官能小説(オリジナル18禁小説)
- 結局最後は仲良し(BL)
- 日時: 2017/05/21 21:37
- 名前: ねむ猫
どうも!ねむ猫です!
これはとある不良とヤクザのお話です。
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.8 )
- 日時: 2018/04/11 21:37
- 名前: B
高値の花…シンジの着る青学の制服を見たときから、引っ掛かりはしない特別な存在だと思って疑いはしなかった…
だけどテツは、そのどこか魅惑的な雰囲気がする少年に、声を掛けずにはいられなかったのだ…
「ちょっといいかな?…」
制服姿で煙草を吹かす少年…
背伸びしていることは見栄見栄だ…
「話すことなんてありませんけど…」
顔を合わすことなく無愛想に応えてくる少年…
この高飛車な態度がやけに似合う…
「いや、こんな時間に青学の生徒が珍しいと思ってさ…」
青学といったら金持ち学校…
大学こそは駅伝で有名になったけど、高校といったらお坊っちゃまお嬢様の集まりだ…
「これ、別にイミテーションじゃありませんよ…」
そうだとは思う…
この少年にはこの制服がやけに似合っていた…
「だとは思うよ…君、見るからにお坊っちゃま感が漂っているからな…」
嫌味ではなかった…
思ったことを言ったまでだ…
「別に親なんて関係ありません…俺は何だって出来ますから…」
“何だって”…かよ
もしかしたら仕事に誘えばイケる口か?…
「そう強がることも無いさ…君みたいなお坊っちゃまは、いざとなったら親に泣き付くに決まってるさ…」
金持ちの子なんて、親が居なかったら何もできない甘ちゃんだ…
「そういうことはその“いざ“って時に判断して貰えます?…」
少年が俺の顔を睨み付ける…
その思いがけない少年の眼差しに、俺は不覚にもドキリとしてしまった…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.9 )
- 日時: 2018/04/11 23:19
- 名前: B
始めて客を取らされた夜…
ラブホの前でテツが待っていてくれた…
それは逃げ出さない為の…或いは客から貰った金を猫ばばしない為の見張りだろうけど、それでもシンジには嬉しかった…
「一服してくか…」
テツに誘われ公園のベンチ…二人して並んで座る…
ラブホ街の公園で男二人…
端から見たら怪しい二人に決まっている…
だけどあの時の俺は、他人の目など気にする程の精神的な余裕もなかった…
「都会でも月だけは見えんだな…」
夜空に紫煙を吐き出しながらポツリと言うテツ…
俺も吊られて空を見る…
「ボヤけてして見えませんよ…」
雲が掛かったそれは朧気にしか見えない…
「明る過ぎる月よかよっぽど優しいじゃないか…俺はこんな月…好きだぜ…」
初めての客とのことは聞いてこないテツ…
俺にとっては…そんなテツの方がよっぽど優しかった…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.10 )
- 日時: 2018/04/20 19:51
- 名前: B
「冴島製薬の息子なんだってな…あのシンジってヤツ…」
組長がテツにそんなことを言ってきたのは、シンジがここで働き出して暫くしてのことだった…
「冴島製薬?…」
どこか聞き覚えのある社名…
確かCMも流れていた…
「富んだ金づるが舞い込んで来たもんだな…テツ、でかしたぞ」
組長に誉められるなんてこれが始めてのことだ…
自然と顔が緩んでしまう…
「たまたま渋谷で引っ掛けただけです…運がよかったんです…」
あの時は、青学の制服を着た少年がまさかこんな仕事をするとは思えなかった…
「謙遜するな…100人の子を連れてくるより、よっぽど価値のある少年だからな…」
確かに冴島製薬の社長の息子ともなるとそうかもしれない…
普通、一晩稼いで¥50,000いくかいかないか…
その内、組に入るのは¥30,000足らずだ…
「その…シンジの実家を揺するんですか?…」
当然そうだろう…
家出したからとはいえシンジは実の息子…
そんな息子が売春していることが世間にバレたら、会社のイメージは大打撃だろう…
「それには決定的な証拠がいるな…未成年にこんなことさせていることがバレる方が、組にとっては痛いからな…」
確かにシンジはまだ17歳…
実年齢より年上に見えるように、髪を金色に染めさせた…
「決定的な証拠って…何です?…」
息子の為に金を出させる証拠…
売春を出せないのなら、何をするんだ?
