大人オリジナル小説
- コスモス(感想頂けると喜びます♪)
- 日時: 2011/07/21 19:47
- 名前: カノン
- 参照: http://ameblo.jp/kanon-burogu/
初めまして。
このスレッドの管理人『カノン』です♪
この春、中学一年生になります。
自己紹介…>>22
誤字、脱字等を発見されましたらご連絡ください。
あらすじ
小学6年生の女の子・優衣のクラスに転校生がやってきた。
転校生の沙希は勉強・スポーツ・性格・容姿どれをとっても完璧。
沙希は優衣の親友・真純と仲良くなるが、代わりに優衣と真純の距離が離れていってしまう。
いじめ系のテーマで書いていますが、ソフトで、ハッピー(感動?)エンドで終わらせるつもりです。
いじめは、あまり作品の本筋には関係ないかもしれません(^^;)
では、ごゆっくり☆
――目次――
第1章――新しい友達 >>1
第2章――広がる溝 >>2
第3章――嘘 >>6
第4章――感情 >>14
第5章――復讐 >>17
第6章――探し物 >>18
第7章――疑惑 >>24
第8章――対立 >>25
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- Re: コスモス(感想受け付けております) ( No.6 )
- 日時: 2011/07/21 19:14
- 名前: カノン
- 参照: http://ameblo.jp/kanon-burogu/
第3章――嘘
『あのさ、優衣のことなんだけど…。』
突然、真純が切り出した。
『優衣って…ああ、私の席の後ろの女の子だよね。セミロングのかわいい子。』
沙希は屈託のない笑みを浮かべてさりげなく優衣のことを褒めた。
電信柱に隠れて話を聞いていた優衣は、自分への褒め言葉よりも真純の話の続きを知りたかった。
それにしてもなぜ、私に嘘をついたのだろう。
委員会だと言って、沙希と2人で帰ったなんて。
『それにしてもなぜ』と優衣は思ったが、真純の行動から答えは出ていた。
優衣だって、その事実には気がついている。
しかし、この事実を認めたくなかった。
『で、その優衣ちゃんと何かあったの?』
沙希のその言葉で優衣は我に返った。
『うん…。ちょっとね…。』
真純は言葉を濁した。
しばらくの沈黙が続いたあと、真純が口を開いた。
『あのね、沙希が転校してくる前に、優衣とものすごく仲がよかったの。』
『真純ちゃん、そういえば最近優衣ちゃんとあんまり…。』
『そう。関わりがないでしょ。』
真純はぶっきらぼうに言い放った。
『私、嫌いじゃない。
優衣のことは嫌いじゃない。
でも、今は沙希と一緒にいるほうが楽しいんだ。』
また、しばらくの沈黙が続いた。
『私、真純ちゃんと友達になれたのかな?』
沙希がきいた。
『私はそう思う。
沙希と唯一無二の友達、ううん、親友だと思う。』
真純は答えた。
優衣はその場にしゃがみこんだ。
もう、分かった。
分かりたくないけれど、分かってしまった。
真純の唯一無二の友は沙希なんだということを。
――明日へ続く
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