大人なりきり掲示板
- 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】
- 日時: 2017/08/18 20:35
- 名前: 白鷺 (ID: .8sHsKzk)
白鷺こと白詐欺、白です!!←
〜 スレ主の都合で進んでいくギャグ強め小説風味のスレ 〜
【世界観的なそれ】
ここはモンスターを討伐し金を稼ぐ、モンスターと人間が対立する世界。科学的進化は余り無く、魔法科学的進化がとても発達している世界。前世とはまるきり違う世界で君は生き抜かねばならない。
魔法や魔力は生まれ持った才能であり、その種類や力が多ければ多い程階級は高くなる。それに加えて剣術や討伐量等が関係してくる。
強くなれ、そして世界を ____ 。
【強さの階級】
特S級、S級、特A級、A+級、A級、A−級、B+級、B級、B−級
C+級、C級、C−級、D級、E級
【ルート】
知らない異世界に人外転生でチート
【転生者】
小川 裕翔 → アンリ・ガルベアーノ >>15
川端 深月 → 夜月 >>16
斎藤 悟 → カルヴァーリア >>22
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.54 )
- 日時: 2017/08/20 01:32
- 名前: 犬神 (ID: G0MTleJU)
「……うん?」
休息場所を探して歩いていれば、視界に洞窟が入る。その場所を捉えた瞬間、突如洞窟内から灯が漏れた。それと同時に、今まで出会ったモンスターとは全く違う、只者では無いような気配を感じ取り、思わず眠かった目も冴えてしまう。洞窟まであと十数メートルといった所で足を止めた。
「ふぅむ……これは……強者に出会える予感がする」
洞窟内にいる相手はかなりの強者だろう。舐めて掛かればすぐに殺られてしまうかもしれない。そして、これだけ洞窟に近づいているのだから、相手が自分の存在に気付いていない訳が無い。きっとこの灯は……罠だろう。灯をじっと見つめながらそう考える。
しかし、退屈さを感じていた心は揺さぶられており、危機感や警戒心より多く溢れ出す好奇心が、夜月の頬を緩ませた。ついつい口角が上がってしまう。
「……誘いに乗ってみるか」
決して気を抜く様な事はせず、強者に出会えるであろうワクワク感で顔をニヤケさせながら、夜月は洞窟から流れ出る灯の元へと再び足を進めた。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.55 )
- 日時: 2017/08/20 10:19
- 名前: 白鷺 (ID: 2GxelfGo)
近付いてくる森の生き物とは明らかに違うそれに気付けば声を上げる。鬼だと先程アンリが言っていたが鬼とは思えない程の魔力を感じる。そして、生まれたばかりの魔物と同じように何処か不安定な魔力だ。そんな可笑しな状態の鬼の魔力に興味を持ったのかアンリに何も言わずに洞窟の入口へと戻って行く。来たらアンリが殺しちゃうかもしれないしその前に不安定な魔力の持ち主と私だって遊びたい。そんな子供のような考えのまま行動した訳だが、護るのは誰だと思っているのだろうか。
「 あ、こんにちわぁ、えっと…鬼さん?」
適当な距離に近付いできた頃、洞窟の入口からひょっこりと姿を現す。にこにこと可愛らしい笑顔を浮かべて上機嫌に。魔力を完全に抑え、今の私はただの少女にしか見えないだろう。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.56 )
- 日時: 2017/08/20 16:25
- 名前: 犬神 (ID: G0MTleJU)
「うん?」
突如洞窟から現れた相手に気付けば、思わず足を止めて不思議そうに声を漏らす。目の前で可愛く笑うその笑顔は、どこからどう見てもどこにでもいるような普通の女の子の様に見えた。
一瞬、この少女があの気配の正体とも考えたが……洞窟から感じる気配はまだ止んでいない。恐らくこの洞窟の中に、この少女以外の者が居るのだろう、でも不思議だ。この少女から気配や魔力……?と言ったようなものは感じないのに、何故このような危険な香りがする洞窟に居るのだろうか。……もしかすると、この少女も只者では無いかもしれない。……その様にはあまり見えないがな。と、ものの数秒でその考えを巡らす。
しかしそれもつかの間、夜月は少女に一歩近付き軽く腰をかがめ、
「こんにちは」
と自分も少女の笑みに釣られるようににへら、と気の抜いたような笑みを浮かべ、同じ様に挨拶を交わした。もしも誰かが魔力を抑え声を出していない状態の夜月のこの笑みを見れば、まだ年頃の無邪気な女の子にしか見えないのかもしれない。転生した事でこのような表情を浮かべることが出来ている事に、夜月本人はまだ気付いていなかった。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.57 )
