官能小説(オリジナル18禁小説)

おじさまと内緒の関係(R18)
日時: 2018/06/06 16:16
名前: 蜜

こんにちは、蜜と申します。
官能小説書くの初心者です。
お暇な方良ければ読んで下さいな。
高校生してます。(通信制)暇人なので頑張って更新します。
駄文であること、R18であることご了承の上お読みください。
良ければ感想の方よろしくお願いします(>_<)
・荒らしお断り


1話**ガソリンスタンド
毎日私は朝の4時に起きる。定時制の高校に通う私は
朝の8時から昼の3時までパート。
まぁ、パートがあるからってこんなに早くは起きない。パートが理由じゃないなら一体何かって?
それは―……。
「茉莉ちゃん、おはよう」
ガソリンスタンドの前で声をかけられる。
「ああ、山埜井さん、おはようございます」
ガソリンスタンドの従業員だと言うのにスーツ姿で小綺麗な格好のこの人に会うため。
縁なしの眼鏡がいやらしく光る。
「じゃあ、今日も頼むよ?」
朝の7時半から営業であるガソリンスタンドに私と山埜井さん以外誰もいない。低い、色気ある声に促されるがままに私は今日も―、
「はい。それじゃあ、前失礼しますね」
狭い共用トイレで山埜井さんに奉仕する。

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Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.7 )
日時: 2018/06/03 22:57
名前: 密

「今日もありがとね」
近衛さんが優しく笑って大きめの紙袋を手渡してくれた。
「いえ、私こそいつもこれ、ありがとうございます」
紙袋の中を見ると今日限定で売られていた柑橘類をふんだんに使ったパンの他にも
たくさんのパンが入っていた。
「にしても、パンだけで足りるの?」
「はい」
はあ、とため息をついて。
「ヤってるとき骨が当たって痛いんだよね」
だから太れ、そんな横暴な言葉が私を心配しているからだと知っているからか少し嬉しい。
「だから一緒に飯行かない?」
この言葉も嬉しいは嬉しいのだけど。
「それは遠慮しときます」
私は体の関係を持つ人との間にちょっとしたルールを決めている。
「ま、分かってはいたけどね」
残念そうに肩をすくめてお手上げポーズの近衛さんに少し笑う。

Re: おじさまと内緒の関係 ( No.8 )
日時: 2018/06/03 23:22
名前: 密

「親とはどうなん?」
「相変わらずですよ、良くも悪くも変わりないです」
殴る、蹴る、罵詈雑言。
慣れてしまって、もう痛みとか何も感じない。
学費にパートの給料は9割持っていかれ、食事なんて与えてもらえない。
わずか渡された一万ばかりで次の給料日までどう持たせろと言うのか。
だから。
山埜井さんと定期的に関係をもって、お金をもらう。
あの家という地獄から抜け出すために。
近衛さんからは関係を持つ度に食料を頂く。
時には、カップ麺で。
時には、パンで。
またあるときには、おにぎりで。
炭水化物ばかり与えられるのが謎だが。
二人は私が他の人と関係を持っていることも、家の事情も知っている。

Re: おじさまと内緒の関係 ( No.9 )
日時: 2018/06/05 08:53
名前: 密

4話**私と、山埜井さんと、近衛さんの暗黙のルール
一つ、むやみやたらに触れない。
(性行為は別として)
二つ、奉仕するとき以外で会話はしない。
(事務的なものは除く)
三つ、性行為する以外で個人的に会ったりはしない。
これが、私が決めたルール。
山埜井さんも近衛さんもこれを踏み越えようと無理をすることがないため今の今までこの関係が続けるれているのだと思う。


「茉莉ちゃん、可愛い...」
甘く優しい響きで紡がれるのは山埜井さんの声。
初めてした日。
山埜井さんはとにかく優しくて、前戯も丁寧で。
恥ずかしいといえば暗くしてくれたし、痛いと言えばゆっくり、更に優しくされた。
その日、体に痛々しく残る赤黒い痣ー...明らかに誰かから加えられた暴力の跡を見ても引く事なく、むしろその痣に優しく口付けてくれて。
「(ー...好きかも、しれない)」
徐々に早まる律動が苦しくたって我慢できた。
肌を重ねて薫った微かな煙草の香り。
私はこの人に依存してしまう。
直感だけど、そういうのって適当に受け流さない方が良いらしい。
「茉莉ちゃんさ、初めてだったんだ?」
カチャカチャとベルトのバックルを止める音。
狭い共用トイレが処女を捨てた場所だなんて、とがっかりする反面、リアルで良いじゃないかと納得する。夢なんて見ない方がいいのだ。
狭い、薄暗いそこ。
声が響いて、どきりとする。
さっきまで私はここで喘いでいたのか。
誰かに聞かれてやしないだろうか、そんな不安。
「...はい」
返す私の言葉は情事の最中とはうって変わって小さなもので。
山埜井さんの「そっか」の一言が優しい声音であることや、頭を撫でるごつごつとした手に初めて欲情してしまう自分が恥ずかしくて、でも少し嬉しくもあって。
...今の私はあの頃に戻たくて、仕方ない。
ルールなんて決めなければ良かった。
一線引いて、自分から引いたくせに寂しがったりして。
私の事を束縛してくれたら、なんて考えてしまうのだ。
自分が自分を保つために決めたルールが今じゃ邪魔で仕方ない。


