大人オリジナル小説

       警 告 、
日時: 2011/05/04 20:44
名前: りな、 ◆GTkihklvkQ





 友達の悲鳴
 先生の怒号
 彼女の呻声――


  これらを説明するには
  もう少し時間を
  遡った方がいいかもしれない。







 * * * * *







 ▽ 綾瀬 小春 (15)
 →  アヤセ コハル / ♀

 ▽ 叶野 愛依 (15)
 →  カノウ アイ  / ♀

 ▽ 吉瀬 桜香 (15)
 →  キチセ オウカ / ♀

 ▽ 大庭 美紅 (15)
 →  オオバ ミク / ♀

 ▽ 海星 涼介 (15)
 →  カイセイ リョウスケ / ♂

 



《 目次は>>0001に記載します* 》


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Re:        警 告 、 ( No.6 )
日時: 2011/05/07 23:39
名前: りな、 ◆GTkihklvkQ


04




 翌朝、学校に行くと妙な視線を感じた。
 その視線を辿ると、愛依だった。



  「 …綾瀬! おはよ 」



 痛い視線を受けて目を逸らしたあたしに
 昨日の爽やかな笑顔で、海星君が言った。



  「 あ…うん、おはよ 」



 たったそれだけだった。
 5秒足らずのその会話に、
 視線が突き刺さった。


 海星君はもう、別の人と話している。
 なのに、視線は逸れることなく―――。



  「 あ、愛依。おはよ 」

  「 …おはよ、小春。 」



 海星君が人気なのは分かる。
 でも、そんなに睨まなくても――。



  「 …海星君と、仲良かったっけ? 」

  「 ちっ、違うよ! 昨日ちょっと話しただけで…。」

  「 何処で話したの? 」

  「 図書室で、電車を待ってた時。それだけだよっ… 」

  「 …ふーん。ならいいけどね 」



 意地悪な笑みを一瞬浮かべた愛依は、 
 すぐにいつもの笑顔に戻った。


 なんか…女子って面倒だと思った。
 こんなことですぐ誤解を招くなんて。








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