大人なりきり掲示板

【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】
日時: 2021/04/24 14:09
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: sekKWeQr)

 私たちは普通にうまくいっていたカップルだった。
 お互い両想いであることに気づいて交際を始め、幸せな日々を送っていた。

 私も彼も、日に日に想いは強くなる。

「■■■■、好きだ……だから、死んでくれ」

 その積み重ねがこれだったのだ。

 腹部に痛みが走って、そちらに目を下げれば刃物が私に冷たい身を沈めていた。

「あ……」

 押されて首を絞められれば、上には愛しい彼の顔が鮮明に見えた。
 狂ったように私を見つめるその目には、殺意はない。

 殺意は見えないのだ。

 彼の目の中に見えるのは、目に見えるほどの愛情。
 私の顔に浮かんだのは涙と、笑顔だった。

 男の力で簡単に息の糸は切断される。

――けれどすぐに千切れた紐が繋がれた。

「え……どういうこと」

 目が覚めた先は自宅の、自室。ベッドの上で、見慣れた天井が私の目に映る。
 さっきまで首を絞められていたのは学校の屋上。
 硬いコンクリートは柔らかな布になっていた。

 デジタル時計を見れば、一年前の日付が目に入った。
 スマホやテレビを確認しても同じ日付を押し付けられてしまう。
 一年前の夏、まだ私が彼と付き合う前の時期だ。

 色んな人と話した結果、私の脳は簡単に事実を受け入れた。

「ああ。死んで過去に戻ったんだな、これ」

 さて、私がすることはただ一つ。

――また彼と付き合うことである。

 私がしたいのは、私を殺した彼と再び付き合い、愚かな彼を愛してあげることだけである。

 * * *

 少女は数ヶ月を以前と同じように過ごした。
 少年に近づき、互いに両想いであることを気づかせ、交際に持ち込む。未来で殺されたことを抱えながら、幸せな日々を鵜呑みにした。

 交際三ヶ月半、少年と少女は二人っきりで公園にいた。
 夕日が差し込み動物の滑り台を橙色に照らす。ブランコの鎖は夕日を浴びて、銀の光沢を赤に変えた。

 少女は少年を見つめる。

「私、実は……未来であなたに殺されたんですよね」

 少女は真実を紡ぐ。
 少年が目を見開けば、彼の目に少女の儚げな顔が大きく映る。

「あなたは言いました。『愛して、愛おしすぎて。君が他の男と、他の女と仲良くしているのを見ると嫉妬で大量虐殺してしまいそうだ。だから、君を殺せば僕は虐殺をしなくて済む。君を殺す』と」
「そんなこと俺が言うわけ」
「言ったんですよ。いいえ、言うんですよ。これから。あと数十日もすれば。あなたは私を愛して狂う」
 
 少年が否定しようとすれば、少女はそれを遮って未来を語る。

「だから私は、あなたに復讐しようと思ったんです」

 かつての未来を思い出して、痛みと哀と愛に満ちた目で彼を見つめ。

「あなたがしたように、あなたを殺したくなるほど愛そうって」

 怒りのない、むしろ穏やかな喜びの色のある声で告げて。

「でも私は、未来のあなたのような過ちは犯さない。あなたを殺す代わりに、私は周りを殺すことにしたんです」

 少女は口元に月を浮かべてニィと笑う。

「周りの人を殺されたくなかったら、傷つけられたくなかったら、私を怒らせないようにね」

 彼女脅しのつもりで告げた言葉に、少年は「ああ」と即答した。

 すぐに肯定されて彼女は目を見開き言葉を失う。

「俺がお前以外に目を移すわけがないだろ。俺はお前を、殺したいくらいに愛しているんだからな」

 少女が過去に見たあの目と同じ。殺意のない、愛しかない黒い瞳はただ彼女だけを目に写していた。
 「過去の」未来で彼女がその目を見た時期は、まだ先である。
 過去の未来よりも早く、彼の過剰な愛は進行していたのだ。

「だが勝手についてくる女もいる。そいつらは殺していいぞ」
「え」

 少年は平然とそんなことを言えば、彼女の首へ手を持っていく。

「だが、お前の周りにつく虫男たちも、殺すからな」

 刺すように鋭い眼差し。
 誰かをこのまま殺しそうな、恐怖を覚えさせる狂愛の目に吸い込まれて、

「いいよ。やってみなよ」

 少女は笑って挑発を返した。
 予想外のことに心臓の鼓動が速くなりながら。

 どちらの方がより狂っているのか、どちらも狂っているのか。

 二人を止める理性は自らの手で壊された。


 * * *

 こんにちは。名前を考えるのも面倒だったので、だいぶ昔に表で使っていた名前を使っています。
 9年くらい前なので古参の方はもしかしたら知っているかも?


