」

「いう、わけっ…!んぁあ、な、いっ…あぁ!でしょっ…!」

内壁を満遍なく擦られる快感に、身を捩らせて逃げることに精一杯。何で私、こんなに感じているの?中也、童貞じゃ無かったんだっけ…?前に一度、任務でヤってた…?だから此んなに…?あ、やばい……考えられなくなって来てる…
中也は其の間も、卑猥な音を鳴らしながら私の中をかき混ぜる。

「ひッ!?」

指がある一点を掠めた瞬間、思わず叫び声を上げる。背中に電流が流れ、びくびくと内股が痙攣する。

「お?此処か?」

「だあ、めッ…そこ、や、だァあ…」

中也が気持ちいい処を擦り続ける所為で、手足の痙攣が止まらない。中がじんじんと熱い。
気持ちいい、きもちいい。けど…

「や、だぁ…イきたくッ…ないぃ、んッあァ!」

「勝負だもんなァ…?此れからず〜ッと女だなんて、ヤだよなァ?」

「ひぅッ…」

右耳元で、湿気を帯びた声で中也が呟く。其れだけで、私の背中は反ってしまった。右耳弱いんだ、私。

「おい太宰、違うこと考えてんじゃねえぞ?」

「あアッ!!?ごめ、許し、てぇえ!」

中の圧迫感が強くなったと思うと、2本目の指が侵入して来た。最初は2本同時に動かしていたのに、だんだんとバラバラな動きになっていく。けれど、私の気持ちいい処を必ず正確に擦ってくれる。身体がびくんびくんと跳ねる。
此の儘、イっちゃおうかな。
全て中也に委ねて、快楽に溺れるのも悪くない。でも、中也を抱きたい……
でもあれか、私がイった時間より、速くイかせれば良いんだものね。
嗚呼、また違うこと考えちゃった。

中也は私の様子に気が付いて、目を鋭くさせる。と、中がきゅううと締まって、私自身がびくっと震える。不意に、佳く解る中也の指の形。其の指の腹2つが、弱い処ーー気持ちいい処を、
ぐりゅっ、と、強く擦った。

「んあああアアッ!!!」

「太宰……俺だけ見てろ…!」

「…う、ん、ちゅう、やぁッ!も、わたッ、イクッ……!!」

目がちかちかすると、頭が真っ白になって、どぴゅっ、と精を放つ。

「ああっ…はあ…ん、はあッ……嗚〜呼、…きもちよかったあァ…うふふ」

荒くなった息を整えて、私は中也に笑いかける。

「おうそうかよ…手前もエロ過ぎな……」

中也は、私で汚れた手をぺろりと舐めた。否、君もエロいから。
中也が此んなに上手かったとは。計算外だったなァ。でも、今度は。
どさりと油断していた中也を押し倒し、覆い被さる。

「私の番だね……?」





【後半】に続く……

溜め息とお想い ( No.6 )
日時: 2020/12/10 23:36
名前: さむわん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

【後半】



太宰side

ストップウォッチに手を伸ばし、時間を見る。

「……5分34秒って……早すぎでしょ私…」

其のパネルが表す数字を見て、驚愕していた。嘘…其んなに早かったっけ?

「俺上手いだろ?手前が其んな早くイっちまうのも無理ねえな、えェ?此れワンチャン手前女だぞ?佳いのか?あれ、手前よりチビで莫迦な奴に攻められて感じてる様で佳いのか?元歴代最年少幹部さんよォ?」

うぅわ煽り止めて。私の硝子細工のように繊細な心をフルで薙ぎ倒しに来ないで御願いだから。まァ君の言葉なんかで壊れるような物じゃあないけれど。
なんて云ったら、泥塗り細工の間違いだろ、と返される。嗚呼、泥塗り細工って何だろう。見てみたい気もする。でも、泥って焼いたら固まるよ?あれ?其れって普通に焼き物じゃない?
やっぱり中也は莫迦だなァ。

「処でさ」

「あァ?」

私は不敵な笑みを作って、中也を見下すように眼を細める。押し倒された儘煽られたって、私に効くわけないじゃない。嗚呼何か一生懸命云っているなァ、可愛いなァ、で終わりだよ。

「君、私が何人の女性と夜を過ごしたか、知ってる?」

「……」

黙る中也。御免ね。初夜なのに、他の女のこと話すなんて。でも一寸云わせて。でもきっと、中也は知っている。だって。
私達、同居してたのだから。
私が自室で女性と戯れている時、中也は隣室で眠っていた。壁は厚かったけれど、声くらいは流石に聞こえる。

