大人オリジナル小説

修羅
日時: 2010/03/21 21:28
名前: マナ

私の中には、もう一人の私がいる


ナイフを持って、
クスクス笑って、
目の前の肉体にナイフを振り下ろして

引き裂いて、
ぱあっと血が飛んで、

それを浴びる、私が。

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修羅 ( No.11 )
日時: 2010/04/10 21:29
名前: マナ



「さあ、奏」

深夜 私の目は大きく開いた

「出発でしょう? 分かってます、お母さん」

「そうよ・・・」

家を抜け 街中にある倉庫に向かっていく

「私の見本を見て、殺し方を覚えなさい。 分かったらすぐに加勢して」

「はい」

そして、 倉庫に入った

入るなり 人の気配が押し寄せてきた

30人・・・いや もっといる・・・


その時だった

ぱあっと 赤い血が空を舞ったのだ

暗闇の中でも良く分かった

月明かりに照らされて 鈍く赤く光ったそれは 床に ばしゃあと音を立てて落ちていった

確実に死ぬ量の血だった




私の心臓は  大きく波打った


――――これが  人殺し?


これが 殺すこと?




ぞくっとした

それは 恐怖などではない



沸き立つほどの   快感!



「うらああああああ!!!」

私は我を忘れて 近くにいた敵に飛び掛った

ざしゅっと刀がそれを斬る

ぐにゃっと肉を切った感触が 刀を伝って私を震わす

どばっと散る 赤い花――――――・・・



その時 私は 確かに

闇に生きる

修羅に  なった

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