 今回は狂愛、過剰愛の話です。
 主人公と両想いで交際しているヒロインが、主人公に愛されすぎて彼に殺されます。そして死んで過去にタイムスリップしてしまいます。
 ただヒロインは主人公を怖がらずに、未来での彼のように過剰愛に走る設定です。

 一応男性キャラはいますがヒロインが主人公を好きで過剰に愛する前提なのであまり楽しくない、かも?

 コレ主人公にヒロインの過剰愛が発覚したあとどういう展開にすればいいのやら……(スレ主がわかってない)

 参加していただける方はよろしくお願いします!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.19 )
日時: 2021/04/24 21:50
名前: 将軍 (ID: vn7hQHAV)

>>18
「……分かりましたよ」
特に校則に引っかかってないとは思うも、ここで楯突いたとしても悪評だけが残るので、潔く頷く

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.20 )
日時: 2021/04/24 21:57
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: v5g8uTVS)

将軍様
「良い子だね。従順な子、ボクは好きだよ」
 翔が薄く笑みを浮かべて言うと、女子たちが顔を赤らめていて彼女は冷めた目になる。大和の前の席から離れると席にはつかず、教室を出て生徒会室に向う。
 生徒会室につくとで寛ぎながら、いつ未来のことを話そうかと計画を練っていた。

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.21 )
日時: 2021/04/24 22:03
名前: 将軍 (ID: vn7hQHAV)

>>20
「失礼します」
昼休みになるとさっさと面倒事は済ませようと思い、生徒会室に向かい、中に入る

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.22 )
日時: 2021/04/24 22:09
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: v5g8uTVS)

将軍様
「ああ、いらっしゃい。ちゃんと来たんだね」
 翔は生徒会室の机で執務をし、書類に目を落としながら返す。室内には黒服のSPが何人かおり、鋭い視線を大和に向ける。
「……君たちは下がって」
「ですが……わかりました」
 翔はSPを全員外に追い払いペンを置く。SPが部屋の隅にしかけていた盗聴器の電源を切ってソファーに座った。
「そこに座って寛いでいいよ」
 翔は足を組んで大和に前のソファーに座るように促す。

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.23 )
日時: 2021/04/24 22:14
名前: 将軍 (ID: vn7hQHAV)

>>22
「では、失礼して」
そのままソファに座るが、微笑みを浮かべてはいるが事務的な対応は崩さず鑑を見ていた
「それで鑑会長、今回の件はどうするおつもりで?」

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.24 )
日時: 2021/04/25 04:07
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: v5g8uTVS)

将軍様
「別に前髪のことは来させるためのただの口実だけど。必要なら後でボクが切るよ……それよりボク、君と少し話がしたいと思ってたんだよ。君、独り身らしいから」
 翔はじっと彼を見つめて言った。彼女が切ったら肌まで切りつけそうだが。翔は話しながら学ランを脱いでソファーに置く。

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.25 )
日時: 2021/04/24 22:27
名前: 将軍 (ID: vn7hQHAV)

>>24
「ここにいる生徒の大半は独り身でしょうに。わざわざ私をお選びになるとは変わっておりますね」
警戒を上げながら、翔子の一挙手一投足に気を配っていた

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.26 )
日時: 2021/04/24 22:31
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: v5g8uTVS)

将軍様
「一応君を選ぶ理由はあるんだけど……ねえ君、タイムスリップって現実にあると思う?」
 翔は足を組み、少し目を細めて彼を見つめる。未来のことを言おうか言うまいか迷っていて。

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.27 )
日時: 2021/04/24 22:34
名前: 将軍 (ID: vn7hQHAV)

>>26
「……事実は小説よりも奇なりとは申しますが、あり得ないでしょうね」
こいつ何言ってんだと思わないのでもないが、顔には出さずに淡々と答える

Re: 【指名制】こんにちは狂愛。さようなら理性。【募集中】 ( No.28 )
日時: 2021/04/24 22:39
名前: ほのか ◆jqT/FqJTf2 (ID: v5g8uTVS)

将軍様
「まあ、そうだよね……ねえ、少し目を瞑っていてもらえるかい?」
 翔は信じてもらえなくても別に構わないと思っているのか気にした様子なく言う。何もしないから安心して、と付け足して頼む。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



スレッドをトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 4000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。