大人オリジナル小説

クラスメイトの宇佐井さん
日時: 2011/05/06 16:19
名前: 神崎

この作品はすべて架空です。

宇佐井 裕美
うさい ゆみ

神崎  真樹
かんざき まき

広末  琴葉
ひろすえ ことは




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Re: クラスメイトの宇佐井さん ( No.3 )
日時: 2011/05/08 12:46
名前: 神崎

広「うっぜぇ…。あいつ、A特待生になってからいい気になりやがってよぉ…」
神「だよね…、ウチラだってA特待生だけど、あそこまで鼻に掛けたりはしないよね」
小声で呟いた広末の言葉に、神崎も小声で賛成の意を示す。
この学校は上から順にS特、A特、B特、C特、E特があるが、広末と神崎と宇佐井も三人そろってA特待生だ。

宇「〜♪」
イライラオーラ全開の人が同じ教室に居ると言うのに、当の本人は全く気がつかない、といった様子で鼻歌交じりに教科書の問題を解いている。
数学の先生は先生で、それが積極的に授業に参加していると取っている様で、何だかご機嫌だから二人はもっと頭にカチンと来る。

広末はノートを何ページかめくり、そしてページの端っこをちょっとだけ切り取った。
それに何かをカリカリと書いて隣の席の神埼の机に投げ込んだ。

紙に書かれていた内容を見て、神崎は口元をほころばせる。
広末の方を見ると、彼女もまた笑っていた。
クツクツと込み上げて来る笑いを何とか飲み込んで、返事を書いてまた広末の机に投げ入れる。

紙を広げて広末はもっと笑ってしまう。
ざっと書いてある内容を挙げると、こんなものだ。
広『っていうかさ、特待生取れたことがそんなに嬉しいですか〜?って感じなんだけど(笑)』
神『確かにwwww
  特待なんてちょっとがんばれば直ぐ取れるものだから、大して価値無いのにねwww』
その神崎の返事に対して、広末は笑いすぎて震える手で返事を書いてまた投げる。

何回もその行為を繰り返しているうちに、数学の授業が終わった。

内容を読み返すと、笑いがまた込み上げて来る。
さっきのあの一つの会話の後に、こんなものが続いていたのだ。
広『価値無いっておまwwww
  S特は結構価値あるぞ』
神『S特は別だよ。つかそんなん取れたら怪物以外の何があるのさ?』
広『んー…。神様?』
神『それでさ、話変わるけど。何で宇佐井ってあぁもキレやすいの?』
広『あぁ、それはウザい人になっちゃいました病だからだよ』
神『病気かよ、ォィ』
広『まあいいんじゃね? そのほうが納得するし』
神『そうかも』
その紙を二人で覗き込んでいたが、広末は神崎の目を見て頷き、紙を破いてゴミ箱に捨てた。

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