- 日時: 2017/08/20 17:40
- 名前: 白鷺 (ID: mZiC8SdU)
「 鬼さんはなんでここにいるの? 」
相手の笑みに気を良くしたのか笑顔を浮かべたままそう問いかける。内心では子供の容姿に見合わない考えを巡らせながら。
まずこの森に人は…いや森に住む生き物以外は全く寄り付こうとせず、足を踏み入れることはない。迷うとしてもこんな奥まで来たりしないだろう。それも上級種族とされる一本角の鬼が1人で。この近くにリスポーンでもしたとでも言うのだろうか。いや、この森に鬼は湧かない。なら一体何故…、と思ったところで洞窟の奥から足跡が近付いてくるのが耳に入る。
鬼ちゃんの警戒心を削ぐ為に一つ芝居でもしてやろう。
「 ぁ、う…ば、ばけものの、足音、近付いてきてる…!お、鬼さん、たすけて、…!」
ちょっと聴力の良い少女ぐらいに思われる程度まで足音が近付いた頃、怯えた表情で相手へと抱き着く。しっかり目に涙を溜めて、上目遣いで相手を見るのがポイントだ。さーて、鬼さんはどうするかな、
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.58 )
- 日時: 2017/08/20 19:12
- 名前: 機械夛懦憫 (ID: YDB1PS/y)
「………まぁ良い、獲物はしっかりと痛め付けてからじゃねぇと美味くねぇ
からなァ…………」
カルヴァが走り去った後、アンリは獲物を取られたと小さく舌打ちをする
だが暫くするとにたぁと笑いながら言いむしろカルヴァを褒めようかと思う
もし丁度良い具合で痛め付けていたらそのまま食べてしまおう。衛生面?
そんなモノ犬にでも食わせておけ。俺が欲しいのは魔力だけだ。さて彼処は
何をしているかな、目を鋭くさせて先を見る。成程、芝居か。ならば協力
してやろう。足音を態と立ててゆっくりと二人に近付いて。勿論人かもしれ
ないので暗青のフードは忘れずに
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.59 )
- 日時: 2017/08/20 23:55
- 名前: 犬神 (ID: G0MTleJU)
「あぁ、うん……ええとな、簡単に言えば食べれるモン探してたら迷ったんだ、はは……」
少女の問いかけに、今度は無邪気な笑みでなく眉を下げ苦笑をこぼしながらそう答え、最後には乾いた笑いを漏らす。
……って、何自分から墓穴掘ってんだ!くそ、恥ずかしい……あぁ、やべぇ……絶対笑われる……と自らの発言と少し前までの行動が改めて恥ずかしく思ってしまったようだ。思わず片手で顔を覆い、一度クールダウンしてからまた少女に目を移すと、先程から少し気になっていたことを口にする。
「それと……俺の名前は鬼さんじゃなくてやづ――ッおっ、と……バケモノ?」
少女が何度も「鬼さん」と呼ぶ事に少し違和感があったのか、自らの名前を教えようとした瞬間少女が怯えた表情で抱き着いてき、名乗ろうとしていた事も忘れて少女の口から聞こえた"バケモノ"という言葉を呟く。そういえば、洞窟の奥から足音が聞こえるではないか。それに釣られ、魔力も段々と強くなり始めている。少女のその行動が芝居とは気付かず、無意識の内に抱き着いてきた少女の頭を安心させるように優しく撫でながら立ち上がり、じっと洞窟の奥を見据えた。
そして奥から人影が見えれば、少女を自身の後ろに隠すようにし、
「あー、ええと……この洞窟の主かな?……すまないが、戦うつもりは無いぞ。俺はただ迷っただけであって、争うために此処へ来た訳では無いからな」
相手が自分を殺そうとしていることを何となくだが感じ取り、まずは相手の警戒心を解こうと出来るだけ明るい口調で近付いてくる相手に話し掛ける。既に先程までのワクワク感など、忘れてしまっていた。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.61 )
- 日時: 2017/08/21 22:28
- 名前: 機械夛懦憫 (ID: YDB1PS/y)
「んなこと知るかよ………取り敢えず、喰わせろ」
相手のその言葉に何を言ってるんだ此奴は、と呆れる。只の迷い鬼が何を
言うか。まぁ、喰うだけだから特に問題は無いのだが。頭を無造作にかく
ぱらぱらと美しい青の髪が落ちる。静かに相手の言葉を否定しながら言うと
天に手を掲げる。その瞬間凄まじく魔力が倍増し強くなる。魔術式を頭に
喉に、肩に、腕に、指先に。アンリの武器の貯蔵庫、ゲートが開く。黄金
に輝くそこからはちらほらと剣や槍が見えている。手を下げれば、この武器
達は命令せずとも敵の心臓を穿つ。おっと忘れていた、もう片方の手に相棒
のアルドヴァルが出現する。まぁ相棒と言っても奪った物に過ぎないのだが
