大人オリジナル小説
- 傍観者×偽善者×―――。
- 日時: 2011/04/22 20:35
- 名前: 比奈
シリアス系で小説を執筆中の比奈です。
「始めまして」の方も「また会いましたね」な方も全員まとめて、こんにちは!
社会問題系は初なので右も左も前も後ろもわからない初心者ですが、宜しくお願いします((*・ω・)ノ
それと女主人公を書くのも初めてですoyz
アドバイス、等受けつけております。
誤字脱字などがありましたらお知らせくださいb
あ、それと、中編になると思います。
※短編でも長編でもない小説のことです。
- Re: 傍観者×偽善者×―――。 ( No.10 )
- 日時: 2011/04/26 18:16
- 名前: 比奈
「喋るのは駄目だから、首を縦に振るか横に振るかで答えてね」
ごくり、と誰かが唾を飲む音がした。
「アタシにいじめられる?」
クラス全員の視線が夕空に向けられる。
だが、夕空は頷こうとしない。
(これじゃ……残る選択肢は一つしかない。アイツ正気?)
これには北娘さんも驚いたようで目を丸くしている。
取り巻きはポカーン、という表現が合うように口を開きフリーズしている。
「……なら、ゲームを受けるわけ」
その答えに―――こくんと小さく頷いた。
暫しの沈黙が教室を満たす。
だが、その沈黙もすぐざわめきに替えられた。
『は!? うわ馬鹿じゃねーの』
『レイに勝てるとか本気で思ってんのぉ?』
『え、でもこれ殴ったりとかアリなんだろ?』
『ねぇ、北娘さん、』
「煩い。少し黙って」
ぴしゃり。
怒鳴ったわけでもないのに、かなりの威圧感があった。
皆怯んだ表情で他人と顔を見合わせている。
凛だけはニヤニヤ笑ってたけど。
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