「君が女性のこと抱いたのって、あの任務の時だけだよね。後にも先にも、其れだけ。ま、其れの為に少し『練習』はしたけどさ。其れでも森さんのお蔭で君は今程上手く成れた訳でしょう?」

「……何が云いたい」

「私も同じく森さんの指導を受けたんだ、知ってると思うけど。其れに加え、私には女性経験がある。ーーー詰まり、ね。」




「意外と上手だった中也の何倍も、私は上手いと思うんだ。」




サッと、中也の血色の良い顔が青くなる。
ふふふ、本番は此れからだ。





「一瞬で、イかせてあげる。」





中也side

「一瞬で、イかせてあげる。」

太宰自身は気付いてねえのかも知れねえが、太宰の瞳の奥に、獣のような光が散らついていた。
終わったな。舐めて掛かった。そうだ、此の太宰が下手な訳がねえんだ。
でも、堪えなくちゃいけねえ。俺にはおれのプライドってモンがあんだよ!!
耐えてやる。此奴のことは好きだ。セックスだってしてェ。
けど女役はーーー何故か先刻程では無くなったがーーーやっぱ気が引ける。

俺は、太宰の首に手を回し、妖艶に笑む。
           、、、
「臨む処だ……来いよ、おさむ」

名前を呼ばれた太宰は満足そうに舌舐めずりして、ストップウォッチを押すと同時に、喰い付く様にキスをした。

「ん、ふぅ、んっ……」

最初は優しく、唇を舐めて。
上唇を甘噛みされて思わず口を開くと、舌を滑り込ませて来た。

「んん、ふっ、ん、うっ、くる、ひい…!」

歯列を上から下へと舐められ、硬口蓋を舌でス、スッと擦られる。
すると、肩がぴくんと跳ね、今迄より激しく声が出る。酸欠で目がちかちかする。

「ん!…ん、ふぁ、んんっ!ん、ん、んふっ、はあッ……」

苦しくなって太宰の胸板をとん、と叩くと、太宰はやっと舌を離した。俺と太宰を繋ぐ銀色の糸が離れたら、太宰がふっと笑った。

「何?口の上のトコ、好きなの?」

「好きじゃねえ……くすぐってェ」

「其れ気持ち善いって云うんだよ」

なんてやり取りをして、ちらりとストップウォッチを見る。1分。おし。まだ余裕……

ではないことに、漸く気が付く。キスに夢中で気が付かなかったが、下の俺自身が、痛くなるほど張り詰めていた。思わず顔が熱くなる。

「ふふ、気が付いた?」

太宰が俺のをじっと見つめている。見られていることが興奮剤のように俺を刺激し、先からとろりと蜜が溢れる。

「おい見んな…!恥ずい、から」

「はいはい」

太宰は見るのを止めて、触ってくれる…と思ったが、太宰の手は俺自身には行かず、胸の尖りを弄った。
違う。そうじゃない。……其処じゃ、ない。
太宰は右の尖りをころりと転がして、爪の先でくりくり動かす。

「んひぁ!ん、ふ、あぁっ…!ちがう、んんっ、ちがうおさむ、そっちじゃないぃっ…!」

「え?じゃあ左かな?」

違う。此奴、解っててやってやがる。焦らすとか…余裕かよくそッ!!
心の中で考えるけれど、もう俺にはそんな余裕さえ無くなりかけている。辛くて、でも違う処も気持ち佳くて、でも肝心な処は辛くて……。

「ん、あッ、あッ、はぁんん!あん、あぁッ、ふっ」

尖りで感じる度、自身もふるりと震え、愛液を垂らす。もう自分の腹につく程びんびんになって反り返ってるのに、太宰はちっとも触れようとしない。
只胸を弄っているだけだ。
右の尖りを、太宰が舐めた。太股ががくがくと震え、自身もぴくりと震える。
もう限界だ。辛い。痛い。触って、欲しい。

でも。

今触られたら、俺ーーー




イくんじゃねえか?