「取り合えず今はヤツを犯す…それしかないだろう…」
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.11 )
- 日時: 2018/04/20 19:53
- 名前: B
犯す;…
その生々しい言葉にテツは眉をしかめてしまう…
「そんな顔すんな…俺らがしなくたってあの子が男にヤるれるのは時間の問題…そうは思はんか?」
確かにシンジはあの普通さが男受けしそうだ…
それに俺なんかにひょこひょこくっ付いて来たんだ…ゲイの男の巧みな誘いに、簡単に騙されそうな気もする…
「でもそんなことして逃げられでもしたら…元も粉もないんじゃ?…」
男が同じ性を持った男にヤられる…
そのダメージは相当なもんに決まっている…
「その後はテツ、お前に任せる…聞く話しによるとお前…あの子に気に入られてるんだろ?…」
確かにシンジは俺になついてはくれてはいる…
けど、犯された後にシンジを繋ぎ停めておくぽどに信頼された関係ではない…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.12 )
- 日時: 2018/04/20 07:46
- 名前: B
組長の堤は、そんな苦汁顔のテツに向けニヤリと頬を上げた…
スカウトの側に回しておくには勿体ない程に若いテツ…
容姿だってなかなかにイケている…
人員不足の時には男娼として客を取って貰うつもりでいたが、幸いそういうことは今までになかった…
「男は…駄目か?…」
その垣根をどうしても越えられない男と、それ程に抵抗がない男がいるのは分かっていた…
男色のケがない男でもだ…
「そ、そういうことは…俺;」
顔を赤く染めるテツ…
男とのセックスなど考えてもいなかったのが諸に分かる…
「男と言ってもあの子はまだ少年に毛が生えたようなもんだろ…そう戸惑うこともない…」
冴島シンジ…
細身の身体に小さな顔…
堤にとっては醜い女を抱くより余程祖剃られる存在だ…
「で、でも;…アイツは男ですから;…」
額に汗を浮かせながら抵抗を見せるテツ…
男として生きてきたテツにとっては当然の反応かもしれない…
「まぁ冴島シンジを逃がさなければそれでいい…無理にあの子と関係を持たなくとも…な」
それが堤の本心ではある…
でも心のどこかで、絵になる二人の交り合う姿を見てみたい…そう思うのも事実だった…
「は、はい…命に掛けてもそんなことは絶対…」
額を拭い部屋出ていくテツ…
そんなテツの小振りの尻に向かい…堤は目を細めた…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.13 )
- 日時: 2018/04/20 19:32
- 名前: B
組長の言葉にドキドキしながら部屋を出てきたテツ…
シンジとのセックスを促され、その組長の言葉に従えなかった自分が情けなくもあった…
でもシンジと寝るだなんて…テツにとっては思ってもいないことだったのだ…
「まさか…そんなこと出来ねーよ…」
呟くように言い…便所に駆け込むテツ…
便座に腰をおろし頭を抱える…
不良と呼ばれていた数年前…テツは初めて女を知った…
出会い系で知り合った年上の女だった…
その後もその女と数回に渡るセックス…
テツはカノジョが出来たとばかり思っていた…
ある日、事が終わった後に女から数枚の紙幣を手渡された…
口止め料………女は亭主のいる人妻だった…
テツは女という生き物に幻滅した…
そのことがあってから女とは寝るものの、深く女を信じることは出来ないでいた…
テツにとって…シンジといる時に感じるような安らぎは、女では味合うことが出来ないのだ…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.14 )
- 日時: 2018/04/20 20:23
- 名前: B
だからと言って…シンジに対してそんな感情があるかというと…今までそれは全くなかった…
幸いなことに性的な意味に置いては不自由はしてはいなかった…
街で女に声を掛けると、大抵の女はテツに着いてきたのだ…
“勘弁してくださいよ組長;…”
便所の個室で今度は心中で呟く…
いくら尊敬する組長の言った言葉であっても、シンジと寝るなんてことはとても出来そうもない…
頭を垂れ自身を見詰める…
コレと同じモノをぶら下げているだろうシンジ…
そう思うと益々にソレは縮小してしまう;
テツにとって、自分が全くのノンケだということがこんなに口惜しく感じたことは初めてだった;
ミノムシみたいに小さくなったソレを摘まみ上げ、テツは溜め息と共に放尿の音を奏でた…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.16 )
- 日時: 2018/04/21 05:26
- 名前: B
その日…シンジは客との仕事が終わった後に事務所に連絡しなかった…
それが決められていることは分かっていた…
だけどそれはシンジにとってはいつものこと…
現にそれを咎められたことなど1度もなかったのだ…
なのにその日は違っていた…
事務所に戻るなりマネージャーに酷く怒られたのだ…
「お仕置きせんといかんな…」
お仕置き…?
