大人オリジナル小説
- コスモス(感想頂けると喜びます♪)
- 日時: 2011/07/21 19:47
- 名前: カノン
- 参照: http://ameblo.jp/kanon-burogu/
初めまして。
このスレッドの管理人『カノン』です♪
この春、中学一年生になります。
自己紹介…>>22
誤字、脱字等を発見されましたらご連絡ください。
あらすじ
小学6年生の女の子・優衣のクラスに転校生がやってきた。
転校生の沙希は勉強・スポーツ・性格・容姿どれをとっても完璧。
沙希は優衣の親友・真純と仲良くなるが、代わりに優衣と真純の距離が離れていってしまう。
いじめ系のテーマで書いていますが、ソフトで、ハッピー(感動?)エンドで終わらせるつもりです。
いじめは、あまり作品の本筋には関係ないかもしれません(^^;)
では、ごゆっくり☆
――目次――
第1章――新しい友達 >>1
第2章――広がる溝 >>2
第3章――嘘 >>6
第4章――感情 >>14
第5章――復讐 >>17
第6章――探し物 >>18
第7章――疑惑 >>24
第8章――対立 >>25
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- Re: コスモス(感想受け付けております) ( No.17 )
- 日時: 2011/04/07 17:28
- 名前: カノン
- 参照: http://ameblo.jp/kanon-burogu/
第5章――復讐
優衣は、朝一番に学校へ行った。
飼育当番で動物の世話をするのだ。
優衣はランドセルを下駄箱の下において、飼育小屋のほうに向かった。
動物は嫌いではないけれど、優衣はニワトリだけは苦手だった。
ニワトリに限らず、鳥全般はあまり好きではない。
いつもなら、小屋の掃除は男子たちに任せて、女子はウサギにニンジンをあげたりしている。
しかし今日は誰もいなかった。
優衣が早く来すぎたためだろう。
時計を見ると、7時をさしている
あと10分もすれば、他の当番の人も来る。
先にウサギの小屋でも掃除していようと、優衣は思った。
ほうきを用具倉庫から出して、ゴミを集めて捨てる。
エサと水を取り替える。
小屋の周りに落ちている紙くずなども拾って捨てる。
時間はかかったが、小屋が片付いてきた。
それにしても、他の人たちが来ない。
何かあったのだろうかという心配もあるが、
自分ひとりではニワトリ小屋に入ることができない。
優衣は下駄箱に様子を見に行った。
シンと静まりかえった朝の学校もちょっと怖い。
優衣はニワトリにつつかれながら小屋を掃除している自分の姿を想像した。
相変わらず誰も来ない。
でも、下駄箱のほうで待っていれば、当番の人が来るかもしれない。
優衣は人が来るのを待った。
ちょうど、優衣の目線の高さに沙希の上履きがあった。
――これ、なくなったら沙希困るよね…。
優衣の頭に『復讐』の2文字が浮かんだが、すぐに打ち消した。
いくらなんでも上履きを隠したりするのはまずい。
沙希がかわいそうだし、自分だって先生に怒られるはめになる。
でも、でも、でも――。
沙希のせいでこんなに寂しい思いをしているのだ、これくらいはやってもいいのではないのだろうか。
優衣は沙希の上履きを持って校庭へかけ出した。
そして、上履きを校庭の隅にある池に投げ込んだ。
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