大人オリジナル小説
- 二重人格者
- 日時: 2011/03/02 17:40
- 名前: 鈴蘭
プロローグ
『キミ』はいつも守ってくれた。
2人で1人だ、とも言ってくれた。
いつも心の中にいるよ、とも言ってくれた。
『キミ』が『オレ』になっている時は『オレ』の記憶が消えてしまう。そんな時『キミ』は『オレ』にあった事を話してくれた。
かけがえのない、友達で、保護者だった。
- Re: 二重人格者 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/03 14:12
- 名前: 鈴蘭
馨←この字は「かおる」と読みます。
『馨、今日は撮影ですか』
頭に直接響く声。まぎれもなく、キョウの声だった。
「うん。翔也くんも一緒なんだ」
幼馴染の翔也と同じ仕事をするという事で、はりきっている馨。
『そうですか…良かったですね。あ、馨。マネージャーは何処ですか』
キョウはこの前馨の言っていた、マネージャーを見たいらしい。キョウとしてはそのマネージャーが馨に相応しいか見極めるためだった。
「うーん…まだ会ってないんだ」
馨があいまいな答えをした。
『そうですか…いち早く見てみたいものですね』
「?そう…なのかなぁ?」
馨が首をかしげる。
『馨は気にしなくてもいいのですよ』
優しい口調でキョウが話す。
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