さぁ此方の準備は出来た。相手が武器を持たねば死ぬ、持ったとしても
カルヴァが裏を付き死ぬ。どちらにせよ不幸なことだ。迷い込んだだけ、
罠にはまって俺達にあってしまったことが死の入口。その不幸に思わず
笑いそうになるが流石に可哀想だ、と抑える。相手が奇想天外なことを
しない限り此方の勝利は確実だ。さぁ、早くその心臓を俺に寄越せ!魔力の
根源であるその魂を
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.62 )
- 日時: 2017/08/21 22:54
- 名前: 白鷺 (ID: 2GxelfGo)
スイッチの入ってしまったアンリを横目に がたがたと身体を震わせる演技をしながら鬼の服を掴み、死にたくない ごめんなさい と弱々しい声を出す。いやぁ、流石私だ。上手すぎる。
「 … ッ、ぐ、ぁ、…? 」
そんな自分に酔いしれていれば、急に心臓の鼓動が早まる。苦しい、痛い。相手の服を掴むことも、立っていることもままならなくなり 自身の心臓部の服を握り地べたに座り込む。いつものことなのだがもう少しマシにならないのだろうか、神の癖に使えないな と内心愚痴を呟けば 意識が一瞬にして飛び、地に倒れて。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.63 )
- 日時: 2017/08/22 23:44
- 名前: 犬神 (ID: w32H.V4h)
「おいおい……喰わせろって、物騒な事言うな――ッうお、!?」
困った様な顔をしながら手を前に持ってき、ストップといったような姿勢を取るも、相手が魔法とやらを使い始め、突如相手の魔力が倍増した事を身体全体で感じ取ると、小さく驚いたような声を上げる。
謎のゲート、そこから見える剣や槍、更には相手の隣に現れた相棒……?らしきものも視界に捉えれば、思わずその目の前の光景にぶるりと身体を震わせた。
そして気付く。この震えは恐怖や怯えなどから来ているモノでは無く、高揚感から来ているモノだと。自分は、目の前にいる相手と戦いたいのだと。思わず口角が上がってしまいそうになるが、何とか抑えた。
この世界へ来た時、念のために魔法が使えるかどうか試しておいて良かった、と改めて思う。そういえば、鬼になった事で筋力やら素早さやらも上がったんだっけな。そっちも試してみたいかもしれない。
「そうか……そっちがその気なら……俺も乗るとする。喰われるのはごめんだからな」
そう思ったが矢先、小さな言葉で「自身に速度上昇、魔力上昇の効果を追加」と呟く。その瞬間、夜月の魔力が相手と同様一気に倍増し、こちらは何時でも行けるぞ、と言ったような態度を見せる。どうやら目の前の事に熱中し、背後で少女が倒れた事には気付いていないらしい。前世からの目の前の事にハマりっぽい癖も、何とかしなければけいけないものだ。
- Re: 【募集停止】しんでしまうとはなさけない【転生】 ( No.64 )
- 日時: 2017/08/23 00:57
- 名前: 機械夛懦憫 (ID: YDB1PS/y)
「……ん…?………ッチ、またか……」
どさり、倒れる音がした。目を凝らし鬼の背後を見ればカルヴァが、倒れて
いた。あの細い体に似つかわしくない頑丈さを持つカルヴァが
あの鬼は何もしていない。戦闘準備は万全の様だが。ならばもう答えは簡単
だ。転生前は興味も信仰もしていなかった、まずいないと信じていた存在
馬鹿げていると思っていたその存在。まさかこのタイミングで来るとは
思わず舌打ちをかますもこの際致し方無い。あの存在は合図も無く突然来る
のだ。このまま戦闘を続けるのは無意味だ、どうせあの存在に止められる
名残惜しいがこれで終わりだ。ゲートを閉じ相棒の槍を消す
『止まれ』
地を這う様な低い低い声で短く言えば、体内の魔力がごっそりと持っていか
れる。相手に一度だけ命令を下せられる魔法、絶対命令。この魔法にどれ程
苦労したことか。命令を下す直後に何度倒れたことか。それ程の魔力を吸う
魔法。勿論威力は凄まじいのだが正直言って持っていき過ぎなのでは??
だがこの命令は特殊だ。良しと言うまで相手は動きを封じられる。まぁその
間もじりじりと持っていかれるのだが。はやく良しと言いたいものだが先ず
はあの存在が帰ってからだ。面倒くさいがこれは魔力の出を最小限にする
しか無い
『小型携帯用変化』
ぼふんと煙が立った。それを合図にしゅるしゅると体と服が小さくなって
いき、最終的にはぬいぐるみの様な愛らしい格好になる。この体は素早さ
が上がるものの攻撃力防御力、そして致命的な体力まで少なくなってしまう
全く役に立つのか立たないのか微妙なラインだ。てこてこと小さい足を
動かして夜月の横を通り過ぎればカルヴァに近付いてその存在が出てくる
までジッと待つ