大人オリジナル小説

過去と現実−トラウマ−
日時: 2011/05/03 14:20
名前: まゆ ◆hRE1afB20E




“マジうざい!!!



          _____あんたなんか大嫌い!!!”










―――――この言葉を聞いた途端・・・


















私の人生は終わった―――――。



もうひとを信用しない。


友達とか友情とか・・・












・・・絶対に信じない――――――――――――――。

Page:1 2 3 4



Re: 過去と現実−トラウマ− ( No.4 )
日時: 2011/05/19 13:31
名前: まゆ ◆hRE1afB20E

−第3話−菫と風音−

私の行方を阻止したのは…大河
内菫。
今の状況とは、私がドアに手を
伸ばし開けようとしたところを
大河内菫とやらに手を掴まれた。
今は二人どうし睨みあっている
状態。
「その言い方はないんじゃない?
笹井さんはアンタが一人で可哀そう
だったから気を使って言ってくれ
たのにさ。なのにアンタの態度。
ウチさ、アンタの言葉聞いてカチン
ってきたよ。今だって本気でアンタの
顔面殴りたい気分。でも堪えてる。
アンタが今、謝るなら感情抑えてやる」
(何それ…まるであたしが全部悪いみ
たいじゃない!)
あたしは怒りが頂点に立ち、菫が握って
いた左手を追い払った。
そしてこう言い放った。
「なんであたしが謝らなくちゃいけない
の?ただ笹井さんの言動を断っただけ
じゃない!確かに言い方は良くなかったと
思うけど…でも、あたしは悪い事は何にも
してない!変な言いがかりつけないでくれ
る!ホント迷惑!」
―――あぁ…言わなければよかった。
言ったら…次にどんな事があるのか大体
予想はついていた。
自分では言っちゃダメと分かっていても
つい言ってしまう。
今のあたしの言葉で…人生が方向回転した。
私の言葉が気に食わなかったのか、あたし
に今、いちばんムカついている人が近づいて
きた・・・。
…綾部風音―――。
「アンタね―――!!!」
カッとなった菫は右手をふりあげた―――が
風音に止められた。
「綾部さん…」
「大河内さんがキレるのも無理ないわ。私だ
ってマジキレてるから。アンタホントムカつ
く。自分のしたことが悪いとか思わないわけ?
笹井さん可哀そう!!!こんな人のせいで…
相当傷ついただろうね〜。…私が制裁を下して
やろうか?」
ぐいっ___ドン!!!
「いっ!!!」
風音が夢花の襟を持ち、壁に押し付けた。
とっさの出来事に夢花は逃げる術もなか
った。
だが夢花はあきらめなかった。
「制裁なんか…下される意味が分かんな
い!!!」
夢花もまた、風音の襟を捕まえ今度は逆の
ポジションになった。
今は風音が壁に抑えつけられている様子。
…だがそれもわずか、菫が夢花の手を風音
から放し、そのまま床へ押し倒した。
その瞬間風音のグループの女子達が一斉に
夢花を抑え出した。
両手両足を完全に抑えつけられた。
夢花はどうすることもできない。
「何するのよ!離して!あんた達も一人に
なるのが怖いだけなんでしょ!」
「五月蝿いんだ…よ!!!」
ドスン!!!
「いっ!」
風音が思いっきり夢花の腹を踏んづけた。
「アンタの生意気な態度…直してあげる」
あぁ…本当に何もかも終わった…。
逆らわなければよかった…。
笹井華を断らなければこんなことには
ならなかったのに…。

―――自業自得だ___。

−つづく−

Page:1 2 3 4



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。