関西弁のマネージャーの言葉と共に眩しいばかりのライトが灯り、シンジに向けられた…
「な、何なんだ一体?」
シンジがこの状況を飲み込めないのは当然だった…
「コトが終わったら連絡するのが当たり前だろ…」
奥のテーブルに脚を伸ばし座っている男…
それがこの事務所の1番のお偉方…堤という男だということはシンジにも分かったいた…
「あっ、それはすみませんでした…けど」
ここまでされる覚えはない…納得はいかなった…
「けど…何だよ?…」
マネージャーに襟首を掴まれる…
シンジはその顔に向かい唾を吐きかけた…
「テメぇ!…」
血が登ったマネージャーの平手打ち…
頬に電流が走ったような熱さを感じた…
「おいおい;…うちの大切な商品をマネージャーのお前が怪我させてどうすんだ…」
いつの間に近寄ってきた堤に尻を撫でられる…
その厭らしい手付きは嫌悪感以外の何ものでもなかった…
「ざ、ざけんな!」
堤を睨み付けその手を振り払う…
この事務所がヤクザのもので、この堤と言う男が此処を仕切る組長だなんていうことは、この時のシンジはまだ何も知らなかったのだ…
「組長はんに向かって何ほざきとるねん?;
わての躾が悪くて本に申し訳なかとです…」
堤に向かい頭を垂れるマネージャー…
それよりもシンジにとっては”組長“と言った、その言葉が気にはなった…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.17 )
- 日時: 2018/04/23 07:30
- 名前: B
こういう仕事の裏には、そういったヤバいヤツらが着いているだろうことは薄々分かっていた。
だけどこの堤という男が組長だなんて…驚いてしまう;
三つ揃えのスーツを何時もきっちりと着こなしている堤…
髪だって銀行員のように清潔に整えられている…
その出で立ちはヤクザというよりも、まるで丸ノ内方面で働くビジネスマンにしか見えないのだ…
「何驚いた顔しているんだ?…俺が組長には見えないってか…?」
そう言うなりグッと局部を握られる…
「な?!…何するんだ!」
同年代のおふざけならいざ知れず、こんな歳上の男にソコを握られたことに驚愕してしまう…
「ふっ、こんな小さいモンで客を満足させられるのか?…」
俺の局部を握った拳に力が入る…
驚きが恐怖心に代わる…
「こ、…これからはちゃんと連絡入れますから;」
恐怖心から敬語に替わる…
この堤という男を怒らせてはいけないと本能で感じ取った…
「やってしまったことは今更仕方ない…“お仕置き”するしかな…」
堤の瞳に熱が籠るが分かる…
チャックが下ろされ…その合わせの間に堤の指が忍び込んでくる…
「や、止めてください…」
お仕置きと言われ、こういうことなのか…と察知する…
皆の前でソレを晒されるのであろうことは嫌でも分かった…
助けを求めるように辺りを見回す…
この成り行きを薄ら笑いを浮かべて見ている男たち…
その中にはテツの姿もあった…
- Re: 結局最後は仲良し(BL) ( No.18 )
- 日時: 2018/04/24 06:38
- 名前: B
テツはシンジと目が合い思わずそれを反らしてしまう…
これから起きることが分かっているだけに、罪悪感すら覚えてしまう…
シンジがヤられる姿をカメラに収める…
それはシンジの実家である冴島製薬を脅す為の証拠品…
ここはシンジに我慢して貰うしかない…
金持ちの家に生まれたシンジ…これは親を恨むしかないだろ…
そうテツは自分を正当化するしかなかった…
マネージャーの男も手伝い、ズボンを下ろされるシンジ…
商売用にとテツが与えた純白のローライズが辺りに映える…
その小さいパンツは臀部に食い込む程にビッタリとシンジの身体に張り付いていた…
「ほぉ〜なかなかじゃないか…」
シンジのそのパンツ姿に粘りっこい声を上げる組長…
「冴島シンジは年増の女にモテますやさかい…こういった下着の方が受けがよろしいようで…」
マネージャーの言うように、清潔感溢れる純白のローライズはシンジにとても似合っていた…
「はは…年増の女が悦ぶのも分かるな…」
確かにシンジは髪を染め、年齢を誤魔化してはいても現役の高校生…
ある程度の年齢に達すると、JKやDKを好むのは男も女も一緒ってことか…
「も、もう勘弁してくださいよ…」
愛玩動物みたいな瞳で頼み込むシンジ…
そんな顔したら返って相手の欲情を刺激しちまうのを分かっちゃいない;