大人オリジナル小説
- クラスメイトの宇佐井さん
- 日時: 2011/05/06 16:19
- 名前: 神崎
この作品はすべて架空です。
宇佐井 裕美
うさい ゆみ
神崎 真樹
かんざき まき
広末 琴葉
ひろすえ ことは
- Re: クラスメイトの宇佐井さん ( No.5 )
- 日時: 2011/05/11 16:27
- 名前: 神崎
広「うん、そうだね!」
笑顔になった広末は、神崎と一緒に英語の教室の方へ移動しに行った。
英語の授業中、またもや2人の怒りのゲージはかなりのスピードで上昇していた。
宇「先生、それはsawでも正解ですか? というか、未来形の文法は―――――」
宇佐井のその後の発言など、2人には聞こえていなかった。
ただ、それを優等生発言と取り、イライラしながら教科書に目を落とすばかり。
堪りかねた広末は、あらかじめ筆箱の中に入れていた小さな紙を取り出して、またそこに何かを書くと神崎の机に放り入れた。
それに気が付いた神崎はそれにまた返事を書いて机に放り入れる。
広『うぇぇぇぇぇ、出たよ、アイツの優等生発言!
未来形の文法なんて皆知ってるからいちいち確認なんていらねぇんだよ、バーカ』
神『だよねwwwww
なんつぅか、私達にはめっちゃ腰低くない!?』
広『あ。それ私も思ってた!
A特待以外の人には何か鼻であしらう様な態度って感じ!!』
神『はぁ〜・・・
ウチラってマジ神だよねぇ』
広『?』
神『ほら、先生にバレないでこれだけ会話できるって事だよ』
広『あぁ、私もそれは思う。ウチラは神様!』
神『アイアムゴッド!!』
広『マイネームイズゴッド!!』
これくらい会話をして、2人は声を殺して笑っていた。
英語の授業も終わり、みんなが教室に戻り始める。
宇「ほらぁ、早く出てよ!」
人を足で蹴るフリをして、人をどんどん部屋から追い出す宇佐井を見て、広末は笑顔で本音を冗談めかしに言う。
広「宇佐井さん、乱暴するなら背中に気を付けないと、危ないよ?」
軽く握った拳を彼女の背中に弱い力で振り下ろして「ね?」と付け足すと、宇佐井は真っ青になって、
宇「え、あ、うん。気を付けるね・・・!」
と、それだけ言って逃げるようにして部屋を出て行った。
この部屋に残っているのは広末と神崎の2人だけ。
英語担当の先生はもうとっくの昔に教室を出て行っていたし、2人は顔を見合わせてクスリと不穏な笑みを浮かべた。