ー...私は山埜井さんが、



「緋崎さん、また今度ね」
使用済みのコンドームを片付けて、近衛さんが言う。
できるなら、また、なんて要らない。
要らない、なんて言ったって手放せないのが私だ。


私は、一体いつ、自由になれるのだろう?

Re: おじさまと内緒の関係 ( No.10 )
日時: 2018/06/05 23:02
名前: 密

5話**私を愛して下さい
「お前なんか産むんじゃなかった!」
「気持ち悪い!気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い....!!」
「生きてる価値ないって自覚あんの!?」
終わりの見えない暴言と、暴力。
抵抗する気力もない。
何が原因かはわかっている。
お父さんが帰って来ないからだ。きっと他所の女とよろしくやってるのだ。
それをお母さんは知っているから。
「(私がお父さんと血が繋がっていないってのもあるけど)」
こうして暴言と暴力で私に不満をぶつける。
私は少しの隙を見て財布だけもって家を出た。
「茉莉!待てや、コラ!!」
私の服を掴もうと手を伸ばしたお母さんを突き飛ばす。
今日みたいな日は逃げるしかない。
「(山埜井さん...っ!)」
ガソリンスタンドへ向かって走る。
私は彼の元以外にいく場所が見つからなかった。
自分が自分を保つために決めたルールを、私は自分の意志で破る。
「ー...山埜井さん!」
見慣れた後ろ姿がガソリンスタンドで見えた。
驚いたように振り返り、私の元へ駆け寄った山埜井さんは少し油の臭いがした。
深夜、2時をもうすぐ迎えるガソリンスタンドにお客さんはいない。
田舎、というのも理由かもしれない。
「茉莉ちゃん、どうしたの!?これ、着て!早く!!」
黒のキャミソールに黄色の短パンというラフな格好の私。
露見した肌には赤黒い痣がいくつもあって、それだけじゃない。
引っ掛かれたために赤い線が連なっている。
髪はボサボサで、私に何があったのか山埜井さんには説明しなくてもわかる状態。

Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.11 )
日時: 2018/06/06 16:03
名前: 密

「一応聞くけど、レイプされたわけではない、よね?」
これは、お母さんが、だよね?そう聞く山埜井さんの声は震えていた。
「...うん」
助けて、心の中で呟く。
痛みなんて感じない、筈だったのに。
頭の隅にはいつも山埜井さんがいて。
私を情事の間だけでも愛してくれる山埜井さんに助けて、と祈っていた。
好きだ、と言われたことはない。
それでもこの人なら私を愛してくれるのではないかと夢見てしまう。
「山埜井さんと、いたい」
私は山埜井さんの胸に縋る。
そっと、割れ物にでも触れるかのように私を優しく抱き締めてくれたその腕に安心してしまう。
「今日、残ってて良かった」
このガソリンスタンドは朝7時半〜夜9時までの営業だ。
深夜の2時を時計の針が示す。
「...な、んで...残ってたの...?」
息があまり整わなくて、切れ切れになるけれど構わず聞く。
「...来そうな気がしたから」
え?、と山埜井さんを見れば、予想していなかった事態。
ー...泣いている。
「茉莉ちゃんさ、もし今日俺がいなかったら明日の朝、4時まで待ってたでしょう?」
そう聞かれ、そうかもしれないなと頷く。
「辛いときに側にいれて良かった」
「会いに来てくれたのが俺で良かった」
優しく、そっと私の頬を撫でる。
その手は首筋に動いて、耳へ移る。
顔が急に近くなったと思えば、耳朶を優しく噛まれた。
「...っ!?」
驚きを隠せない私を笑う彼はやっぱり大人で、私と今の距離を誰かが見たら確実に通報されるだろう。
「...何で泣いたの?」
もう、山埜井さんの涙は乾いている。
でも、確かに泣いていた。それは確かなのに。
泣いていた、それが私の幻覚なのではないかと思うほどにその痕跡はなくて。
思わず聞いてしまった。
「...茉莉ちゃんのことが、大切だからだよ」
「茉莉ちゃんのことが、すきだから。こんなおじさんに言われても困るかもしれないけど。」
私はぶんぶんと首を振る。
「茉莉ちゃんが俺を求めてくれる限り、俺は茉莉ちゃんの側にいたいと思っているよ」

Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.12 )
日時: 2018/06/06 16:15
名前: 密

あっさりと認めて私の欲しかったものをいとも簡単に与えてしまうこの人。
「私は山埜井さん以外の人とも山埜井さんにしている一緒のことをしているような奴です」
「それでも頭の隅には山埜井さんがいて、自分勝手だと分かってはいても助けを求めてしまうそんな浅はかな奴で、もっと言うなら、愛してほしいと願ってしまう、そんな、私...が、」
山埜井さんにそう想ってもらって良いのか?
私は彼の瞳をじっと見る。
結局何だかんだともったいつけて出した答えは私が望んだもの。
「私は、山埜井さんのことが」
言え、私の口、動いて...。
「好き、です」
怖かった。こんなこと思ってるなんて知られたら体の関係さえも失うんじゃないかって、本当に怖かった。
「私を、愛して下さい」


山埜井さんは嬉しそうに微笑んで、私にキスを落とす。
山埜井さんの体温は少し低くて、心地よかった。


Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.13 )
日時: 2018/06/09 15:56
名前: 密

6話**山埜井さんの隣
あの日、山埜井さんが家に来た。
「お嬢さんを、僕に預けて貰えませんか?」
普通の親なら、40も半ばの男性にそう言われたら通報でもしそうなものだが、
母は喜んだ。
「この子があなたにどんな手を使ったのか知りませんが、責任は私取りませんから。こんなもので良いならどうぞ。」
母は私に久しぶりに笑った。
「良かったじゃない。あなたの望んだ自由が手に入って」
いっている言葉はどうしても冷ややかなのに今までにないくらい幸せそうに笑うものだから、私は悲しくなった。
別に、引き留めてほしかった訳じゃない。
何も母に求めていなかった筈なのに、こうも私が居なくなることを喜ばれると悲しい。

Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.14 )
日時: 2018/06/11 05:47
名前: 密

「こんなものって...!茉莉ちゃんはものじゃないでしょう」
山埜井さんが私の手を引っ張り、そう言った。
「もう帰るよ。準備はできてる?」
うん、と私は中身のあまりつまっていない鞄を持つ。
要るものなんてない。
「...お母さん、バイバイ」
今までありがとう、私は静かに背を向けて歩き出す。

Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.15 )
日時: 2018/06/13 23:05
名前: 密

私はその日、泣いた。
なんでかなんて分からないけど、声を圧し殺して泣いた。
山埜井さんはそんな私の隣でただ背中を擦ってくれて、抱き締めてくれた。
「俺がいるから」
優しいキスの雨、私は泣いたけど、幸せで。
「山埜井さん、は...私のこと好きでいて」
こんなの呪いと変わらない。
けど優しい山埜井さんは「嫌いになんてなれないよ」と言う。
山埜井さんの隣は私だけがいてもいい。
私の唯一の居場所。

「秀章さん、」
山埜井さんの下の名前。
彼は嬉しそうに、くすぐったそうに笑って。
「好き」
私の言葉に頷いた。



「(きっと、俺の方が好きなんだろうな...)」
お互いがお互いを好きあっている、そんな幸せに不馴れな二人。
お互いの隣、そこにある幸せは二人にとって大きなものに違いない。

Re: おじさまと内緒の関係(R18) ( No.16 )
日時: 2018/06/14 17:24
名前: 密

7話**近衛さん、どうして。
「ひ、うぅー...いた、い!」
抜いて、そう懇願してもそれは叶わない。
最奥へ腰が進められ、私は小さく痙攣した。
前戯もないまま、会うなり始められた行為。それは近衛さんの身勝手なもので、
何か言葉が在るわけでもなく、ただ淡々と行われた。
「早い...ひっく、やだ、やだぁ!!」
腰の動きは早まるばかりで、また私のなかにある近衛さんのモノは大きくなって。
山埜井さんに助けを求める。
けど当たり前だが助けに来てくれるわけでもなく。
「ん、んんんー...っ!」
ドロリとした白濁の液が太ももの間を伝う。
行為は終わったかのように思えたが、いっこうに近衛さんのモノが引き抜かれる様子はない。
「ほんとに五月蝿いなぁ!」
ビクリ、驚いた私は恐る恐る近衛さんの顔を見た。
そこには声のわりににこやかな近衛さん。
嫌な、予感がする。
近衛さんは地面に転がっていたガムテープをとり、それで私の口をふさいだ。
「ん、んん!?」
くぐもった声しか出せないと分かると近衛さんは満足そうに笑って再びー...。
「いいよ、緋崎さんは本当に可愛いなぁ...!」
先程とはうって変わって饒舌になった近衛さん、そしてさらに激しくなる律動。

ねぇ、近衛さん、どうして?

私は涙で滲んだ彼の顔をただ見つめた。

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