まぢかよ。そう云うことか。最初から太宰は此れが目的。

焦らして、一発の刺激で直ぐにイかせること。

俺に恥ずかしい台詞を云わせること。

一石二鳥って訳だ。太宰らしい。
辛いけど、イきたくない。イきたくないけど、辛い。
でももう、無理だ。

「おさむ……ん、ふっ、も、胸、いいっ、からぁ…」

「そう?じゃあ、何処触って欲しい?云って御覧?ちゃんとおねだり出来たら触ってあげる」

「…ここ」

足を広げ、自身を晒す。冷気に触れて感じ、ぴくっとまた震わせる。太宰が目を見開く。

「俺の、もう、こんなで…辛いから……いっぱい、触って、…!」

あ、やばい。太宰の目がやばい。獣の光を、隠しきれていない。
其処で俺を見つめるのは、雄の目をした太宰だった。

「うふふっ……佳く云えました!」

そう云って太宰は俺自身の先を、爪でくにっ、と押した。

「んあぁァあッ!?」

身体に電流が走ったかのようか感覚がした後、俺は、自分の腹に白濁を撒き散らした。


**まだ続きます!!取り敢えず、今日は眠いのでこの辺で……

溜め息と想い ( No.7 )
日時: 2020/12/21 13:02
名前: さむわん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

うおおおお何日も開いてしまってすみません!?

受験生はイソガシイノダ……
まあショートスリーパーの僕は日中は勉強をして、夜は11:30〜4:00までお遊びなのですが。(°∀。)ホゲッ
↑((じゃあ更新しろよ

嗚呼こんなんだから腐って終うのだよね!?うん解ってる!!!知ってた!!!はい。




其れでは続き、

Here we go!!





太宰side

「んあぁァあッ!?」

中也は、自身から液を撒き散らし、身体全体(勿論太股も肩も)をびくんびくん震わせながらイッた。
嗚呼、なんて可愛いのだろう。イッた顔は普段の威勢なんて毛程も無くて、あの睨む為に付いているのかと疑いたくなるような目はとろんと溶けている。
口からは、イッた余韻の波に耐える為、甘く喘ぐ声が只漏れていた。

「あ、んあ……おしゃむ…ぅ…はぁッ、はあ…」

中也が息を整えながら、ハグを強請るように、両手を広げる。
はァ!?可愛過ぎでしょう何なの君は!!??おしゃむって何!!??反則だよ!?あ、此れを口実に後で抱き潰そう。うんそうしよう。どうせ未だ中也も私も足りていないのだから。

求められる儘中也を優しく抱き締めてあげると、嬉しそうに、おさむ、と耳元で囁かれる。
あ、ほら治くん元気になって大きくなっちゃった。中也の所為だよ全くもう。
何?と聞くと、好き、と返され、私も大好き、と返す、此の幸せ。

「可愛くイけたね中也?ふふふっ、早速で悪いのだけれど……タイム、何分だと思う?」

腕の中にいる中也の顔をのぞきこんで、微笑む。中也は火照った顔を更に赤くし、其処に有った枕を口に当ててごにょごにょと喋る。

「どうせ俺の方が早ェんだろ…勿体振ってねえで云えや」

「はいはい。ま、当たり前だけどねッ?ふふ、私よりも2分程早い、3分21秒だったよ。」

「あああァァぁ!!!此れで俺が女役…!!嘘だろォ…行けると思ったのにー!!云っとくがな、手前も女の素質有ると思うぜ。俺っつゥ男に犯されてアンアン鳴いて喘いでんだからよ!!」

「うん、気持ち好かった!!普段は勿論私が君のこと犯すけど、たまには私を襲うことも許可してあげよう!」

「前言撤回!!!やっぱ手前死ね!!」

枕をぼむ、と足を使って顔に当てられる。厳密に云えば枕越しに顔面を蹴られた。此のゥ、私の美しい顔を……
仕返しと云えば何だが、ぐいと肩を掴んで押し倒してやった。押し倒すだけでそう云う雰囲気出ちゃうのってやっぱり、私の色気の所為?
 サテサテ
「扨々、配役も決まったことだし……続き、佳いよね?」

「……お、う…てか手前、其れ当たって……」

中也が下の方を見る。もう既に裸になっている私達。中也の脚の間に私の太股を挟んで居る。其の太股の少し上、ぴんと勃って中也に触れて居るモノ……嗚呼、治くん??

「当たって居るんじゃあないよ。当てて居るんだ。ふふ、そう云う中也もびんびんじゃないか。夜は長いんだ…楽しませてあげるね?」

「手前こそ、途中でへばんじゃねえぞ。寝かせねえからな?」

「何方の台詞だか。」




そうして、横浜の長い長い夜は更けていく。





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